無職でもできる?FX口座開設に必要な情報と開設方法
FXに関する基礎知識
FX取引を始めるには、まずFXブローカーで口座開設をする必要があります。口座開設にあたっては、どなたでも無条件に口座が開設できるわけではなく審査があります。ではどんな人であれば口座開設ができ、どんな人は認められないのでしょう?無職でも口座開設してFX取引をすることはできるのでしょうか?そこで、無職でも口座開設できるのかどうか、口座開設できない人はどんな人か、さらに審査に通らなかった場合の対応などについてお伝えします。
無職でもFX口座開設は可能?
住宅ローンを組む場合は、金融機関から年収などを厳しくチェックされます。そのため、無職の人は住宅ローンを借りることが難しいといわれています。FX取引を始める場合も、口座開設にあたり審査を受ける必要がありますので、無職の人は審査で引っかかり口座開設ができないのではと心配している人もいるでしょう。
しかし、無職の人でも口座開設することはできます。審査にあたって職業を入力する箇所がありますが、嘘を入力ことは避け、正直に無職を選択すれば問題ありません。
審査は各FXブローカーが定めた基準のもとで行われますが、無職であることが即、審査基準を満たさないことを意味するわけではありませんので、安心して口座開設の申し込みをすればよいでしょう。現在休職中の人や専業主婦の人でも口座開設できる可能性は大いにあります。
FX口座開設に必要となる情報とは?
財務関連の情報
FX口座開設にあたっては、職業以外にも記入すべき点があります。まず、財務関連情報です。財務関連情報とは、年収や自己資産、投資可能資金、初回振り込み額などを指します。こちらも基本的には正直に入力していきます。
資産の範囲は、保険の解約返戻金など換金価値があるものをすべて入れることがポイントです。無職の場合は、一番低い金額の選択肢が「数十万円以下」となっているでしょうから、それを選べばよいでしょう。
投資可能金額は収入や資産金額からみてあまりにかけ離れていると問題にされることがありますが、入力した通りに投資をする義務はありませんので、可能性のある範囲での最大値を入力しておけば問題ありません。もちろん、実際に投資するにあたっては、余裕資金の範囲内で投資することが鉄則です。
投資経験に関する情報
審査では投資経験も確認されます。投資を経験した年数や投資したことがある金融商品を入力することになるのが一般的です。
また、投資目的を選択することも求められます。安く買って高く売る為替差益狙いであれば「為替差益重視」、スワップポイント狙いであれば「金利・配当重視」といった項目を選んでおけば問題ありません。
投資経験についても嘘をつかずに、株式投資の年数などをありのまま入力するのが基本です。預金だけしかしたことがない人は審査が通らないという可能性はありますが、少々でも株式投資や投資信託の投資経験があれば審査に通りやすくなります。また、あるFXブローカーで審査に通らなかったとしても、別のFXブローカーでは審査に通る可能性もあります。
原則としてFX口座開設が認められない人に「無職」は含まれる?
海外在住の人はほとんどの場合認められないことが多い
投資経験などの問題で審査に通らない人はいますが、その審査基準はほとんど公表されることがありませんので、事前に判断することは難しいです。しかし、「こういった人は口座開設できません」と公表されている基準もあります。
まず、海外在住の人は対象外になっていることがほとんどです。なかにはセントラル短資FXやヒロセ通商などのように、海外在住の人でも口座開設できるFXブローカーもありますが、ほとんどのFXブローカーは海外在住の人の口座開設を認めていません。口座開設に必要なログインパスワードなどを郵送で送る必要があるためなどの理由が考えられます。
年齢満20歳未満の人もほとんど認められない
また、20歳未満の人も認められないとしているFXブローカーが多いです。この条件もSBIFXトレードなどのように18歳以上の人を条件付きで認めているケースはあります。
将来的に未成年者の資産運用が一般的になると状況は変化する可能性はありますが、高校を卒業して働いている人や大学生でアルバイト収入がある未成年の人の場合でも、口座開設を認めないとしている場合がほとんどです。
年齢満75歳以上の人は認められない?
年齢制限は下限だけでなく上限もあります。満75歳前後を上限とするFXブローカーが多いですが、その年齢はさまざまです。70歳未満までを対象とするFXブローカーもあれば、80歳未満まで対象にするというFXブローカーもあります。
未成年の口座開設を認めないのと同じで、適格投資家の条件を満たさないということで、あらかじめ対象から外しているようです。ただし、この条件はFXブローカーによっては上限なしとしているケースもあります。
住所が本人確認書類記載のものと違う人は認められない
口座開設にあたっては、住所が確認できる本人確認書類を提出することになっています。また、住所確認や本人確認も兼ねて、ログインパスワードなどをその住所に郵送することになっています。
原則として郵送先の住所と本人確認書類の住所は同じであることが求められます。そのため、住民票などの本人確認書類の住所と実際の住所が違う場合は、金融商品取引法や犯罪収益移転防止法の定めによって、口座開設が認められません。
無職でFX口座開設が認められなかった場合の対処法
投資可能資金を大きくする
審査に通らず口座開設が認められなかった場合、その理由までは教えてくれません。審査に通らなかった理由は、想像するしかないため、その対策は100%確実というわけにはいかない難しさがあります。
審査に通らなかった理由はいくつか想定されますが、まず、投資可能額が小さく資金的に余裕がないためFXのリスクには耐えられないと判断された可能性があります。そのため、次回の申請は投資可能額を大きくして申請するという方法が考えられます。
ただし、同じFXブローカーに再度申請する場合は、最初の申請から数か月程度、間を置いた方がよいでしょう。直ちに口座開設したい場合は、別のFXブローカーでの口座開設を試みることをお勧めします。
株式投資など別の投資経験を積む
審査に通らなかった理由が投資経験の少なさだったというケースも考えられます。投資経験の少なさもFXのリスクに耐えられないと判断される可能性があるため、申請却下の主な理由の1つになるといわれています。
同じFXブローカーに再度、直ちに投資経験年数や投資経験のある金融商品などを変更して口座開設の申請をするのは、前回の申請内容が嘘だったと判断され信用を失い口座開設ができない可能性が高いため避けるべきでしょう。
また、投資経験の不足は、実際にFX取引を行う上でも重要なポイントになりますので、本当に投資経験が不足しているのであれば、株式投資などFX以外で投資経験を積んでから再度FXの口座開設することをお勧めします。
FXの口座開設要件をクリアできれば無職でも開設できる
FX取引には多くの魅力があります。少額の手持ち資金でも証拠金の何倍ものレバレッジをかけることによって取引金額を大きくすることができます。そして、国内FXの場合は一定の損失を超えたら強制的に取引を終了させるロスカットシステム、海外FXの場合は証拠金を超える損失が発生したら証拠金と同額の損失を強制的に確定するゼロカットを使ってリスクを抑えることも可能です。
しかし、FX取引をするには口座開設をする必要があり、FXブローカーの審査にパスしなければいけません。口座開設は無職でも可能です。ご紹介した審査のポイントをよく理解した上で口座開設の申請を行えば、審査に通る可能性を高めることができるでしょう。