FX法人口座のブローカーの選び方と、初心者向けFXブローカーの比較ポイント！

法人としてFX取引を行う場合は、FXブローカーに法人口座を開設する必要があります。法人口座の開設者は個人ではありませんので、個人投資家保護の規定は関係なくなります。そのため、個人がFX取引をする場合のレバレッジは最大25倍までという規定の適用がありません。

もちろん、法人であっても損失が生じるのは好ましいことではなく、業績に影響を及ぼしますが、仮に損失が発生してもダイレクトに個人の生活に影響を与えるわけではありませんので、法人口座で取引する場合は25倍を超えるレバレッジをかけられることになっています。どのFXブローカーで法人口座を開設するかを判断するポイントは、まず、レバレッジの大きさに注目するといいでしょう。

100倍から400倍の範囲のブローカーが多いですが、自社の目的にかなったレバレッジがかけられるFXブローカーを選ぶ必要があるでしょう。400倍のレバレッジをかけることができれば、投資資金10万円で4,000万円の取引ができることになりますので、効率的にハイリターンを狙うことができます。

もちろん、レバレッジの大きさだけでFXブローカーを選ぶのは単純すぎますので、スプレッドや手数料、約定力、そして口コミなどの評判なども含めて、総合的に比較して判断することが大切です。

近年、個人投資家だけでなく法人顧客も増加しているようで、法人口座獲得のために、手数料がゼロになったり、スプレッドの幅もかなり狭くなったりしてきています。そのため、利用する法人にとっては使いやすい環境が整ってきています。

また、法人のFX投資は、純粋に余裕資金の運用を目的に行われることも多いですが、商品やサービスの外貨建て取引がある会社は、外貨両替目的でFX口座を開設するケースもあります。銀行で両替をするよりも為替手数料が安く済む場合があるため、あえてFXを使うのです。そういった目的の場合は、レバレッジよりも手数料やスプレッドを重視してブローカー選びをするといいでしょう。

さらに、個人投資家としての取引規模が大きくなってきたら、法人化する選択肢もあります。海外FX取引の場合は、所得税が総合課税になりますので、利益の大きさによっては法人化した方が節税になることもあります。今後は、法人口座にも注目してみるといいでしょう。

FXの利益は、為替差益が元になりますが、その為替差益すべてを手にすることはできません。投資家としては、ブローカーの手数料やスプレッドの負担も考慮する必要があります。手数料やスプレッドは、取引するたびにかかるコストなので、取引頻度が多いFXにおいては、利回りを左右する大きな要素となります。

FXブローカー探しをしていると、手数料無料という広告がよく目に入ってくるでしょう。もちろん、無料はありがたいことですが、手数料だけを見て判断しないように気を付ける必要があります。手数料は安いがスプレッドは不利、というブローカーもあるので、常に手数料とスプレッド両方を確認し、コスト全体を把握したうえでブローカーを選択することが大切です。

これらのコストを上手く抑えることができれば、長期的には大きな差がつきます。FXブローカーは1度選択して操作に慣れてきくると、変更するのが面倒になるものです。そのため、最初の段階でしっかりコスト比較をして選ぶことが重要でしょう。

お勧めFXブローカー選びの2つ目の方法は、サービス内容を比較して探す方法です。具体的な探し方はネット検索等を利用したり、友人等からの口コミで探したりする方法がありますが、サービス内容はしっかり確認してから口座開設のステップに入るべきでしょう。

レバレッジについては、国内は25倍までに規制されていますが、海外FXであれば数百倍も珍しくありません。また、ご自身がやりたい通貨ペアの取扱いがあるかどうか、どのようなロスカットの仕組みが採用されているのかも、重要なポイントになります。

また、FXブローカーのシステムの信頼性で探す方法も有効です。ここでいうシステムの信頼性とは、約定価格の精度が高いことや、市場が急変した時でも安定して注文が成立するかどうかなどです。市場が通常モードの時に何の問題もなく取引できるのは当然ですが、相場の急変時に注文が成立しやすいかどうかは、FX投資家にとって非常に重要です。

口コミなどを上手に活用しながら情報を集め、信頼できるブローカーを探すといいでしょう。

FXブローカーのキャンペーンで一般的なのは、FX口座残高へのキャッシュバックです。具体的なキャッシュバック率や金額については、ブローカーによって異なるので、まずはそれぞれの内容が充実しているものかどうかを比較してみるといいでしょう。

また、キャンペーンを受けられる条件についてもブローカーによって違うので、事前に確認が必要です。例えば、口座開設をしただけでボーナスがもらえるキャンペーンを行っているブローカーもあれば、初回入金、もしくは入金毎にキャッシュバックを行っているブローカーがあるので、どのような条件を満たせばいいのかは必ずチェックしておきましょう。

また、あまり多くはないものの、ブローカーのなかには他社からの資金移動で、キャッシュバックキャンペーンを行っている所もあります。既にFXブローカーを利用している場合は、この条件を提示しているものを選ぶのもひとつの方法です。

キャンペーンは随時行っているとは限らず、ブローカーによって期間が定められている場合もあるので、ご自身が口座開設を行うタイミングと照らし合わせたうえで、最適な所を選ぶといいでしょう。

FXブローカーのキャンペーン内容を見ると、キャッシュバック額が5,000円の所もあれば、1万円や2万円分などといった額を提示している所もあります。どうしても、僅かでも高いキャッシュバックをもらえるブローカーに決めてしまいがちですが、キャンペーンはあくまでもFXに参入しやすくするためのサービスなので、ほかの点が充実しているかどうかを見比べてみることも忘れてはなりません。

いくらキャッシュバックの金額が高かったとしても、レバレッジやスプレッド、カスタマーサービスの対応の良さなどが充実していないと、利用し続けていくことは難しいものです。取引をしていくうえでは、キャンペーンよりもはるかに重要なポイントですから、これらを徹底して比較しておくことが大切だといえます。

各ブローカーの特徴を総合的に見て、本当にお得になるのかどうかを判断してから、口座開設の申し込みをするようにしましょう。スプレッドをはじめとした条件がよく、なおかつ、キャンペーン内容が充実している所が、将来的にはベストな選択になります。