儲ける仕組みが違う！株式投資と比較してFX投資を理解する！

どんな投資でも、始める前にはその投資の特徴や利益が生じる仕組み、そしてリスクを正しく知っておくことが大切です。FXに興味がある人もまずはそういった基礎知識をしっかりマスターしたあとで、実際の投資をスタートさせることをお勧めします。

FX投資の特徴などを理解する場合、投資初心者でもイメージしやすい株式投資との比較をしながらFX投資の理解を進めるとよいでしょう。

会社に出資すると、経営に参加したり生み出した利益の分配を受けたりする権利が生まれます。その権利を記した証券を株式と言い、その価格は相場で動きます。その株式を売買して利益を得ようとするのが株式投資です。

一方、FX投資とは、日本円やアメリカドルなどの各種通貨の売買を行うことで利益を狙う投資です。FXの投資対象は刻々と為替レートが変化する通貨に投資する取引だということを理解する必要があります。

また、利益が得られる可能性もありますが、損失を被るリスクがあるという点ではどんな投資も共通しています。それは株式投資やFX投資も例外ではありません。損が生じるリスクがあることを十分理解した上で、投資を始める必要があるでしょう。

FX投資は通貨を売買することで利益を狙う投資です。では利益が生まれる仕組みはどうなっているのでしょう？

外国通貨同士は交換レートがあります。24時間交換取引は行われていますので、需給の変化などによって為替レートは常に変動することになります。

例えば、1ドル100円の時にドルを購入し120円になったときに1ドルを売却すると20円の利益が得られます。これを為替差益と呼びます。FXは主にこの為替差益を狙って投資をすると投資だという点をまず理解することが必要です。

FX取引の特徴は、単にご自身が持っている資金の範囲で通貨売買を行うのではなく、証拠金と呼ばれる資金をFXブローカーに拠出し、その何倍もの金額の取引を行なえることです。

国内FXの場合は最大で25倍という規制がありますが、海外FXであれば千倍の取引ができる場合もあります。つまり、手持ちの資金が少なくとも大きな額の取引を行うことができ、結果として単に手持ち資金で投資をした場合よりも大きな利益が得られる可能性があるということです。

証拠金は担保の役割を果たし、売り買いワンセットの取引が終了すると売買差額を精算し、証拠金が戻ってくるというのが売買取引の流れです。

FXはギャンブルだと思っている人もいるようです。その理由は2つあります。

1つ目は、損益が生まれる理由がわかりやすく、為替レートが有利に動くか不利に動くかによって損益が決まること、2つ目は、証拠金の何倍もの取引ができるため、手持ち資金の何倍もの利益が得られる可能性がある反面、証拠金として預けてあった自己資金を超える損失が発生する可能性もあることです。

その2つの点から相場のハイアンドローを当てる、リスクとリターンが自己の投資額の何倍ものレベルで発生する可能性があることからギャンブルの要素を感じる人がいるのです。

しかし、FXはギャンブルではありません。ギャンブルは運を天に任せる要素がほとんどすべてという世界ですが、FXの場合は、ご自身なりに経済情勢などの情報をもとにして為替相場変動の仮説を立てて投資をすることができます。

また、損失についても一定以上の損失にならないように抑える方法も存在します。リスクを抑えながら必要な情報に基づく予想を立てることによってリターンを増やせる可能性がありますので、ギャンブルとは一線を画すものであるといえるでしょう。

FX投資を行なう場合は、どの程度の投資期間で売買取引を行うかによってトレードスタイルに違いが出ますので、そのスタイルを知っておくことも大切です。トレードスタイルは取引期間の違いによって3つに分けられます。

1つ目はスキャルピングトレードと呼ばれるスタイルです。スキャルピングトレードとは、数分、場合によっては数秒で売買取引を完結させる超短期型の取引です。瞬時に判断をする必要がありますので、ある程度経験を積んでからでないと難しいトレードといえます。超短期間で売買を行うため取引数を増やすことができ、小さな利益を積み上げて大きな利益を狙うスタイルです。

2つ目は、デイトレードです。デイトレードとは、1日で取引を完結させ損益を確定し、基本的には翌日まで取引を持ち越さない投資スタイルです。こちらもある程度の経験が必要になるでしょう。1日中相場変動から目が離せない状態になる可能性もあります。

3つ目は、スイングトレードです。1日から数週間単位で取引をしていくスタイルで、瞬間的な為替相場変動から利益を得るのではなく、ある投資期間中における為替相場変動の方向性の予測にもとづいて投資する方法です。初心者でも試しやすいトレード方法といわれています。

FX投資を行う場合はご自身に合ったスタイルを選ぶことが大切です。

FX投資を始めるにあたっては、FXブローカー選びも大切なポイントといえます。FXブローカーを選ぶにあたっては、まず国内FXか海外FXかの選択をする必要があります。両者は取引システムやルールに違いがありますし税制も異なっています。国内FXか海外FXかを決めたら、FXブローカーを具体的に選んでいくことになります。

国内FXの場合は、売買時に徴収される手数料が安いかどうか、売買するときに提示される為替レートに含まれるスプレッドが狭いかどうかで選別するとよいでしょう。また、予想外の為替変動が生じた場合に、一定の損失で取引を終了させるロスカットシステムが十分機能するかどうかについても判断要素となります。

海外FXを行う場合は、国内FXの場合と同じく手数料やスプレッドを比較することも大切ですが、口座開設や取引を行う場合に日本語のサポートが充実しているかどうかも判断要素として加えて選ぶことが大切です。

また、国内FXの場合は証拠金に対して何倍の取引ができるかというレバレッジの倍率は最大25倍という規制がありますが、海外FXにはありませんので、レバレッジの最大値なども確認の上、海外FXブローカーを選ぶとよいでしょう。

FX投資は大きな利益が狙える一方でリスクも存在します。リスクを恐れるあまり投資を始めることができないとチャンスを失うことになりますが、FX投資の特徴やリスクに関する正しい知識を持たずに取引に参加することはもっと危険です。

FX投資はギャンブルではありませんので、リスクを抑えて投資をする方法はあります。FX投資を始める前に、リスクを抑える方法やトレードスタイルの基礎的な知識を理解してから臨むことが大切です。

FXには国内FXと海外FXがありますが、ゼロカットシステムがある海外FXであれば、投資した金額以上に損失が発生するリスクを回避できますので、まずは海外FXで口座を開き少額の取引から始めてみることをお勧めします。