FXで稼ぐ人の割合は？利益を出すために学ぶ極意

FXで一度も損をしたことがないと言う人はいないでしょう。しかし、長期戦でみると、大きく稼ぐ人とほとんど稼げない人、更には大損する人がいます。FXは本当に儲かるのでしょうか？実際に勝っている人はどのくらいの割合なのか調べてみました。

FXは売買のタイミングで差益が大きく違ってくるため、いつ手を打つかで儲かるかどうかが決まります。そのため、ある種ギャンブルのように思われているふしがありますが、本質的にはギャンブルではなく投資ですから、投資家全員が負けてしまうということは有り得ません。

負けている人がいたら、どこかで必ず勝っている人がいるはずです。しかし、その勝ち負けの比率が五分五分にならないせいで、負けている感覚を持つ人の方が多くなります。

なぜ、負けている感覚を持つ人の方が多いかと言うと、FXが少額から始められるという点に理由があります。FXでは、少額投資家の割合が、大きな金額を動かしている投資家の割合よりも圧倒的に多いです。そして、少額投資家ほど儲けが出ているときは早めに勝ちを確定してしまい、損が出ているときはここから利益が出るかもしれないと信じて負けを確定できないという傾向があります。

つまり、儲けが出ていたら額が小さいうちに確定してしまい、逆に損が出始めたら一発逆転を狙っていつまでも待ってしまうという傾向が強いです。

例えば、1万円を儲けた次の日に1万5千円負けたら、トータルではマイナス5千円の損です。この時点では大した額の損ではありませんが、これを10回繰り返したらどうなるでしょうか？

7割勝ってやっと利益が2万5千円出ますが、6割で利益がゼロに、5割だと2万5千円の損失が出てしまうことになります。このように見てみると、負けている感覚を持つ人の方が多くなるのもうなずけます。

FXで勝っている人の割合は、正確にはわかりません。1回の勝負であれば少額でも利益を出している人はかなりいるはずです。しかし、実際に儲けている人は1割程度しかいないのではないかとも言われていますし、中には1％くらいしかいないのではないかと言う人もいます。ただし、これはいくらを儲けのラインとしているかによって見方が変わります。

実際には、大儲けはしていないけれど少額の利益は出た人や、収支はほぼゼロだった人が多くを占めるようです。また、大きな利益を出した人がそのことを他人に話さないのと対象的に、大損をした人はそのことを話すことが多いという点も、損をする人の割合が圧倒的に多いように感じられる理由とも考えられます。

確かに、何千万円という大きな利益を出している人の割合はそれほど多くないでしょう。しかし、大きく稼ぐ人にはある共通点が見られます。

自分なりのルールで引き際のラインを決めているという点です。儲かるときほど様子を見て、負けるときは大負けしないうちに引き上げています。これは負けている人とは真逆の動きです。これは、負けを確定するラインを各々決めているからで、FXで勝っている人は自分なりのルールを確実に守っています。この極意をマネできれば、トータルでは負けないことにつながるかもしれません。

FX取引をする中で、いかに稼ぐのか、いかに確率を上げられるのかと日々悩んでいる方も多いのではないでしょうか。大切な資産を運用するとなれば、確実に利益を出したいのは当然です。テクニックを身につけたいと考える方も多いかもしれません。しかし、一度、基本に立ち返るということが効果的な場合があります。

FXを始める以上、絶対に利益を出したいと考えることでしょう。損をしてもいい資産運用などあるはずもなく、やる以上は利益を上げたいと考えるのは当然のことといえます。しかし、そう願っても全ての人が利益を出すというのは難しいです。

そこで考えたいのが、少しでも儲かる確率を上げるということです。100％勝ち続けるのは不可能ですし、勝率をそれほど気にしなくても問題ありません。大切なのはプラス収支になることです。

10回の取引が1勝9敗でも、その1勝の金額が大きければプラス収支とすることは可能です。とはいえ、勝率自体が上がれば儲かる確率は向上します。その一つの方法として考えられるのが、FX取引の日記をつけることです。

どのようなタイミングで取引をしたのか、具体的な数字を書き込んでおくことが大切です。また、その時の自身の気持ちはどうだったのか、取引後に感じたことも詳細に書き留めておきます。何事も経験を積み重ねることは大切ですが、その経験を頭の中にだけに入れておくと、次第に記憶は薄れてしまいます。

自身が経験したFX取引の内容をまとめ、その蓄積が多ければ多いほど自分だけの貴重なFX必勝本となりえます。

何事もルールを決めることは非常に大切です。これはFXにおいても例外ではありません。イレギュラー要素を認めてしまえば、次第にそれが当たり前になり、ケースバイケースという考えに支配されやすくなります。すると、最初に決めたルールも自然消滅し、気分次第での行動になってしまいます。

FX取引は数字を追いかけるため、感情に流されるのはとても危険です。「たら」「れば」はあり得ないものだと考えて、常にルールに則った取引を行うように心がけることが重要です。

ルールを決め、それを確実に守って行動する取引手法を養うためには、回数を重ねることも一つの方法です。デイトレードやスキャルピングで何度もトレードを行い、決めたルールを徹底するように自分に言い聞かせましょう。

ルールがあることは窮屈に感じられるかもしれませんが、それに慣れてしまえば迷うことなく取引ができます。夢を追わず、目先の利益も追わない。着実に淡々とルールに沿って取引を繰り返すことが、FXで儲かる確率を上げる方法となるでしょう。

知識がない・時間もないという方でも自動売買システムを使えば、手間なくFX取引ができると話題を集めています。自動売買で本当に稼ぐことができるのでしょうか？その真相とは？

昨今、様々なことが自動化できるようになっており、非常に便利な時代と言えます。FXにおいてもその流れがあり、取引を自動化できるシステムが登場しています。

自動売買システムには、無料と有料のものがあります。無料の自動売買システムには、売買のタイミングを案内し、実際の取引は人間が行うものと、完全自動化のものがあります。一方、有料の自動売買システムでは、完全自動化のものが多く、売買するタイミングを自由にカスタマイズができるものもあります。

いずれの場合も、実際に取引をする時間が作れない方に大きなメリットがあります。少しでも手間を軽減したいと考える方に支持されているようです。完全自動であれば、システムを起動させているだけで資産が増え続ける可能性があり、とても魅力的に感じるかもしれません。ここで大事なポイントは、はたして自動売買システムは本当に儲かるのかということです。

無料、有料にかかわらず、大切な資産を運用する以上、安心して取引ができ、儲かるシステムでなければ困ります。実際のところはどうでしょうか。

全ての売買システムが儲かるということであれば、誰もが手に入れたいと願い、購入を検討するはずです。しかし残念ながら、そんなに上手い話はありません。

仮に、絶対に損をすることなく右肩上がりに儲かるシステムが完成したら、そのシステムの開発者は世に出すことなく、巨万の富を独り占めしたり、ブローカーに高額で買い取らせたりするのではないでしょうか。逆に、儲からないと分かっているシステムなら、悪意がある場合を除き公開されないでしょう。

このようなことから、世の中に出回っている自動売買システムの多くは、儲かると考えられるシステムです。しかしながら、システムを開発するのは人間で、その開発者はFX相場の動きを完全に熟知しているわけではありません。世界中でこれから起こり得る、自然災害や世界情勢を全て予想して完璧に利益を出し続けてくれるシステムは、現実的に考えてあり得ないとするのが普通です。

ただ、自身でカスタマイズできる自動売買システムにはチャンスがあるかもしれません。自身の相場観を盛り込んで売買タイミングを設定できるのであれば、より自身の考えに近いものとなり、自分の分身として取引をすることが可能です。

いずれにしても、自動売買システムに頼りきるという考えは危険です。分散投資を行い、システムでの投資は全ての投資金額の20～30％以内に止めておくことが健全です。