FX取引におすすめの時間帯とは?世界3大市場の取引時間がポイント!
FX初心者のお役立ち情報
世界の為替市場は切れ目なくつながっていて、24時間FX取引を行うことができます。しかし、投資家は24時間取引を続けることはできません。相場変動の大きい時間帯に絞って取引したほうが効率的に稼げるでしょう。そこで、世界の3大為替市場の特徴やおすすめの取引時間帯、注意すべき点としてサマータイムへの移行についてお伝えします。国内FXや海外FXを行う場合の基礎知識として、取引時間帯についてしっかり理解しておきましょう。
世界の3大市場について特徴を解説
アジア・東京市場の特徴
FXの世界で3大市場と呼ばれているひとつ目の市場は、アジアの東京市場です。東京市場には主な特徴が2つあります。
ひとつは、実需中心の取引が多いという点です。実需というのは、製品やサービスなどの購入に充てられる取引に使われるという意味です。
東京市場の場合は、外国から輸入する資源や製品などの代金支払いをする場合は円を売って外貨を購入する、輸出された製品などが海外で販売されることで得た外貨を売って円を購入する動きが多いという特徴があります。
もうひとつの特徴は、個人投資家の多くがアメリカドル円を扱っているという点です。アメリカドル日本の個人投資家にとって、ほかの通貨と比較してメジャーでわかりやすいということが理由だと考えられています。個人投資家の売買が為替相場に与える影響が大きいことでも知られています。
ヨーロッパ・ロンドン市場の特徴
3大市場の2つ目であるヨーロッパのロンドン市場の主な特徴も2つあります。
ひとつは、ロンドン市場の前半は東京市場と取引時間が重なり、後半はニューヨーク市場と取引時間帯が重なるため取引参加者が多くなることです。
もうひとつは、値動きが荒くなる場合があることです。特にロンドン市場の前半は、東京市場などのアジアの市場の為替取引の流れを引き継ぐだけでなく、ヨーロッパ発の経済ニュースや指標の発表によって流れが大きく変わることも珍しくありません。別の取引材料が出て流れが変わる場合は、値動きも荒くなる傾向があります。
アメリカ・ニューヨーク市場の特徴
3大市場の中でも最大規模を誇る為替市場であるニューヨーク市場の特徴としては、まず流動性が高いことが挙げられます。流動性とは、さまざまな考え方の取引参加者の注文を成立させるために十分な取引参加者がいて、取引が成立しやすいことをいいます。
前半はヨーロッパの市場、後半はオセアニア市場と重なることや、アメリカが経済や政治などの面で世界に与えている影響が大きいからだと考えられます。
もうひとつは、アメリカ1国の経済指標などの発表に対する反応度が大きいことです。アメリカドルはアメリカ合衆国の通貨で、ドルの価値の変動はアメリカの国力そのもの変化と捉えることもできます。当然、アメリカの価値の変動に関わるニュースなどによる市場の反応は大きくなるというわけです。
日本でFX取引をする場合のおすすめ取引時間帯3選
おすすめ時間帯その1・8時〜11時
FX取引は、世界の3市場を中心に24時間行うことができます。その中でもおすすめの取引時間帯が3つあります。
ひとつ目が8時から11時です。日本時間の早朝にオセアニア市場が開きますが、その時間帯はまだ市場参会者が少なく流動性は低いです。
週明けの早朝は大きく変動することもありますが、前日のニューヨーク市場の流れをそのまま引き継ぐことも多く、値動きはそれほど大きくないのが一般的です。しかし、朝9時からは日本市場、朝10時からは香港市場・シンガポール市場などが相次いで開きますので、相場が本格的に動き出すことも多いです。
そのため、日本市場が開く前の8時から香港・シンガポール市場が開いて1時間程度経過するまでの2時間程度は、大きな値動きの中で利益が狙いやすい展開になることが多いです。
おすすめ時間帯その2・18時〜20時
2つ目のおすすめの取引時間帯は18時〜20時です。ヨーロッパの早出のトレーダーは日本時間の15時頃から参入することもありますが、18時を超えたあたりから取引参加者が一段と増えて来て流動性が増加します。
また、ヨーロッパ各国の重要な経済指標などが発表されるのもこの時間帯になります。そのため、アジアから引き継いできたトレンドが大きく変わる可能性があります。トレンドの変わり目は相場変動の幅が大きくなる傾向がありますので、FX投資家にとって利益が狙いやすい環境になるといえるでしょう。
トレンドが変化した以降は、アメリカのニューヨーク市場が開くまで同じような流れになることも多いです。そのため、ニューヨーク市場と重なる18〜20時の2時間程度のトレンドの変化に注意することがポイントです。
おすすめ時間帯その3・22〜翌日1時
おすすめの取引時間帯の3つ目は22時から翌日1時です。この時間帯は、ヨーロッパ各国の市場とアメリカのニューヨーク市場の取引時間が重なる時間帯です。そのため、為替取引に参加する人も1日のうちで最も多くなる時間帯だといわれています。
2つの市場が重なっている時間帯は、取引参加者が増えることによって流動性が高まりますが、それだけではなく世界最大のニューヨーク市場のオープンによってトレンドが変わるか否かを確認できる時間帯でもあります。
日本時間では夜中の時間帯になるため、朝早くから予定がある人などにとっては睡眠時間の確保とのバランスをとる必要がありますが、FX投資家は22〜翌日1時の時間帯については最大限の注意を払って取引に参加すると良いでしょう。
相場があまり変動しない時間帯もある
3つのおすすめの取引時間帯は、いずれも相場が大きく変動する可能性がある時間帯ですが、裏を返すとそれ以外の時間帯は相場があまり変動しない時間帯ということになります。
相場の変動幅が小さい時間帯にFX取引を行っても、短時間で効率的に稼ぐのは難しくなります。そのため、相場があまり変動しない時間帯は、割り切って取引を休む時間帯に充てるというのも考え方のひとつといえるでしょう。
FX取引自体は24時間取引可能ですが、生身の人間が24時間取引を行うことはできませんから休む時間も必要です。
海外市場独特のサマータイムとは?
取引時間帯については、もうひとつ注意すべきことがあります。それは、海外市場独特のサマータイムです。
サマータイムは、夏に日が長くなることから生活や仕事のサイクルを少し早め、早く終わるようにすることを目的として、アメリカやヨーロッパを中心に行われているものです。日本の時差通勤のように早めの行動をするというものではなく、一定のタイミングで時計の時間を強制的に1時間変更してしまうやり方をとります。
注意すべき点は、サマータイムへの変更が行われた日以降は、日本時間における海外市場開始の時間が1時間ずれるということです。
もうひとつは、サマータイムへの移行タイミングは、カレンダーの日付で固定されているのではなく、毎年違うということです。国内FX業者の告知などに注意して、いつサマータイムへの切り替えが行われるのかを正確に把握することが大切です。
また、海外FX業者の場合は、業者の現地時間そのものがサマータイムに移行する場合もありますので、その点にも注意が必要です。
おすすめの取引時間帯を把握して海外FXにも挑戦しよう
世界の3大市場と呼ばれる東京市場・ロンドン市場・ニューヨーク市場は、それぞれ開始時間と終了時間が他の大きな市場の取引時間帯と重なっています。その結果、トレンドの変化が発生しやすく流動性も高いですので、稼ぎやすいという特徴があります。
また、注意すべき点はサマータイムです。日本にはサマータイムはありませんが、アメリカやヨーロッパは夏時間に移行する時に、時計の時間を変えるサマータイムがあります。国内FX業者で取引する場合は海外市場の開始日本時間が変わること、海外FX業者の場合は業者の現地時間が変わることに注意が必要です。
おすすめの取引時間帯に効率よく取引をすることによって、国内FXだけでなく海外FXでも稼げるようになる可能性もあります。海外FX取引も視野に入れて検討してみることをおすすめします。