海外FXで出金拒否トラブルに陥らないための回避法
海外FXのトラブル
海外FX取引には国内FXにはないメリットがあります。例えば、ハイレバレッジ取引ができるため効率的に利益を獲得できることや、証拠金以上に損失が拡大しないゼロカットシステムの存在などです。しかし、海外FXで出金拒否されたり詐欺にあったりするリスクが不安だと感じて海外FXを始めることをためらう人もいるでしょう。そこで、海外FXの出金トラブルを回避する方法や、詐欺のリスクを軽減する海外FX業者選びのポイントなどについてお伝えします。
海外FXの出金拒否は誤解が原因ということもある
海外FXの出金トラブルとは?
海外FXの出金拒否とは、口座開設している投資家からの出金要請に業者が応じないこと、もしくは、業者が音信不通状態になって出金できないことです。中には詐欺にあたるようなケースもあるといわれています。
出金拒否されてしまった場合の対処法としては、投資家個人が海外のFX業者の連絡を調べて訴える方法もあります。しかし、実際にそこまでの行動を1人で起こすのは大変でしょう。出金拒否された人の中には泣き寝入りしている人も少なからず存在しています。
誤解1・クレジット入金以上のクレジット出金
海外FXで出金拒否された場合、「詐欺だ!」と決めつけず、冷静になる必要があります。出金拒否の理由がFX投資家側にあることも多いからです。投資家の誤解が原因で出金できないケースとしては主に3つあげられます。
1つ目はクレジットカード入金額を超える出金指示をした場合です。クレジットカードで入金した場合は、その金額を超える資金をすぐに引き出すことはできません。
例えば、10万円のクレジットカード入金を行って取引を行い4万円の利益を得た場合、利益分の4万円を出金後に資金の残り全額である10万円を出金しようとすると出金拒否されます。クレジットカードによる入金10万円に対して出金合計額が14万円となり制限額を超えてしまうことが原因です。よくある勘違いですので注意しましょう。
誤解2・口座開設時に登録した口座以外に出金しようとした
海外FX投資家の勘違いによる出金拒否の2つ目のケースは、口座開設時に登録した出金先口座と違う銀行口座に出金指示をしたことによるケースです。
多くの海外FX業者では、口座開設時に出金先口座登録を求めています。主な目的は、反社会的勢力に資金が流れないようにするためのマネーロンダリング対策です。そのため、事前に登録した送金先とは違う口座に送金しようとするとストップがかかってしまいます。
すでに登録した口座と違う口座に出金したい場合は、事前追加登録か登録出金先口座変更を行っておく必要があるでしょう。
誤解3・禁止取引を行ったことによって稼いだ利益が無効になった
勘違いによる出金拒否の3つ目のケースとしては、禁止取引に該当したことが原因であるケースがあげられます。
売り買い両方のポジションを保有する両建て取引や数秒から数分の間に大量の売買取引を行うスキャルピング取引などについては禁止している海外FX業者があります。そういった業者で禁止取引を行ったことが発覚すると、取引で稼いだ利益は無効とされてしまうでしょう。その結果、無効となった利益分の出金ができなくなるのです。
海外FXが悪徳業者だと誤解されるそのほかの理由
日本の金融庁にFX業者として登録されていない
海外FX業者が詐欺業者だと誤解されやすい理由はほかにもあります。まず、「海外FX業者は、日本の金融庁の登録を受けてない無登録者だから信用できない」という誤解です。
たしかに、海外FX業者は日本での登録は受けていません。しかし、日本の金融庁へ登録する義務があるのは国内FX業者だけで、そもそも海外FX業者は登録の対象外です。そのかわりに日本以外の国の金融ライセンスを受けている海外FX業者も多数あります。
日本の金融庁に無登録であることが即悪徳業者を意味するわけではないことを理解しておきましょう。
住所や電話番号が怪しい
海外FX業者の住所を検索サイトの地図サービスで調べても何もなかったとなると、この業者はすでに実在していない悪徳業者かと思いがちです。しかし、こういったケースはよくあります。
多くの海外FX業者はバーチャルオフィスを利用しています。そのため、海外FX業者の住所に何もないことも多く、住所が架空だからといっても悪徳業者と決めつけるのは早計です。
また、電話番号と本社の国が違うため怪しい業者だと疑問を持つことがあるかもしれません。このケースでも、登記している本社の国と電話を使って事業を行っている国が別であることは珍しくなく、詐欺業者や悪徳業者と判断する材料にはなりえません。
出金拒否などの詐欺リスクを軽減する方法
「ゼロライセンス業者」を避ける
海外FXで詐欺にあうリスクを軽減するためには、海外FX業者選びの段階から注意する必要があります。悪徳業者などを避けるための海外FX業者選びのポイントは3つです。
1つ目はゼロライセンス業者を避けることです。海外FX業者は日本の金融庁の登録は受けていませんが、別の国の金融ライセンスを持っていることが多いです。
中には複数の国のライセンスを受けている業者もあるでしょう。そういった業者はライセンスを受けるにあたって一定の審査を受けています。さらに、投資家保護などの目的で定められたライセンスのルールに沿って営業をしていますので、詐欺リスクを軽減できるでしょう。
一方、ライセンスを1つも受けていないゼロライセンス業者も存在します。詐欺リスク軽減のためには、ゼロライセンス業者での口座開設はやめておきましょう。
顧客財産の信託保全を行っている業者を選ぶ
2つ目は顧客財産の信託保全を行っている海外FX業者を選んで口座開設をすることです。
顧客財産に業者が簡単に手出しできる状態になっていると使い込んでしまう可能性があります。また、セキュリティが甘くなることもありえます。
しかし、分別管理を行い信託の仕組みを使って顧客財産が保管されていれば、万が一業者が倒産しても顧客財産は保全されます。信託保全をしている海外FX業者を選べば詐欺で資金が返ってこないというリスクを軽減できるでしょう。
豪華すぎるキャンペーン実施業者は避ける
詐欺リスクを避ける選び方に関する3つ目のポイントは、豪華すぎるキャンペーンを行っている海外FX業者を避けることです。
ほかの業者と比較して突出して好条件のボーナスなどを提示している場合は、経営が苦しい状態で顧客獲得のために無理してキャンペーンを打っている可能性があります。そういった業者はその後に倒産することもありますので避けた方が無難でしょう。
口座開設後は禁止取引に注意する
海外FX業者に口座を開設したあとは、禁止取引に該当しないように注意することも出金トラブルなどを避けるための有効な対策です。
禁止取引としては、他業者や他口座間で売り買い両方のポジションを保有する両建て取引や業者間などの価格差を利用するアービトラージ取引、意図的にレート遅延を利用する取引などがあげられます。禁止事項を事前に理解して許容範囲内でのトレードを行うように心がけることが大切です。
まとめ
海外FXでの詐欺や出金トラブルを避けるためには業者選びが大切です。海外FX業者の中には複数の国のライセンスを受けたり信託保全を行っていたりする優良業者も数多く存在します。
海外FXに関する情報が豊富なサイトなどを利用してしっかり情報収集したうえで海外FX業者を選びましょう。海外FX関連の情報サイトとしてはFXPLUSがおすすめです。
また、出金拒否の原因は投資家の勘違いというケースもあります。詐欺だと思う前に、「クレジットカードの出金制限額を超えていないか」「取引禁止に該当する取引をしていないか」などを確認することが大切です。トラブル回避の方法を知ったうえで海外FXにトライしてみましょう。