商品・通貨ペア関連
XMTrading(エックス エム)では、FX通貨ペアの他にCFD商品も取り扱っています。日経平均株価やダウ平均株価も含まれており、同じ口座で取引することができます。国内FX業者では別々の口座を作る必要があるため、同一口座でトレードできるのはXMの大きなメリットです。
もちろん、XMの強みであるボーナスやゼロカットシステムも、CFD取引で利用できます。
XMのCFD取引には、同一銘柄でも、現物と先物の2種類を取り扱っているなどの特徴があります。この記事では、XMのCFD取引に注目して、メリットや注意点、主要銘柄などを詳しく紹介します。
知りたい情報 TOP3(ここを読めば解る)
この記事の目次
CFDについて理解しよう
CFDって何?
CFDとは、Contract For Differenceの頭文字をとった言葉で、和訳すると「差金決済取引」となります。差金決済取引とは、価格の変動で利益を狙う投資で、FXもCFD取引の1つです。
FXはCFD取引の中で「通貨ペア」のみを示す言葉ですが、CFDには、通貨ペアの他にも、世界の株価指数(日経平均株価やダウ平均株価)、貴金属(例:金(GOLD))、商品先物(例:原油(Oil))、債券や個別株CFDなどの銘柄も含まれます。単に「CFD」と呼ぶ場合は、一般的にFX通貨ペア以外の銘柄を指します。
FXトレーダーがCFD取引もする理由
FX通貨ペアと株価指数やGOLD(金)などの主要CFDは関連性が非常に深いことで知られています。FX通貨ペアもCFD銘柄も、該当国の経済状況やファンダメンタルズの要素で価格が変動する場合は、とりわけ相関性が高くなります。
例えば、ドル円(USD/JPY)とダウ平均株価のチャートを比較してみると、ダウ平均株価が値下がりすると翌日は円高傾向になる確率が高くなります。これは、ダウ平均株価が下がる⇒ドル安になる⇒リスク回避のため円高に進みやすくなるという流れです。
また、ダウ平均株価が取引されているニューヨーク時間は、FXトレーダーにも人気が高い時間です。ダウ平均株価の動きを見ながら、ドル円のデイトレードをするFXトレーダーも多くいます。相関性が深い通貨ペアとCFD銘柄はどちらかが先に価格変動する可能性があり、双方を監視することによって、利益が出る確率を上げているのです。
XMでCFD取引をするメリット
CFD専用口座を作る必要がない
XMTrading(エックス エム)に限らず、海外FX業者全般に言えることですが、海外FX業者でCFD取引をする大きなメリットは、「CFD専用口座を作成する必要がない」ということです。
日本でも、FX取引とCFD取引の両方を取り扱うFX業者が増えてきましたが、同一業者であってもCFD口座とFX口座を別々に開設する必要があります。税金の仕組みが関係しているのですが、資金をそれぞれの口座に入金しなければいけないので、資金効率が悪くなってしまいます。
FX口座とCFD口座が別々になっている場合のデメリットとして、例えば、ドル円の価格変動と関係性が高いダウ平均株価を見ながら、同じ取引ツールの画面でトレードすることができません。さらに、資金をそれぞれの口座に入金する必要もあります。
XMでは、同じ口座を使用し、同じ取引ツールの画面で関連性の高いCFD銘柄を見ながらトレードできるというメリットがあります。
銘柄数が多く、株価指数先物もトレード可能
XMは、海外FX業者の中でも多くのCFD銘柄を取り扱っており、トレードできるCFD銘柄は45種類です。ほとんどの海外FX業者は、FX通貨ペアだけでなくCFD銘柄も同一口座でトレードできますが、FX通貨ペアがメインでCFDにはあまり力を入れていない業者もあるため、銘柄数の多さはXMの強みです。
主要FX業者4社のCFD銘柄取扱い数についてまとめてみました。多くの海外FX業者で取り扱いのあるCFD銘柄は、「株価指数」「貴金属」「エネルギー」の3種類で、XMはそれに加えて「コモディティ(ココア・コーヒーなどの商品銘柄)」もトレードできます。
海外FX業者のCFD銘柄取扱い数
業者名 | 株価指数 | 貴金属 | エネルギー | コモディティ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|
XMTrading | 28 (現物18と先物10) |
4 | 5 | 8 | 45 |
Titan FX | 9 | 7 | 2 | - | 18 |
Axiory | 10 | 4 | 5 | - | 19 |
Gemforex | 10 | - | 2 | - | 12 |
主要な海外FX業者と比較してみると、XMのCFD取り扱い銘柄45種類というのは、かなり多い水準であることが分かりますね。株価指数も、現物と先物の両方をトレードできるという特徴もあります。
ボーナスが利用できる
XMは、トレード資金を一気に増やすことができる100%+20%の「入金ボーナス」や、トレードするごとにボーナスが受け取れる「取引ボーナス」など、ボーナス制度が充実しているのが特徴です。特に、入金ボーナスを利用すれば、500ドルまでの入金には100%のボーナスが付与されるため、資金を2倍に増やすことができます。
これらのボーナスは、FX通貨ペアのトレードはもちろん、CFDのトレードにも利用できます。少額から増やすトレードをしたい方は、XMのボーナス制度が活用できます。
XMのボーナスについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
CFD取引にもゼロカットが適用される
海外FXの特長ともいえるゼロカットシステムは、CFD取引にも適用されます。CFD取引は、価格の変動幅も大きく予想外の損失になってしまう可能性もありますが、ゼロカットシステムがあるXMであれば入金額以上のリスクを負うことはありません。
相場の急変動によって口座の資金を上回る損失が発生した場合に、損失分をFX業者が負担し、利用者に追証が請求されない制度。
ボラティリティが高く、窓が開きやすいという特徴があるCFD銘柄には、ありがたい仕組みです。
XMのCFD取引の注意点
株価指数CFDの先物と現物の違い
XMTrading(エックス エム)の特長は、株価指数CFDに現物取引(Cash)と先物取引の2種類があることです。ややこしく感じるかもしれませんが、特長を覚えておくと、どちらを選べばよいかが理解できるようになります。
簡単に現物と先物の違いを説明します。
株価指数の現物と先物の違い
現物 | 期限なしで取引ができる商品。 長期保有が可能 |
先物 | 期限付きで取引をする商品。限月(げんげつ)が決まっている。 期限になると、強制決済される |
現物は、保有期限がないため、FXトレードと同じ感覚でトレードができますが、先物は期限が決まっていて、期限になると強制決済されてしまうことに注意が必要です。
先物の銘柄名は、例えば、ダウ平均株価であれば「US30-SEP20」などと表記されていますが、US30の後ろの「SEP20」の部分が、強制決済が行われる限月を示しています。「US30-SEP20」は2020年9月に決済される商品であり、それ以降はトレードをすることもXMのMT4/MT5でチャートを表示することもできなくなります。
現物と先物は、限月だけでなく、スワップポイント・配当調整金・スプレッドも異なります。特徴の違いをまとめました。
現物と先物の特徴の違い
特徴 | 現物 | 先物 |
---|---|---|
スワップポイント | あり | なし |
配当調整金 | あり | なし |
スプレッド | 狭い | 現物の約2倍 |
決済期限(限月) | なし | あり |
各項目について解説していきます。
スワップポイント
XMでは、現物の買いポジション、売りポジションのどちらもマイナススワップが設定されています。
CFDトレードでは、FXと同じように売りトレードも可能です。CFDは価格変動の利益を狙う取引なので、価格が下がると思えば、売りポジションを仕掛ければよいのです。ファンダメンタルズが悪化しているような状況でも、利益を得るチャンスが生まれます。
ただし、日付を超えるトレードは注意が必要です。例えば、XMの場合、ロールオーバーを超えて株価指数CFDの現物(Cash)銘柄の売りポジションを保有すると、スワップポイントと配当調整金(該当日のみ)の両方を支払わなければいけません。
配当調整金
現物の株価指数CFDをトレードする場合、配当調整金が付与(または徴収)されます。CFD取引は、実際の株式を保有するのではなく、価格の変動で損益が発生するものですが、株式を保有している場合に配当金を受け取れるのと同様に、配当調整金を受け取ることができます。
買いポジションであれば配当調整金を受け取れますが、売りポジションであれば逆に口座残高から差し引かれます。
配当調整金の日程は不定期に変更され、銘柄によっても異なります。XMの公式ホームページで毎週公表されますので、売りポジションを保有している場合は注意しましょう。
スワップポイントと配当調整金は、下記のページで確認できます。
スプレッド
現物と先物の違いの1つとして、スプレッドがあります。現物銘柄は配当調整金やスワップポイントなどが付与・徴収されますが、スプレッドは狭く設定されています。
一方、先物銘柄は配当調整金やスワップポイントはありませんが、スプレッドが広めに設定されています。日付を超えてポジションを保有するトレードスタイルであれば、先物銘柄の方が取引コストはお得になりますね。
編集部の
コメント
株価指数の現物と先物銘柄のどちらかを選ぶときは、トレードスタイルを基準にしてみましょう。デイトレードであれば、配当調整金やスワップポイントについて心配する必要はありませんので、現物銘柄(Cash)がいいでしょう。
一方、日付を超えて保有するスイングトレードであれば、スワップポイント以外に取引コストが発生しない先物銘柄を選びましょう。限月の決済期限までポジションの保有が可能です。
1ロット単位の注文しかできない
XMのCFDは、貴金属銘柄のゴールド・シルバーを除き、1ロット単位での注文しかできないことに注意が必要です。
1ロット単位での注文とは、1ロット、2ロット、3ロットなどでの注文は可能ですが、0.1ロットなどの小さいロットでの注文や、1.2ロットなど小数点以下のついた単位での注文はできないということです。
編集部の
コメント
細かくロット数を設定できないのは、XMのCFD取引の不便な点ですね。Titan FX(タイタン FX)など、0.1ロットから株価指数CFDのトレードができるFX業者もありますので、小さなロットでCFDトレードがしたい方は、最小取引数量の少ない業者を選ぶようにしましょう。
XMのCFDスプレッドを主要海外FX業者と比較してみた
CFD銘柄の取引ができる主要海外FX業者4社(XM、Titan FX、Axiory、Gemforex)のスタンダード口座で日経平均株価とダウ平均株価のスプレッドを比較してみました。
1日の平均スプレッドをツールで計測
日経平均株価のスプレッド比較
XMTrading(エックス エム)のスプレッドは、FX通貨ペアでは広めに設定されています。日経平均株価でも、同様に他の海外FX業者よりやや広いという結果になりました。
日経平均株価のスプレッド比較
他の海外FX業者と比較すると広いスプレッドですが、XMの他の株価指数銘柄と比較すると、日経平均株価のスプレッドは狭く、XMの中でも人気の高いCFD銘柄です。
日経平均株価が最も低いのは、Titan FX(タイタン FX)という結果になりました。
Titan FXのCFD取引については、こちらの記事で解説しています。
ダウ平均株価のスプレッド比較
スプレッドを計測してみると、ダウ平均株価のスプレッドは、XMが最も狭いという結果でした。FXでは、スプレッドがやや広めに設定されているXMですが、ダウ平均株価は主要海外FX業者の中でも力を入れていることが分かりますね。
ダウ平均株価のスプレッド比較
各海外FX業者ごとに、スプレッドが有利な銘柄は異なりますので、気になる銘柄があればスプレッドを比較してみましょう。
XMの主要CFD銘柄を紹介します
人気のCFD銘柄を、XMTrading(エックス エム)でのレバレッジ・1ロット当たりの必要証拠金も併せて紹介します。
1ロット当たりの必要証拠金は、2020年7月時点のレートで計算しており、当該銘柄のレートによって変動しますので、目安と考えてください。
ダウ平均株価(US30)
世界的に最も注目されている株価指数です。アメリカの代表的な企業30社の銘柄で構成されており、「世界の体温計」ともいわれています。ダウ平均株価の動向は、通貨ペアや他のCFD銘柄に大きな影響を与え、世界情勢が不安になるとボラティリティが極端に高くなる場合があります。
2020年3月には、コロナウイルスが経済に強く影響するという懸念から1万ドル近くも暴落しました。
私がおすすめするのは、トレンドフォロー型トレードです。ダウ平均株価で逆張りトレードはしない方が良いでしょう。日本のトレーダーは逆張り派がほとんどといわれていますが、CFD銘柄が人気のあるアメリカやイギリスでは、順張りトレードが主流です。
日本時間の夜9時~早朝4時頃までの時間帯が最も流動性が高く、トレードがしやすいと思います。
XMのダウ平均株価銘柄
銘柄名 (シンボル表記) |
レバレッジ | 1ロット当たりの必要証拠金 |
---|---|---|
US30 (現物・先物) |
100倍 | 約28,000円 |
日経225(JP225)
日本の主要企業225社の銘柄で構成されており、日本の景気動向を計る指標とされています。日本の景気動向を見るのに有効とされていますが、実体経済をあまり反映していないように思います。
本来ならば、バブル後最高値更新をしていますので、円安方向にどんどん進むというのがセオリーなのですが、以前ほどドル円に影響を与えなくなりました。
XMの日経平均株価銘柄
銘柄名 (シンボル表記) |
レバレッジ | 1ロット当たりの必要証拠金 |
---|---|---|
JP225 (現物・先物) |
200倍 | 約110円 |
GOLD(貴金属)
ファンダメンタルの影響を受けやすいのが「GOLD」です。金(きん)は、株式や債券のように相対的な価値ではなく、「金」自体が実質資産です。そのため、昔から「金」を保有していることは財産を保有していることの象徴でした。
現在でも、株式や債券などのファンダメンタルズが弱くなってしまうと、金の価値が上昇するという傾向があります。「有事の金」ともいわれますが、世界の情勢が不安定になるほど「金」の価格は上昇します。
XMのGOLD銘柄
銘柄名 (シンボル表記) |
レバレッジ | 1ロット当たりの必要証拠金 |
---|---|---|
GOLD | 888倍 | 約22,000円 |
パラジウム(貴金属)
パラジウムは2009年のリーマンショック以降に注目されてきました。パラジウムは、自動車など工業部品に使用されているので、経済が発展するほどパラジウムの需要が高まり、価格も上昇します。
2016年から6倍以上に価格が上昇してきましたが、2020年3月に大暴落しました。2020年6月現在では、ほとんど動きがありません。コロナウイルスによる外出自粛により、自動車などの工業製品の需要も激減しているので、パラジウムの取引量が極端に減少しています。
外出自粛が緩和されて、工業製品の需要が再び出てくると、動きが出てくる可能性がありますが、先行きは不透明です。
XMのパラジウム銘柄
銘柄名 (シンボル表記) |
レバレッジ | 1ロット当たりの必要証拠金 |
---|---|---|
PALL | 22.2倍 | 約92,000円 |
原油(商品先物CFD)
原油取引には、WTI原油やブレント原油などいくつか種類がありますが、特にWTI原油は、世界最大の取引量を誇る先物CFDです。ボラティリティが非常に大きいことで知られています。経済状況による需要・供給の変化に敏感に反応します。
最近では、2020年4月20日に史上初めてマイナス価格、1バレル=-37.63ドルで取引を終えました。マイナス価格とは、売り手がお金を払って、原油を売り渡すという状態です。まさに想定外の出来事となりました。
XMの原油関連銘柄は4種類あります。
OIL
XMで「OIL」と表示される銘柄は「WTI原油」で、ニューヨークの「マーカンタイル取引所」で扱われる世界で最もメジャーな原油銘柄です。世界原油消費国1位のアメリカで取引されているため、世界中のトレーダーが参加し、原油価格を左右します。
1ロット=100バレルとなっているため、保有ポジションが大きくなります。ある程度の資金力があるトレーダー向きのCFD銘柄です。
英語で「樽」を意味する言葉。1バレル=約159リットルで、原油取引や石油関連取引で用いられる計量単位。
OILMn
OILと全く同じ商品ですが、取引単位が1ロット=10バレルと1/10の量でトレードできます。その分、証拠金も損益の変動も1/10に抑えられます。
少額で試しにトレードしたい人におすすめのCFD銘柄です。
BRENT
ノルウェーやイギリスの油田の原油です。価格の動きは似ていますが、OILよりも若干高めの値段設定になっています。
GSOIL
精製後の軽油を扱っているCFD銘柄です。精製をしているので、その分のコストとして、原油よりも10倍の値段になっています。
XMの原油関連銘柄
銘柄名 (シンボル表記) |
レバレッジ | 1ロット当たりの必要証拠金 |
---|---|---|
OIL | 66.6倍 | 約6,500円 |
OILMn | 66.6倍 | 約650円 |
BRENT | 66.6倍 | 約6,900円 |
GSOIL | 33.3倍 | 約4,700円 |
XMのCFDをデモ口座で試してみよう
CFD銘柄は通貨ペアに比べると、価格の変動幅も大きく、証拠金の計算やレバレッジも異なるため、最初はXMTrading(エックス エム)のデモ口座で取引するのがおすすめです。通貨ペアよりも情報が多いので、ファンダメンタルズやテクニカル分析もしやすいと思います。
株価指数銘柄には、現物と先物がありますが、これもXMのメリットの1つです。トレードスタイル別に選べば、取引コストを最小限に抑えることが可能です。また、原油はボラティリティが大きい銘柄ですが、ミニ原油も用意されているので、試しにトレードしてみることもできますね。
海外FXは、FXだけでなく、様々な商品をトレードできることも魅力の1つです。とりわけ、XMは初めてCFD銘柄をトレードする人でも経験がある人でも満足できる銘柄を取り扱っていますので、ぜひXMのCFD銘柄を試してみてください。
当サイトでは、最新の海外FX業者人気ランキングでおすすめ主要海外FX業者7社のスプレッドやサービス比較をしていますので、興味がある方はぜひご覧ください。
編集部の
コメント
一部の海外FX業者では、仮想通貨CFDの取り扱いもあります。XMも以前は取り扱っていたのですが、現在はトレードできません。仮想通貨CFDをトレードしたい場合は、Tradeview(トレードビュー)が取り扱っていますので、おすすめです。