海外FX初心者
FXplusにAxon Markets(アクソン マーケッツ)という新規参入の海外FX業者から、FXplusへIB勧誘のメールが届きました。日本市場に向けた運営開始は2023年8月1日でごく最近のようです。
弊社では海外FX業者を掲載する前に必ず徹底した調査を実施していますが、Axon Marketsを調べてみると、旧GEMFOREX(ゲムフォレックス)陣営によって運営されている疑惑が生じました。
本記事では、AxonMarketsについての現時点で判明している情報と、旧GEMFOREX陣営と疑われるポイントをご紹介します。
この記事の目次
Axon MarketsはGEMFOREX?
FXplusではAxon Markets(アクソン マーケッツ)に関する調査を実施しました。その結果、現時点ではGEMFOREX(ゲムフォレックス)との関連を断定することはできませんが、いくつかの疑わしい点が見られました。
すでに様々な方から指摘されているAxon MarketsとGEMFOREX(ゲムフォレックス)の関係性ですが、弊社でも新たな被害者を出さないために注意喚起を行うことにいたしました。
サービスは8月1日に開始したばかり
Axon Markets(アクソン マーケッツ)は2023年8月1日にサービスを開始したとされています。2023年9月の時点でドメインの年齢を調査したところ、ドメイン取得からわずか10ヵ月しか経っていないことが判明しました。
この短期間で日本市場への進出を果たしていることから、Axon Marketsは初めから日本人トレーダーをターゲットにしている可能性も考えられます。
早くもSNSで注意喚起が行われる
Axon Markets(アクソン マーケッツ)からのメールを受けて弊社が調査を行っていたところ、「Axon MarketsはGEMFOREX陣営が運営している」という投稿がSNS上で確認されています。Axon Marketsの情報公開に踏み切った方々の情報は精度が高く、数々の根拠をもとにAxon MarketsがGEMFOREX(ゲムフォレックス)であると解説されています。
弊社がこの調査を開始したきっかけも、Axon Marketsに多くの疑わしい点が見受けられGEMFOREXではないかとの疑念が生じたためです。
Axon MarketsがGEMFOREXに酷似しているポイント
現時点でAxon Markets(アクソン マーケッツ)がGEMFOREXであると断定することはできませんが、2つの業社には多くの共通点が指摘されています。
配色やレイアウトが酷似
Axon Markets(アクソン マーケッツ)のWEBサイトを確認すると、配色やデザイン、ボタンのレイアウトなど、まるでGEMFOREX(ゲムフォレックス)と同じ制作者が携わっているのではないかという印象を受けます。
一度ネガティブなイメージが着いてしまったブローカーを模倣するなど通常では考えられません。実際に多くの方々へGEMFOREXと似ているという印象を与えている以上、WEBサイトの制作者は判断を見誤ったか無知であるか、はたまた手抜きであるかのいずれかでしょう。
しかし、デザインが似ているというだけでは疑う根拠としては乏しいです。Axon MarketsからはGEMFOREXと関連があると疑われる他の要素も見受けられました。
ブローカーロゴデザインがGEMFOREX風
Axon Markets(アクソン マーケッツ)のブローカーロゴデザインは、頭文字「A」をゴールドでデザインしたものとなっています。これはGEMFOREX(ゲムフォレックス)のロゴデザインと共通しており、GEMFOREXも頭文字の「G」をゴールドであしらったロゴデザインを採用しています。
ロゴデザインが似ているだけでGEMFOREXとAxon Marketsが同一であると断定することはできませんが、新たに日本市場にサービスを展開しようとするブローカーが、過去に問題を引き起こしたブローカーと似たデザインを採用することは通常は考えられない行動です。
企業としての成功を目指すのであれば、独自のデザインを採用し、問題を起こしたブローカーを連想させないデザインにするのが一般的です。
カスタマーサポートの日本人名が同じ
Axon Markets(アクソン マーケッツ)の口座を開設すると、松浦という人物からメールが届きました。この点について、SNS上ではGEMFOREXのカスタマーサポートと名字が同じであるとの指摘がなされています。
Axon MarketsとGEMFOREXに見られる共通点ですが、偶然の一致にしては数が多く、Axon Marketsの中身はGEMFOREXそのものなのではないかとの疑念を抱かざるを得ません。
ソースコードにGEMFOREXのものと思われる部分が
Axon Markets(アクソン マーケッツ)を調査している方々によると、ソースコードにGEMFOREXのものと思われる部分があると指摘されています。FXplusでも確認したところ、確かに「gem_socialimage.jpg」の記述が見られました。
さらに、この事実が公開された後、Axon Marketsは該当する部分を修正、削除しています。このことからAxon MarketsはSNSを監視し、ユーザーの動向をうかがっていることが分かります。
Axon Marketsより安全なブローカーを
Axon Markets(アクソン マーケッツ)のように危険なブローカーをわざわざ利用する必要はありません。海外FXで最も重要なのは出金できるかどうかです。
出金実績があるブローカーや、ブローカー向け保険に加入しているブローカー、世界的に高い評価を得ているブローカーを使うべきでしょう。
Financial Commissionに加盟しているブローカー
海外FX業者の中には第三者紛争解決機関であるFinancial Commissionへ自主的に加入し、安全性をアピールしている業者があります。
海外FX業者で起きたトレードのトラブルや出金のトラブルなど、多くの事例をカバーしてくれるため、加入しているブローカーの信頼性は高いと言えるでしょう。
また、その判決はFinancial Commissionに委ねられるため、公平性の面でも不安がありません。
顧客とFX・CFDブローカーとの間に生じた問題を公平に解決する第三者機関です。仮にTitan FXと顧客の間でいざこざがあった場合、この第三者機関によって公平な解決が期待できます。
Exness
Exness(エクスネス)はキプロスに本社を置き、無制限レバレッジを武器に知名度を上げたブローカーです。Exnessの登場までは「レバレッジの高い業者=危険なB-Book業者」というイメージが付きまとっていましたが、財務健全性を公開し、透明性と取引環境を両立するExnessの登場をきっかけに海外FX業界は大きく変わりました。
また、Exnessは多くの金融ライセンスを保有し、安全性の面でも高い評価を得ています。さらに自主的にFinancial Commissionへ加入していることから業界でも最高峰の安全性を誇るブローカーと言っても良いでしょう。
Titan FX
Titan FX(タイタン FX)は堅実な運営を行い、日本人ユーザーから多くの信頼と実績を勝ち得たブローカーです。最近では複数の金融ライセンスを保持していることを公開し、名実ともに高い信頼性を誇るブローカーとなりました。
また、企業利益の用途不明なブローカーが多い中、Titan FXは本拠地を構えるバヌアツの発展に大きく貢献しています。
灯りのないバヌアツに街灯を設置する「ストリートライトプロジェクト」の実施や、若者の起業支援を行うなど、Titan FXのこれらの活動は力あるからこそ行える活動だと言えるでしょう、
FXGT
FXGT(エフエックスジーティー)は新進気鋭のブローカーでありながら、日本で人気が加速中のブローカーです。仮想通貨(暗号資産)の取り扱いに力を入れており、最大レバレッジは1,000倍を提供しています。
新興ブローカーながらグループ全体でセーシェル金融サービス庁(FSA)、バヌアツ金融サービス委員会(VFSC)、南アフリカ金融行動監視機構(FSCA)などの金融ライセンスを保有し、さらに顧客の資産保護として自主的に「FXブローカー向け賠償責任保険」へ加入しています。
FXブローカー向け賠償責任保険では、最大1,000,000ユーロ(約1億円)まで顧客、第三者に対する過失や不作為・詐欺・経済的な損失のあらゆるリスクに対する責任を保証しているため、FXGTの安全性は高いと捉えて良いでしょう。
FXGTは日本語ライブチャットサービスが土日でも24時間対応している点など、日本語サポートが充実している点も信頼のおけるポイントです。
ThreeTrader
ThreeTrader(スリートレーダー)は2021年5月設立の新興FXブローカーです。新興ながら、多くの競合他社を圧倒するスプレッドの狭さで人気を集めています。
ThreeTraderは「ThreeTrader Global Limited」により運営されており、バヌアツ金融サービス委員会(VFSC)の金融ライセンスを所持しています。
VFSCの金融ライセンス所持に加えて、顧客の資金はティア1銀行にて分別管理しています。分別管理は、FX会社の運営資金と顧客資産を分けて管理する方法であり、万が一ブローカーが破綻した場合でも、顧客資金は守られます。
さらに、Titan FX同様「Financial Commission」に加盟しているため、出金トラブルの際は最大20,000ユーロまでの補償を受けることができます。
国際決済銀行(BIS)が定めた銀行の自己資本比率に対する規制の中で使われる概念のひとつがティア1です。
自己資本の中の基本的項目のことで、資本勘定のうち資本金、法定準備金、利益剰余金、優先株、優先出資証券等から構成される良質な資本です。
複数の金融ライセンス保持しているブローカー
XMTrading
XMTrading(エックスエム)はグループで7種類の金融ライセンスを保有しています。英国金融行動監視機構(FCA)やキプロス証券取引委員会(CySEC)といった、厳しい取得要件のライセンスも含まれています。
複数の厳格な金融機関の基準を満たしていることで、XMの安全性にはしっかりとした裏付けがあります。
またXMは顧客の預かり資産の分別管理はもちろんの事、AIG(アメリカン・インターナショナル・グループ)保険に加入しており、万が一経営破綻に陥った場合に顧客資産の全額を補填できる体制を整えている事からも、安全性に関しての信頼度は高いと言えるでしょう。
HF Markets
HF Markets(エイチエフ マーケッツ / 旧HotForex)グループは、厳格な審査で有名な金融ライセンスであるFCA(英国金融行動監視機構)とCySEC(キプロス証券取引委員会)を保有しています。
また、HFMはグループ全体で8つの金融ライセンスを保有しており、世界的に見ても信頼性の高い海外FX業者といえます。
さらに、HFMでは顧客資金の分別管理に加えて、最大500万ユーロ(日本円にして最大約6億円)まで保証される民事賠償保険制度に加入しているため、安全性に関しては業界でも屈指の高さだと言えるでしょう。
easyMarkets
easyMarkets(イージーマーケット)は創業2001年、グループ会社全体で4つの金融ライセンスを取得している老舗のブローカーです。
easyMarketsは世界中に展開しているので各国の法規制に合わせて金融ライセンスを取得しています。グループ会社の金融ライセンスには、近年さらなる規制強化が実施されたキプロス証券取引委員会(CySEC)を含んでいます。
出金トラブルの噂もなく、長年堅実な運営を行っていることからeasyMarketsは安全性が高い海外FX業者だと言えるでしょう。
Axon Marketsの利用は非推奨
Axon Markets(アクソン マーケッツ)は、様々な情報から旧GEMFOREX(ゲムフォレックス)陣営による運営である可能性が高いとの指摘が行われています。弊社としては確固たる証拠を手に入れることができませんでしたが、現状ではAxon Marketsを危険なブローカーと評価せざるを得ません。
また、もし旧GEMFOREX陣営が関与しているのであれば、Axon Marketsの利用は彼らを支援する行為とも解釈できます。したがって、Axon Marketsの利用に関しては非常に慎重な判断が求められます。
海外FX業者は出金できる業者を利用することが何よりも重要です。自身の資金を守るためにも、信頼できる海外FX業者の利用を心掛けてください。