海外FX初心者
海外FX業者への入出金手段として根強い人気を誇るのがオンラインウォレットです。近年は仮想通貨や国内銀行送金による送金が容易になったことから、オンラインウォレットの人気は下火になりつつあります。
しかし、STICPAY(スティックペイ)は仮想通貨入出金や両替に対応し、他のオンラインウォレットと差別化することで、今でも多くの海外FX業者への入出金手段として利用されています。
今回は2017年にサービスを開始したSTICPAYについて、その特徴やメリットなどを徹底解説します。
STICPAYはオンラインウォレットの一種
オンラインウォレットとは
オンラインウォレットは、その名前の通りネット上で自身の資金を管理する口座のことです。オンラインウォレットに資金を入金しておけば、同じサービスのユーザー間での送金が素早くできるほか、安い手数料で日本円から米ドルなどへの両替を行うことができます。
海外FXにおいては、海外FX業者への送金や海外FX業者からの資金の引き出しの際に銀行口座を使うよりも所要時間が短く、手数料も安く済ませられます。STICPAY以外のオンラインウォレットとしてbitwalletやBXONEがありますが、STICPAYはサービスを開始して約8年と運営歴も長く安心して利用できるオンラインウォレットサービスといえるでしょう。
STICPAYの口座開設はわずか3分で完了
STICPAYの口座開設は非常に簡単で、不備がなければオンライン手続きがわずか3分で完了します。口座開設は以下の3ステップで手続きを進めることができます。
STEP1 必要事項の入力
公式サイトの口座開設ボタンをクリックし、メールアドレス、生年月日、氏名、電話番号などを入力します。この際、使用する通貨を米ドル、日本円、香港ドルなどから選択します。
STEP2 電話番号の認証
次に、登録した電話番号にSTICPAYからショートメッセージ(SMS)が届きます。SMS内のリンクをクリックするだけで、電話番号の認証は完了です。
必要書類の提出
資金の入金には、本人確認作業(KYC)が必要です。本人確認書類として、以下の二点をご用意ください。
KYCに利用可能な書類
身分証明書 | 運転免許証、マイナンバーカード、パスポート等 |
住所確認書類 | 公共料金の領収書や住民票など |
身分証明書 |
|
住所確認書類 |
公共料金の領収書や住民票など |
これらの書類をスマートフォンで撮影し、STICPAYの登録画面からアップロードしてください。書類提出後、早ければ数分で承認されます。
STICPAYの口座への入金
口座の開設と必要書類の承認が完了すれば、STICPAY口座に資金を入金できるようになります。
STICPAY口座への入金方法はいくつかありますが、着金までの時間が最も早いクレジットカードでの入金を例に挙げてみましょう。
クレジットカードでは初回の入金時のみ、利用するカードの裏表の写真をアップロードして承認手続きを行わなければなりません。早ければ数時間程度で承認されて入金が可能となります。クレジットカードでの入金は即時反映になりますが、3.85%の手数料が掛かります。
その他国内銀行送金、海外銀行送金、UnionPay、仮想通貨(ビットコイン、ライトコイン、イーサリアム)などの入金方法もございます。
STICPAYの特徴
幅広い手段で行えるSTICPAYへの入出金
STICPAYへの入金はクレジットカードの他に、国内と海外の銀行送金やビットコイン・イーサリアムといった仮想通貨でも行えます。入金方法によって着金までの時間や手数料が異なるので注意してください。
例えば、海外銀行送金は着金までに3営業日ほどかかり、手数料は1%、クレジットカードは約5分で着金できるものの手数料は3.85%で国内銀行送金より高めの設定となっています。
入金手段別の着金時間と手数料
入金方法 | 着金までの時間 | 手数料 |
国内銀行送金 |
銀行営業時間内:1 ~ 2時間
銀行営業時間外:翌営業日9時以降順次 |
2% |
海外銀行送金 | 3営業日 | 1% |
クレジットカード | 5分以内 | 3.85% |
仮想通貨 | 30分以内 | 1% |
国内銀行送金 | |
反映時間 |
|
手数料 | 2% |
海外銀行送金 | |
反映時間 | 3営業日 |
手数料 | 2% |
クレジットカード | |
反映時間 | 5分以内 |
手数料 | 3.85% |
仮想通貨 | |
反映時間 | 30分以内 |
手数料 | 1% |
一方の出金方法も入金と同様に、国内と海外の銀行送金や仮想通貨に送金できますが、出金する場合もその手段によって着金までの時間と手数料が異なります。国内銀行口座への送金は、着金に1〜2営業日かかる上、手数料が800円+2%の手数料が必要となります。
出金時の着金時間と手数料
出金方法 | 着金までの時間 | 手数料 |
国内銀行送金 |
1 ~ 2営業日
|
800円 + 2% |
海外銀行送金 | 4 ~ 7営業日 | 5% |
仮想通貨 | 1営業日 | 3% ~ |
国内銀行送金 | |
反映時間 | 1 ~ 2営業日 |
手数料 | 800円 + 2% |
海外銀行送金 | |
反映時間 | 4 ~ 7営業日 |
手数料 | 5% |
仮想通貨 | |
反映時間 | 1営業日 |
手数料 | 3% ~ |
過去にSTICカードを発行していた
STICPAYは、かつてウォレット内の資金をデビットカードのように使えるSTICカードを発行していました。STICカードは、2019年2月22日に一度発行が停止されましたが、同年4月1日にカードブランドを変更して再発行が開始されました。しかし、その後再び新規発行が停止され、2024年現在も再開されていません。また、既存のカード保有者に対する再発行も停止されており、現時点で再開の予定は公式から発表されていない状況です。
万全の日本語サポート
STICPAYはサポート窓口が日本語に対応しています。金銭関係のトラブルが生じた時に問い合わせが必要になることもあるのではないでしょうか。サポート窓口が英語だけの対応では、状況を伝えることも容易ではないので、日本語に対応している万全のサポート体制は心強いでしょう。
STICPAYをbitwalletと比較すると?
入金手段が多いSTICPAY
同じオンラインウォレットのSTICPAYとbitwalletを比較した際に、STICPAYが優れているのは、入金手段が多い点です。
どちらのオンラインウォレットにも共通する入金手段である、クレジットカードや銀行送金の他に、STICPAYはUnionPayや仮想通貨にも対応しています。
仮想通貨はビットコインやライトコイン、イーサリアムの3種類が使え、入金手数料も1%と低く設定されています。
国内銀行への送金手数料はbitwalletが魅力的
海外FX業者の利益などをオンラインウォレットを経由して国内銀行へ送金する手数料は、bitwalletが最大でも824円なのに対して、STICPAYは出金額の2%+800円となっているため、bitwalletの方が魅力的と言えるでしょう。
STICPAYでの入出金に対応していて、信頼度の高い大手海外FX業者は以下をご参照ください。
STICPAYを利用する利便性とは
STICPAYは、同種サービスのbitwalletに比べると手数料の面などで魅力が弱い側面もありますが、対応する海外FX業者の数も徐々に増えています。
最近では、TitanFX(タイタンFX)やExness(エクスネス)といった大手海外FX業者がSTICPAYによる入出金サービスを開始しています。
STICPAYはサービスを開始して8年となり、オンラインウォレットとしての信頼性も増してきました。対応業者や入出金の手段も増えてきているSTICPAYですが、更なる利便性の向上に期待したいところです。