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2022年7月、無制限レバレッジなど優れた取引環境を提供する海外FX業者Exness(エクスネス)は、仮想通貨USD Coin(USDC)での入出金に対応しました。
これまでビットコイン(BTC)やテザー(USDT)による仮想通貨入出金に対応していましたが、新たに「USDC」が導入されることで、より仮想通貨での入出金の利便性が増します。
USDCは米ドルに連動するステーブルコインで、価格が安定的に推移するという特徴を持ちます。
当記事では、USDCの特徴から、USDCでの入出金手順、USDC入金時の注意点などを広く解説します。
Exness(エクスネス)でUSDCでの入金が可能に
Exness(エクスネス)は、これまで対応していたビットコイン(BTC)テザー(USDT)での仮想通貨入出金に加え、新たにUSD Coin(USDC)での入出金に対応しました。
USDCは、フィンテック企業の「Circle社」と大手仮想通貨取引所「Coinbase社」によって設立された組織「CENTRE社」により、2018年に発行されたステーブルコインです。
USDCは米ドルに連動するように設計されています。1USDCがほぼ1USDドルになるため、価格が非常に安定しています。
ステーブルコインとは、一定の価格を維持するように設計された仮想通貨です。通常、米ドルなど特定の法定通貨と価格が連動(ペグ)するようになっています。ビットコインをはじめとする仮想通貨は、ボラティリティが高く、突然価値を失う可能性もあります。一方ステーブルコインは価格が安定するため、仮想通貨を交換する際の決済通貨として利用されるケースが多いです。
なおUSDCでの入出金は、これまでのビットコイン、テザーでの方法とほとんど同じです。ウォレットを指定するだけで簡単に入出金することができます。
ここからはUSDCの特徴を解説していきます。
USDCの特徴
- USDCには高い信頼性がある
- USDTよりも透明性と安全性が高いとされている
- イーサリアムベースの仮想通貨で管理がしやすい
USDCは信頼性が高い
USDCは、ステーブルコインの中でも特に高い信頼性があります。大手証券会社や金融当局が支持し、裏付け資産も全て公開されているためです。
USDCは、大手金融グループゴールドマンサックスからの出資を受け、ニューヨーク金融サービス局(NYDFS)発行の仮想通貨事業許可証も得ています。米国の法律に準拠してUSDCは発行されているため、規制によって価値を失う危険性も低いといえます。
また、USDCは世界トップクラスの会計事務所グラントソントンによって、裏付けとなる米ドル口座が毎月検査されており、ウェブサイト上で発表されています。
USDCとUSDTとの違いは?
同じく米ドルと連動したステーブルコイン・テザー(USDT)とUSDCには、どのような違いがあるのかと疑問に持つ方も多いかと思います。
結論から言うと、USDTとUSDCの基本的なシステムは同じです。発行元は異なりますが、どちらも法定通貨の米ドルを裏付けとして価格が連動しています。
ただし、USDTとUSDCでは裏付けとなる準備金の構成が異なります。USDTがコマーシャルペーパー(無担保約束手形)が準備金の多くの割合を占めているのに対し、USDCは現金と短期米国債のみが準備金です。
そのため、USDCのほうが透明性が高く、より安全なステーブルコインと考えられています。
米ドルと価格が連動したステーブルコインが多い印象を持つかと思いますが、実際にはほとんどの法定通貨でステーブルコインが存在します。ユーロであればスタシス・ユーロやユーロコイン、日本円であればJPYC、Y-TORA(エントラ)などです。ただし、時価総額が高くなるのは、決済に使われることが多い米ドルと価格が連動したステーブルコインです。
イーサリアムベースの仮想通貨で管理しやすい
USDCはイーサリアムベースの仮想通貨で、ERC-20という規格に準拠して発行されています。ERC-20にはコイン同士の互換性があるため、ERC-20規格で発行された仮想通貨であれば、1つのウォレットで一括管理することができます。
なお、時価総額の高いステーブルコインはすべてERC-20規格を使った通貨が発行されています。具体的には、テザー(USDT)や世界最大の仮想通貨取引所バイナンスが発行するBUSD(バイナンスUSD)などです。
海外FX業者の仮想通貨入金の対応
近年仮想通貨を保有するユーザーも増えていることから、多くの海外FX業者が仮想通貨での入出金に対応しています。より利便性を上げるため、特にメジャーな仮想通貨以外での入出金に対応する海外FX業者も増加中です。
各海外FX業者の仮想通貨入金の対応は以下の通りです。
各海外FX業者の仮想通貨入出金対応状況
海外FX業者 | 対応する仮想通貨入出金 |
Exness (エクスネス) |
ビットコイン、テザー(ERC20)、USDC |
FXGT (エフエックスジーティー) |
ビットコイン、イーサリアム、テザー(ERC20)(TRC20)、リップル |
XMTrading (エックスエムトレーディング) |
仮想通貨入金不可 |
Titan FX (タイタン FX) |
ビットコイン、ビットコインキャッシュ、イーサリアム、テザー(ERC-20)、チェーンリンク、ライトコイン |
easyMarkets (イージーマーケット) |
ビットコイン、イーサリアム、テザー(ERC20)(TRC20) |
GEMFOREX (ゲムフォレックス) |
ビットコイン、イーサリアム、テザー(ERC20)、ベーシックアテンショントークン、オーエムジー、DAI、USD Coin、WBTC |
BigBoss (ビッグボス) |
ビットコイン、イーサリアム、テザー(ERC20) |
Exness(エクスネス) |
ビットコイン、テザー(ERC20)、USDC |
FXGT(エフエックスジーティー) |
ビットコイン、イーサリアム、テザー(ERC20)(TRC20)、リップル |
XMTrading (エックスエムトレーディング) |
仮想通貨入金不可 |
Titan FX(タイタン FX) |
ビットコイン、ビットコインキャッシュ、イーサリアム、テザー(ERC-20)、チェーンリンク、ライトコイン |
easyMarkets(イージーマーケット) |
ビットコイン、イーサリアム、テザー(ERC20)(TRC20) |
GEMFOREX(ゲムフォレックス) |
ビットコイン、イーサリアム、テザー(ERC20)、ベーシックアテンショントークン、オーエムジー、DAI、USD Coin、WBTC |
BigBoss(ビッグボス) |
ビットコイン、イーサリアム、テザー(ERC20) |
どの海外FX業者もビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、テザー(USDT)など基本的な仮想通貨に対応しています。今回Exnessで利用可能になったUSDCは、他の業者ではGEMFOREXで入出金可能です。
今後の仮想通貨業界の盛り上がり次第では、入出金に対応する仮想通貨がさらに増えていくかもしれません。
ExnessでのUSDC入出金方法
ここからは、Exness(エクスネス)でUSDCの入金・出金する方法をそれぞれ簡潔に説明します。
USDCの入金方法
Exness(エクスネス)のUSDCの入金手順は以下の手順で行います。
ExnessのUSDC入金手順
- マイアカウントページから入金ページを開く
- 入金方法一覧から「USD Coin(USDC ERC20)」を選択
- 入金内容を入力して、Exnessのウォレットアドレスに送金
入金額を入力して、指定されたウォレットアドレスに送金するだけで簡単に入金することが可能です。
USDCの出金方法
Exness(エクスネス)でのUSDCの出金手順は以下の手順で行います。
ExnessのUSDC出金手順
- マイアカウントページから「出金」ページを開く
- 出金方法一覧から「USD Coin(USDC ERC20)」を選択
- 出金額やウォレットアドレスなどを入力
- SMS認証をして出金を確定させる
詳しい方法は、以下記事内の仮想通貨出金方法にて、画像を使って解説しています。
ExnessでUSDCを入出金する際の注意点
Exness(エクスネス)でのUSDCを使った入出金時の注意点を確認しておきましょう。
即時入出金はExness側の処理
Exness(エクスネス)の仮想通貨入出金は「即時」と記載されていますが、これはExness側で行われるシステムによる処理のことを指しています。
決済サービス会社での処理時間や、着金までの時間ではないことには注意しましょう。着金までの時間は仮想通貨のトランザクションに依ります。
ウォレットアドレスの入力間違えに注意
Exness(エクスネス)でUSDCの入金を行う際には、「ExnessのERC20アドレス」、出金の際は「送金先アドレス」を入力する必要があります。
間違ったアドレスを入力すると、資金を失ってしまうため、慎重に入力・確認を行ってください。入力の際はコピーアンドペーストを利用するなどして、極力手動での入力は避けたほうがよいでしょう。
また、コピーアンドペーストの際は、アドレスの前後にスペースが含まれないようにご注意ください。
複数の方法で入金した場合に優先順位がある
Exness(エクスネス)では、入金時と同じ方法で出金する必要があります。また、複数の方法で口座へ入金した場合、以下の優先順位を守って出金します。
Exness出金の優先順位
- クレジットカード/デビットカード
- 仮想通貨
- 銀行やオンラインウォレット
例えば、「仮想通貨」と「銀行」で入金していた場合、まず優先順位の高い仮想通貨での出金を行い、次に銀行で出金します。
また、その際の出金可能額は、入金額の比率に応じて出金額が決まります。具体的に、クレジットカードで7万円、bitwalletで3万円を入金した場合を考えてみましょう。
クレジットカード7万円/bitwalletで3万円の入金した場合の出金額
入金額の比率から出金できる比率は以下の通りです。
- クレジットカード70%
- bitwallet30%
仮に取引後5万円の利益が出た場合、口座残高は15万円となり、以下の順に出金が行われます。
- クレジットカードへ7万円の出金
- bitwalletへ3万円の出金
- クレジットカードへ3万5千円の出金
- bitwalletへ1万5千円の出金
このように、入金した方法と同じ方法での出金が完了した後、入金比率に応じた利益の出金をする必要があります。
入出金の際に利用できる口座名は本人名義
入出金の際に利用できる口座名は、Exnessに口座開設頂いたご本人様名義と一致している必要があります。
また、口座名義だけでなく、クレジットカードなどの名義も、ご本人様名義と一致したもののみ認められます。
トランザクション費用がかかる
USDC入金時にExness(エクスネス)側から手数料が課されることはありませんが、ブロックチェーンを利用する際のトランザクション費用は自分で負担する必要があります。
他の入出金手段でも、利用するプラットフォームによってかかる手数料は別途負担する必要があります。
ただし、出金時にかかるUSDCのトランザクション費用はExness側が負担してくれます。
Exnessの仮想通貨取引がより便利に!
Exness(エクスネス)が新たにUSD Coin(USDC)での入出金に対応し、仮想通貨入出金の幅が広がりました。
USDCはステーブルコインの中でも特に安全性の高い通貨のため、Exnessでの入出金に対応したことをきっかけにUSDCの保有を検討するのも良いでしょう。
なおExnessでは、入出金だけでなく、仮想通貨取引環境の整備にも力を注いでいます。Exnessの仮想通貨取引は最大400倍のレバレッジやスワップフリーなど、海外FX業者の中でも屈指の条件を提供しています。
今後もExnessが仮想通貨サービスを拡大する可能性は高いため、動向に注目していきましょう。