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Exness(エクスネス)では、USDC(USDコイン)をTRONネットワークを利用する「TRC20」での入金が可能になりました。
これまでUSDT(テザー)でのTRONネットワーク送金が可能でしたが、USDCもTRC20で送金できるようになり、より速い入出金スピードと安い手数料が実現します。
USDCはステーブルコインと呼ばれる米ドルの価格に連動して安定した値動きする特徴を持ち、今後主流な決済手段として普及する可能性がある暗号資産(仮想通貨)です。
決済手段として便利な「USDC TRC20」について知り、Exnessでのトレードをより便利にしていきましょう。
Exnessが入出金手段にUSDC TRC20を導入
Exness(エクスネス)は、無制限レバレッジなど優れた取引環境を提供するとともに、仮想通貨での決済方法を取り入れ、ユーザーの利便性を向上させているブローカーです。
USDC(USDコイン)の入金手段において、これまでイーサリアムネットワークを利用する「ERC20」規格のみの対応でしたが、今回トロンネットワークを利用する「TRC20」規格に対応しました。
新たに導入されたTRC20規格には、ERC20 より手数料が安く、スピードが速いというメリットがあります。
USDCの規格は沢山ある
USDCの規格は2種類に限らずもっとたくさんあります。中でもTRC20とERC20がよく使われるのは、利用者数が特に多いためです。仮想通貨取引所のバイナンスでは、USDCの送金に以下10種類のネットワークが利用できます。
- BNB Smart Chain (BEP-20)
- AVAX C-Chain
- Algorand
- BNB Beacon Chain (BEP-2)
- Ethereum (ERC-20)
- Polygon
- Ronin
- Solana
- Stellar Network
- Tron (TRC-20)
TRC20により手数料が割安に
同じUSDCを入金・出金する場合でも、TRC20を利用すると従来のERC20での入金より「安く・速く」送金することが可能です。
大手仮想通貨取引所バイナンスに預けていた場合の入出金手数料を比較してみましょう。
バイナンスの入出金手数料
銘柄 ネットワーク | 最低出金額 | 入金手数料 | 出金手数料 |
USDC ERC20 | 50USDC | 無料 | 4.5USDC |
USDC TRC20 | 10USDC | 無料 | 1USDC |
USDC ERC20 | |
最低出金額 | 50USDC |
入金手数料 | 無料 |
出金手数料 | 4.5USDC |
USDC TRC20 | |
最低出金額 | 10USDC |
入金手数料 | 無料 |
出金手数料 | 1USDC |
今回追加されたTRC20の出金手数料と比較して、ERC20では4.5倍の手数料がかかることがわかります。
Exness(エクスネス)側では、入出金の手数料は無料です。しかし、上記のように取引所から送金する場合の手数料はユーザーが負担することになります。
USDCは次世代の送金手段として注目されている
USDCは、2018年に「サークル社」と大手仮想通貨取引所「Coinbase」が発行開始した仮想通貨です。1USDC=1USDと、米ドルと価格が連動し、価格が安定するように設計された「ステーブルコイン」です。
ステーブルコインは、価格が安定している仮想通貨のことです。多くの場合、ドルや円などの法定通貨とリンクして価格の安定をはかっています。価格が安定しているため保有しやすく、送金用途にも使えるということで、海外FXユーザーの中でも仮想通貨入出金の人気が高まってきています。
ステーブルコインは、テザー社が発行しているUSDT(テザー)が非常に有名ですが、USDCは同じ仕組みでなおかつ信頼性が高いということで、次世代の送金手段として注目されています。
また、金融庁は2023年より海外発行のステーブルコインの国内での流通を解禁することを発表しています。今後ステーブルコインの注目が高まれば、より入手金手段が増えていきそうです。
Exnessの入出金に優れているのはUSDC?USDT?
Exness(エクスネス)では、仮想通貨FXを取引できるのはもちろん、決済手段としても仮想通貨は多く利用されています。
ここからは、Exnessで利用可能な仮想通貨入出金から、USDCとUSDTの違いを見ていきましょう。
Exnessで入金・出金可能な仮想通貨は3種類
Exness(エクスネス)では、以下の仮想通貨での入出金に対応しています。
Exnessで利用可能な仮想通貨
- BTC(ビットコイン)
- USDT(テザー)
- USDC(USDコイン)
BTCに関しては価格変動が激しいため、入出金を繰り返すにはあまり向かないといえます。入出金に使う場合は基本的に、USDTとUSDCのようなステーブルコインを使うのがおすすめです。
なお、BTC以外の仮想通貨で入金すると、口座のベース通貨に換算されて入金される仕組みになっています。例えば、口座のベース通貨が日本円であれば、USDCやUSDTは日本円で口座に反映されます。に限り、ExnessのBTCウォレットで保管し続けることが可能です。
詳しい入出金方法については以下の記事をご参考ください。
USDCとUSDTの主な違い
ステーブルコインとして共通点が多いUSDTとUSDCですが、どちらを保有して入出金手段として利用するのがいいのでしょうか。
詳しく違いを知るために、2つの仮想通貨を複数の視点で比較しました。まず、発行元や時価総額の違いから見ていきましょう。
USDT、USDC発行比較
USDT | USDC | |
発行年月 | 2014年 | 2018年 |
発行元 | Tether Limited (テザー社) |
Circle Financial (サークル社) |
時価総額 (2023年3月28日時点) |
約794億ドル | 約334億ドル |
USDT | |
発行年月 | 2014年 |
発行元 | Tether Limited (テザー社) |
時価総額 (2023年3月28日時点) |
約794億ドル |
USDC | |
発行年月 | 2018年 |
発行元 | Circle Financial (サークル社) |
時価総額 (2023年3月28日時点) |
約334億ドル |
ステーブルコインの時価総額第1位はUSDTで、次いで第2位がUSDCです。USDTは世界初のステーブルコインとして最も有名で、圧倒的シェアがあります。仮想通貨全体の時価総額ランキングでも第4位で知名度もあります。
一方、USDCは信用性の高さが評価されてシェアを伸ばしている仮想通貨です。
USDCを運営しているサークル社は、ニューヨーク金融サービス局から仮想通貨事業の許可証(Bit License)を取得しています。金融ライセンスは、厳格な法規制に沿った運営を行っているという証明になります。
また、ゴールドマンサックスからの出資をうけ、グラントソントン・インターナショナルが監査を行っており、アメリカの一流企業のバックアップを受けています。毎月保有資産報告書を発行しており、透明性と信頼性が第三者によって証明されています。
さらに、2021年3月にVISAがUSDC決済に対応しており、USDCの決済手段としての普及には将来性があるといえるでしょう。
USDCとUSDTの使い勝手はほぼ同じ
USDTとUSDCは、同じネットワークを利用していれば入出金条件の差はほとんどありません。
Exness(エクスネス)から入出金する際の最低入金額および最低出金額、入出金スピードは以下の通りです。
Exnessでの入出金の条件
最低入金額 | 最低出金額 | 入出金スピード | |
USDT ERC20 | 10ドル | 100ドル | 24時間以内 |
USDT TRC20 | 10ドル | 10ドル | 24時間以内 |
USDC ERC20 | 10ドル | 100ドル | 24時間以内 |
USDC TRC20 | 10ドル | 10ドル | 24時間以内 |
USDT ERC20 | |
最低入金額 | 10ドル |
最低出金額 | 100ドル |
入出金スピード | 24時間以内 |
USDT TRC20 | |
最低入金額 | 10ドル |
最低出金額 | 10ドル |
入出金スピード | 24時間以内 |
USDC ERC20 | |
最低入金額 | 10ドル |
最低出金額 | 100ドル |
入出金スピード | 24時間以内 |
USDC TRC20 | |
最低入金額 | 10ドル |
最低出金額 | 10ドル |
入出金スピード | 24時間以内 |
TRC20同士、ERC20同士で比べると、全く同じ条件であることがわかります。
なお、入出金スピードは、HP上では24時間以内という表記になっていますが、Exnessの出金は自動処理で行われており、申請後15分程度でウォレットに着金するのが基本です。実際にUSDC TRC20で出金を試みたところ、5分で着金を確認できました。
仮想通貨取引所バイナンスで設定されているUSDTとUSDCの出金条件も同様です。
バイナンスの出金手数料
銘柄 ネットワーク | 最低出金額 | 入金手数料 | 出金手数料 |
USDT ERC20 | 50 | 無料 | 4.5USDT |
USDT TRC20 | 10 | 無料 | 1USDT |
USDC ERC20 | 50 | 無料 | 4.5USDC |
USDC TRC20 | 10 | 無料 | 1USDC |
USDT ERC20 | |
最低出金額 | 50 |
入金手数料 | 無料 |
出金手数料 | 4.5USDT |
USDT TRC20 | |
最低出金額 | 10 |
入金手数料 | 無料 |
出金手数料 | 1USDT |
USDC ERC20 | |
最低出金額 | 50 |
入金手数料 | 無料 |
出金手数料 | 4.5USDC |
USDC TRC20 | |
最低出金額 | 10 |
入金手数料 | 無料 |
出金手数料 | 1USDC |
よって、USDTとUSDCでは、ネットワークが同じならば手数料やスピードが大きく異なることはなく、使い勝手に大きな違いはないといえます。
USDCはUSDTよりも信頼性が高い
ただし、USDTとUSDCの信用リスクに対する評価はかなり異なります。発行元やシステムの違いからUSDCは、USDTに比べて信頼性が高い点が評価されています。
USDTはこれまでに裏付け資産情報が不透明として、資産が担保されないリスクを幾度となく指摘されてきました。
一方でUSDCは、定期的に監査を受けており裏付け資産を完全に公開しているため、通貨自体の信頼性は高いと言えます。
裏付け資産の重要性
裏付け資産があることで、ステーブルコインの価値が保有通貨に応じて維持されるため、過剰に通貨を発行してインフレや崩壊のリスクが無いないことを証明できます。
また、USDCはオープンソースという仕組みがあり、条件を満たした人なら誰でもUSDCを発行できるという透明性がありますが、USDTはテザー社が1社で発行から運営まで一元管理している中央集権型であることも問題視されています。
Exnessの入金・出金手段はUSDC TRC20がおすすめ
TRC20は、従来のERC20にくらべて、取引所からの出金手数料が安く、送金スピードも速いという特徴があります。
USDCをはじめとするステーブルコインは、仮想通貨ながら価格が安定しているので、海外FXの入出金に利用されることが徐々に増えています。
日本ではステーブルコインの解禁が2023年に予定されており、普及への追い風となることでしょう。
抜群のコストパフォーマンスを発揮するUSDC TRC20を利用することで、Exness(エクスネス)の利用がより快適になることは間違いありません。