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最終更新：2024年5月から、Exness（エクスネス）をはじめとするいくつかの海外FX業者で出金ができないとの報告が見られるようになりました。そのほとんどは、海外FX業者との中間決済を担う「収納代行業者」が原因とみられています。
これまで正常に行えていた銀行入金が、なぜこのタイミングで一斉に停止したのでしょうか。本記事では、トラブルの原因となった収納代行業者の詳細と、海外FX業者への安全な入出金方法について解説します。
Exnessを始めとする複数ブローカーで収納代行業者のトラブルが
収納代行業者とは、事業者に代わって通貨を回収する業者です。今回は収納代行業者の法人口座が一斉凍結されたことにより、海外FX業者の入出金経路がストップしているものと見られています。
出金遅延の原因は収納代行業者
2024年6月4日、犯罪収益の資金洗浄の疑いがある口座として、およそ130金融機関の1,300口座に凍結要請が出されました。今回FX業者に影響が及んだのは、その中に海外FX業者が利用していた口座が含まれていた、または疑いがかけられたのが原因と考えられます。
海外FX業者はAML（アンチマネーロンダリング法）を遵守しなければならず、ユーザーが入金した金額までは入金時と同じ決済手段で出金することを義務付けています。そのため、Exness、FXGT、Axi、Vantageなどの業者は、銀行送金で入金したユーザーの出金ができない事態となったようです。
収納代行業者の口座はなんで凍結された？
海外FX業者は、日本円の銀行送金手段に収納代行業者を利用しています。実際に海外FX業者を利用していて、振込先の名前に違和感を覚えた方も多いのではないでしょうか？
実は、収納代行業者の多くがグレーなビジネスで成り立っています。
収納代行業者を行うことに特別な資格は必要ありません。そのため、金銭に困窮している個人に収納代行業を営まないかと持ちかけ、法人口座を開設させるケースが増えているようです。
収納代行を行うと犯罪収益の資金洗浄に巻き込まれる可能性が高く、実際に三井住友銀行やPayPay銀行など、多くの銀行から注意喚起が行われています。加えて、多くの金融機関で口座を第三者へ貸与することを禁止しているため、今後永続的に銀行の口座開設が行えない可能性も考えられます。
「口座を貸すだけで高収入が得られる」「指定された口座へ送金するだけで稼げる」など、このような勧誘に遭った場合は、いつの間にか犯罪の関係者となる可能性がありますので、決して関わらないよう十分にご注意ください。
海外FX業者が原因ではない
今回の出金遅延を受けて、海外FX業者への不安がネット上で広がっています。しかし、該当する業者はグローバルに展開する大手であるため、永続的に出金ができなくなるとは考えにくいでしょう。ただし、収納代行業者が突如として業務を停止し、日本円での出金手段が確保できない現状では、出金までに時間がかかる可能性があります。
収納代行業者のトラブルと聞くと、GEMFOREXの事件が思い浮かびますが、今回遅延している業者はそれと比較にならないほど大規模なFX業者です。したがって、過度な心配は不要でしょう。
Exnessなどで収納代行業者のトラブルを避けるためには？
Exness（エクスネス）などの業者で出金トラブルとして騒がれているのは、銀行送金に限られています。いずれの業者でも銀行送金以外の入出金はスムーズに行われていることから、ブローカーの問題ではないことが分かります。
しかし、今後も国内銀行送金に不安定な状態が続くようであれば、国内銀行送金に代わる入出金方法を見つけ出さなければならないでしょう。
銀行送金以外の送金手段を選ぼう
Exness（エクスネス）のような海外FX業者はこれまで収納代行業者を利用して銀行送金を行ってきましたが、今後はある程度資金力のある業者でなければ、日本円の銀行送金手段の導入が難しくなるかもしれません。
収納代行業者との契約には、初期費用、月額基本料、手数料を支払う必要があります。年々、収納代行業者を営むリスクは高まりつつあるため、契約料金も高騰していると言われています。そのため、資金が潤沢ではない新興ブローカーなどにとっては、日本の銀行送金を扱うことが財務上のリスクに繋がりかねないのです。
海外FX業者への入出金は仮想通貨がおすすめ！
海外FX業者で最もおすすめしたい決済方法は、仮想通貨です。一時期はbitwalletなどのオンラインウォレットが台頭していましたが、最近は銀行送金が数十分以内で入金できるようになり、オンラインウォレットはあまり利用されなくなりました。
しかし、収納代行業者のトラブルが波及しつつある今後は、オンラインウォレットや仮想通貨での入出金が注目を浴びるかもしれません。
特に仮想通貨入出金は年々改善されており、低コストで入出金ができることから、これからの時代は主流になる可能性があります。コストを抑えて安全に利用するためにも、仮想通貨入出金の方法を覚えておくと役に立つでしょう。
海外FXは収納代行業者のリスクも考慮しなければならない時代に
海外FX業界は良くも悪くもサービスの入れ替わりが激しい業界です。新たなサービスが実装されていく一方で、国内銀行送金のように便利なサービスも廃止が危ぶまれる時代です。
FX業者が進化していく以上、私たちも新たなテクノロジーに追随するしかありません。
遅延なく入出金を行いたい方は、メンテナンスリスクの少ない仮想通貨に触れ、新たな入出金手段として利用してみてはいかがでしょうか。
