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海外FX業者FXGT(エフエックスジーティー)では、一部銘柄のスワップポイントを0にする「スワップフリー」を導入しました。
対象銘柄はポジションを翌日に持ち越した際のスワップが発生しないため、長期保有が格段に行いやすくなります。
なお、スワップフリーの対象は、Pro口座とECN口座に限られており口座タイプ毎に期間も設けられていますので注意が必要です。
この記事では、FXGTのスワップフリーの対象銘柄やメリット、他社のスワップフリーとの比較を交えて解説していきます。
この記事の目次
FXGT(エフエックスジーティー)がスワップフリーを導入!
FXGT(エフエックスジーティー)は2022年8月1日より、スワップフリーを導入しました。
スワップフリーの対象となる口座はPro口座とECN口座です。また、仮想通貨以外は期限が設けられており、Pro口座は最大6日間、ECN口座は最大3日間限定です。
スワップフリーにより、ポジションを翌日に持ち越した際のコストが発生しませんので、ポジションの長期的保有がしやすくなります。また、これまで中長期取引に必要だった日々のコスト計算や管理が不要となることもメリットです。
スワップポイントとは、金利に差がある通貨を売買する際に、その金利差を調整するための「金利調整分」です。スワップポイントがプラスであれば利益になり、マイナスであれば損失になります。スワップポイントは、営業日をまたぐロールオーバー時に発生します。
仮想通貨のスワップフリー対象銘柄
FXGT(エフエックスジーティー)では、仮想通貨銘柄のスワップフリーはPro口座とECN口座限定となっており、対象銘柄は以下の通りです。
スワップフリー対象の仮想通貨銘柄
- ビットコイン(BTC)
- ビットコインキャッシュ(BCH)
- リップル(XRP)
- イーサリアム(ETH)
- ライトコイン(LTC)
- カルダノ(ADA)
- ステラルーメン(XLM)
- ポルカドット(DOT)
- 柴犬コイン(SHB)
- ドージコイン(DOG)
特に時価総額の高い仮想通貨がスワップフリーの対象です。なお、NFT関連、DeFi関連の仮想通貨はスワップフリーの対象ではないため注意しましょう。
スワップフリー対象外の仮想通貨銘柄は、1日6回に分けてスワップが徴収されます。
株価指数のスワップフリー銘柄
株価指数銘柄は、約定から数日間限定(Pro口座は最大6日間、ECN口座は最大3日間まで)でスワップフリーになります。
株価指数のスワップフリー銘柄は以下の通りです。
株価指数の対象銘柄
- ダウ平均株価(US30)
- NASDAQ(US100)
- S&P 500(US500)
- 日経平均株価(JP225)
- FTSE100指数(UK100)
- DAX指数(GER40)
- CAC40指数(FRA40)
- S&P/ASX200指数(AUD200)
- VIX指数(VIX)
スワップフリーによってこれまでよりも少しの間ですが、スワップによるコスト無しで株価指数銘柄を持てる期間が生まれました。
スワップフリーで取引することのメリット
FXGT(エフエックスジーティー)ではこれまで、全銘柄にスワップポイントを設定していましたが、今回一部の銘柄がスワップフリーとなったことにより、取引がどのように変わるのでしょうか?
ここからはスワップフリーによって、どのようなメリットがあるかを解説していきます。
スワップフリーのメリット
- 長期保有がしやすくなる
- XAUUSD(ゴールド)の活用の幅が広がる
- 週末のポジション確定が不要になる(株価指数ペア)
長期保有がしやすくなる
スワップフリーの最も大きなメリットは、ポジションを長期保有する際のコストを0にできることです。長期的なトレードは、ある程度流れが読みやすいというメリットがありますが、スワップによるコストがかかってしまうことが難点でした。
スワップフリーであればポジションを持ち越した際のコストが無くなりますので、好きなタイミングで売買することができます。また、スワップポイントによるコストを毎回計算する必要がなくなることも利点です。
FXGT(エフエックスジーティー)の口座タイプの中では、中長期トレードに向いた「ECN口座」が特にスワップフリーの恩恵を受けやすいと言えるでしょう。
XAUUSD(ゴールド)の活用の幅が広がる
XAUUSD(ゴールド)は、これまで売り買い共にマイナスのスワップポイントで、特に買いでのスワップポイントは高く設定されていました。しかし、Pro口座は6日間、ECN口座は3日間まではスワップポイントが発生しませんので、スワップフリー期間中はスワップポイントによるコストを気にせず売買でき、活用の幅が広がります。
株価指数は週末の決済が不要に
株価指数銘柄は、ポジションを保有してからPro口座は6日間、ECN口座は3日間まではスワップポイントが発生しません。スワップポイントは相場が休場している間にも発生しますが、金曜日に株価指数のポジションを持った場合、スワップポイント発生させず月曜日まで持ち越すことができます。
計画的にポジションを保有すれば、これまで手仕舞いしていた場面でも取引しやすくなりますので、選択の幅が広がります。
スワップフリー対象ではない銘柄
ここからは、スワップフリーの対象となっていない銘柄や、注意点について解説していきます。
スワップフリー対象外の仮想通貨銘柄
FXGT(エフエックスジーティー)仮想通貨銘柄全てにスワップフリーが導入されているわけではありません。以下の仮想通貨銘柄についてはスワップフリーの対象外です。
FXGTのスワップフリー対象外銘柄
NFT関連銘柄 | CHILIZ、ENJIN COIN、DIGIBYTE、Theta、Mana |
---|---|
DeFi関連銘柄 | Chainlink、Wrapped Bitcoin、Ox ZRX、Republic、Uniswap、Synthetix、Crypto.com coin、Aave、Compound、Polygon |
NFT関連銘柄 |
---|
CHILIZ、ENJIN COIN、DIGIBYTE、Theta、Mana |
DeFi関連銘柄 |
Chainlink、Wrapped Bitcoin、Ox ZRX、Republic、Uniswap、Synthetix、Crypto.com coin、Aave、Compound、Polygon |
上記銘柄に加えて、仮想通貨インデックス銘柄の「GTi12」、ビットコインとCFDのクロスペアである「シンセティックペア」もスワップフリーの対象外となっています。
DeFi(ディーファイ)とは、「Decentralized Finance」の略で、分散型金融を意味します。DeFiでは、銀行や証券会社のような機関とは異なり中央管理者が存在しません。管理者がいないことにより、特別な審査が不要で金銭のやり取りを手軽に行えるようになることや、取引コストが低くなることが期待されています。
NFT(エヌエフティー)とは、「Non-Fungible Token(ノン-ファンジブル トークン)」の頭文字をとったもので、直訳すると「代替不可能なトークン」という意味です。NFTはブロックチェーン技術を利用しているため、データの複製や改ざんが不可能で、唯一無二であるという特徴があります。データながら一点物ということで、現物資産のような価値を持つことが期待されています。なお、NFTはアートが有名ですが、ブロックチェーン技術を使うことでアート以外のデータもNFTになります。
ゴールド以外のメタルとエネルギー銘柄はスワップフリー対象外
XAUUSD(ゴールド)以外のメタルやエネルギー銘柄はスワップフリーの対象外です。ポジション持越しの際には、これまでと変わらずスワップポイントが徴収されます。
2022年8月9日現在、FXGTメタル・エネルギー銘柄のスワップポイントによるコストは以下の通りです。
FXGTプロ口座におけるメタル・エネルギー銘柄のスワップ(1ロット/1日あたり)
通貨ペア | 売りスワップ | 買いスワップ |
XAUUSD | Swap Free (Pro口座は6日間、ECN口座は3日間まで) |
|
XAGUSD | 1.35円 | -267.3円 |
USOli | -4.05円 | -163.35円 |
UKOil | -18.9円 | -525.15円 |
NGAs | -6.75円 | -178.2円 |
売りスワップ | |
XAUUSD | Swap Free (Pro口座は6日間、ECN口座は3日間まで) |
XAGUSD | 1.35円 |
USOli | -4.05円 |
UKOil | -18.9円 |
NGAs | -6.75円 |
買いスワップ | |
XAUUSD | Swap Free (Pro口座は6日間、ECN口座は3日間まで) |
XAGUSD | -267.3円 |
USOli | -163.35円 |
UKOil | -525.15円 |
NGAs | -178.2円 |
1ドル=135円で計算
どの銘柄も、売りスワップはそれほど高くないことが分かります。ですので、買いエントリーの際にスワップが多く発生すると認識しておくとよいでしょう。
一定期間を過ぎるとスワップポイントが課される
前述の通り、FXGT(エフエックスジーティー)のXAUUSD(ゴールド)や株価指数銘柄がスワップフリーになるのは、Pro口座は6日間、ECN口座は3日間までです。ポジションを保有した日を起算日として、Pro口座は7日目、ECN口座は4日目からスワップポイントが発生するため注意が必要です。
取引の際には、スワップフリー期間内に決済するか、あらかじめスワップフリー期間終了後のスワップを把握して保有しましょう。
株価指数銘柄のスワップは以下の通りです。
FXGTプロ口座における株価指数のスワップ(1ロット/1日あたり)
指数 | 売りスワップ | 買いスワップ |
US30 | -1282.5円 | -675円 |
US100 | -1215円 | -1215円 |
US500 | -607.5円 | -675円 |
JP225 | -607.5円 | -405円 |
UK100 | -388.8円 | -607.5円 |
GER40 | -540円 | -175.5円 |
AUD200 | -135円 | -702円 |
FRA40 | -540円 | -175.5円 |
VIX | 約-347.5円 | 約-367.2円 |
売りスワップ | |
US30 | -1282.5円 |
US100 | -1215円 |
US500 | -607.5円 |
JP225 | -607.5円 |
UK100 | -388.8円 |
GER40 | -540円 |
AUD200 | -135円 |
FRA40 | -540円 |
VIX | 約-347.5円 |
買いスワップ | |
US30 | -675円 |
US100 | -1215円 |
US500 | -675円 |
JP225 | -405円 |
UK100 | -607.5円 |
GER40 | -175.5円 |
AUD200 | -702円 |
FRA40 | -175.5円 |
VIX | 約-367.2円 |
1ドル=135円で計算
全銘柄売り・買いともにスワップポイントがマイナスになっています。Pro口座は7日以降、ECN口座は4日以降から上記の100円~1,500円ほどのスワップ(1ロットあたり)が発生することをを覚えておきましょう。
スワップフリーに対応しているブローカーは?
今回FXGT(エフエックスジーティー)がスワップフリーを導入したことで、その他のブローカーのスワップフリー導入状況が気になる方も多いかと思います。実は、スワップフリーはかなり珍しいサービスであり、ほとんどのブローカーが導入していません。
実用的な取引環境を備えていてスワップフリーを実現しているブローカーは、FXGT以外では、「Exness(エクスネス)」「Focus Markets(フォーカス マーケット)」のみです。
上記3社とも仮想通貨に力を入れていて、スワップフリーだけでなく、業界最狭水準のスプレッドを提供しています。
また、各社のスワップフリー対象銘柄は大きく異なります。具体的には以下の通りです。
各社スワップフリー対象銘柄比較
対象銘柄 | FXGT | Exness | Focus Markets |
仮想通貨 | BTC,BCH,XRP,ETH,LTC ADA,XLM,DOT,SHB,DOG通貨ペアのみ |
すべての銘柄がスワップフリー | BTC,ETH通貨ペアのみ |
株価指数 | スワップフリー(※1) | スワップあり | |
XAUUSD (ゴールド) |
スワップフリー(※1) | スワップフリー | スワップあり |
株式 | スワップあり | スワップフリー | スワップあり |
FX通貨ペア | スワップあり | スワップフリー(※2) | スワップあり |
FXGT | |
仮想通貨 | BTC,BCH,XRP,ETH,LTC ADA,XLM,DOT,SHB,DOG通貨ペアのみ |
株価指数 | スワップフリー(※1) |
XAUUSD (ゴールド) |
スワップフリー(※1) |
株式 | スワップあり |
FX通貨ペア | スワップあり |
Exness | |
仮想通貨 | すべての銘柄がスワップフリー |
株価指数 | |
XAUUSD (ゴールド) |
スワップフリー |
株式 | スワップフリー |
FX通貨ペア | スワップフリー(※2) |
Focus Markets | |
仮想通貨 | BTC,ETH通貨ペアのみ |
株価指数 | スワップあり |
XAUUSD (ゴールド) |
スワップあり |
株式 | スワップあり |
FX通貨ペア | スワップあり |
- ポジションを保有してからPro口座は6日間、ECN口座は3日間のみ。
- 利用状況によってスワップフリーになる。
最もスワップフリーの対応範囲が広いのはExnessです。ここからは、ExnessとFocus Marketsのスワップフリーの詳細について解説していきます。
ExnessではFX通貨もスワップフリー対象になる
Exness(エクスネス)では常時、仮想通貨銘柄・一部CFD銘柄をスワップフリーで取引できます。さらに、過去の取引をExnessのアルゴリズムが判定した「スワップフリーレベル」により、FX通貨もスワップフリーの対象になります。
スワップフリーレベルによるスワップフリー対象銘柄は以下の通りです。
スワップフリーレベル別スワップフリー対象銘柄
スワップフリーレベル | 銘柄 |
スタンダード |
|
「拡張」でスワップフリーに 加わる銘柄 |
USDJPY、EURJPY、GBPJPY、AUDJPY、NZDJPY、EURUSD、GBPUSD、AUDUSD、NZDUSD、USDCAD、USDCHF、EURGBP、EURAUD、EURNZD、EURCAD、EURCHF、GBPNZD、GBPCHF、AUDNZD、AUDCHF、NZDCAD、USOIL |
スタンダード |
|
「拡張」でスワップフリーに加わる銘柄 |
USDJPY、EURJPY、GBPJPY、AUDJPY、NZDJPY、EURUSD、GBPUSD、AUDUSD、NZDUSD、USDCAD、USDCHF、EURGBP、EURAUD、EURNZD、EURCAD、EURCHF、GBPNZD、GBPCHF、AUDNZD、AUDCHF、NZDCAD、USOIL |
スワップフリーレベルが「拡張」になった場合、唯一FX通貨ペアをスワップフリーで取引できるブローカーになります。FX通貨を中長期的にトレードをする方でしたら、スワップフリーレベル「拡張」を利用してExnessで取引を行うと良いでしょう。
Focus MarketsではBTCとETHがスワップフリー対象
Focus Markets(フォーカス マーケット)は2019年に設立された、新興の海外FX業者です。Focus Marketsでは、ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)がスワップフリーの対象になっています。
スワップフリー銘柄対象の数はExness(エクスネス)、FXGT(エフエックスジーティー)に劣りますが、Focus Marketsで取引可能な仮想通貨銘柄は約350種類と海外FX業者の中でもダントツです。米国株も650種類以上取引可能であり、選択肢の幅広さが高い評価を受けています。
豊富銘柄を取引をしながら、スワップフリーでBTCやETHを長期保有したいという方におすすめのブローカーとなっています。
スワップフリーをうまく活用しよう
中長期的なトレードにおけるコストとして、スワップポイントが占める割合はとても大きくなります。
今回スワップフリーの対象になった銘柄は、スワップが発生せずコスト計算も必要ないため、これまでよりもかなり中長期トレードがしやすくなりました。
今回のスワップフリー導入を機に、FXGTのスワップフリー対象銘柄を中長期的に取引してみてはいかがでしょうか。