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HF Marketsが日本のユーザーに向けて新たな試みとして、円建て口座の提供を開始しました。HF Marketsは数々の金融ライセンスを保有している大手ブローカーながらも、円建てがない事を理由に不便を感じていたユーザーも多く、そういった既存のユーザー層からも今回のアップデートは大変好評のようです。
この記事では導入に至った経緯や反響、そして円建て・ドル建てのベース通貨による違いなども交えて、今回のアップデートを詳しく解説します。
円口座のリリースは計画から4年越しで実現化
2021年8月、HF Marketsが待望の円建て口座をリリースしました。円建て口座は、日本に居住するユーザーのみが利用でき、日本以外から円口座の利用はできません。また、円建て口座の利用は、既存ユーザーで未入金の外貨建て口座から円建て口座への変更、また新規ユーザーを含め、新規で円建て口座を開設できます。ただし、HFCOPY(HFコピー口座)・AUTO(オート口座)およびアフィリエイト報酬は、引き続きドル建てのみ対応です。
円建て口座の導入へと至った経緯
円建て口座を導入する案は、実は3年以上前からありました。HF Marketsは、日本金融庁と規制元の金融ライセンスから、2013年に一度日本から撤退、再び2017年に新しいオフィスと金融ライセンスを取得し、日本市場へ再進出しています。2017年の新体制から、円建て口座のリリースを検討していましたが、技術的な問題から2021年現在まで実現していませんでした。「2017年からの円建て口座対応プロジェクトが4年越しに実現した」という経緯があります。HF Marketsと言えば、200万人のユーザーを抱える世界的なFXブローカーです。しかし、意外にも日本円を証拠金とした口座を提供していませんでした。今回の円建て口座対応により、日本円を証拠金として取引できることで、日本人ユーザーにとって一層使いやすくなるでしょう。
円建て口座を待ち望んだ声も多くあった
HF Marketsに円建て口座を求める声は多くありました。中には、円建て口座に非対応ということで、主力のFX口座として使うのを尻込みしていた人も多いのではないでしょうか?少なくとも、筆者自身は円建て口座がない事を理由にHF Marketsを主力のFX口座として使えませんでした。考えてみれば、HF Marketsは最大1000倍のレバレッジや、債権・ETFなども含む1000種類以上の銘柄を取り扱い、賠償保険の加入もある優れたFXブローカーです。多くのユーザーを獲得できるポテンシャルがあるからこそ、円建て口座に非対応だった不便さが目立っていた印象があります。円建て口座に対応し、弱点がなくなったHF Marketsが日本再参入でシェアを拡大する見込みです。
HF Marketsの円口座は期待通りの人気ぶり
HF Marketsが円建て口座をリリース後、既存のユーザー層に早速大きな変化が見られました。円建て口座を開設し、実際に利用するアクティブユーザー数が飛躍的に向上したようです。
こういったデータからも、円建て口座の重要性を裏付ける結果となりました。
ベース通貨の違いでどんな影響があるのか
HF Marketsは、円建て口座の取り扱いを開始したことで、日本円・米ドル・ユーロの3種類から自由に証拠金通貨を選択できるようになりました。元々1000種類を超える取り扱い銘柄に対して、証拠金通貨に日本円が追加されたことで、あらゆるトレーダー・投資家のニーズに答えられるようになったと思います。具体的に今回の円口座リリースで得られるメリットを見ていきましょう。
円建て口座は計算が容易
円建て口座に対応したことで、私達日本人トレーダーにとって使いやすくなりました。FXでは、異なる通貨同士を交換することで利益と損失が発生してしまいます。しかし、証拠金通貨が居住国の通貨と異なる場合、証拠金通貨の交換もまた必要です。例えば、日本人居住者がドル建て口座を利用していれば、利益の出金後に日本円に為替する必要があります。普段から米ドルで生活していない私達は、証拠金が日本円だと、口座残高の計算すら面倒でした。日本に住んでいれば、普段の買い物も当然ですが日本円、FXによる利益の納税も日本円です。ドル建て口座の入出金には日本円への交換が必須になりますので、HF Marketsの円建て口座対応は、日本人居住者にとって非常に嬉しいアップデートと言えるでしょう。
円建て口座で入出金も便利に
円建て口座で入出金も便利になりました。特にbitwalletによる入出金は、円建て口座のリリースで使いやすくなっています。bitwalletの入出金は国内銀行送金に対応しており、HF Marketsは、bitwalletの入出金を即時反映で取り扱っています。したがって、HF Marketsとbitwallet間の入出金は即時に反映され、出金時もbitwallet経由なら国内銀行送金で3営業日以内に、為替不要で出来るようになりました。
ドル建て口座は為替差益も狙える
もちろん、従来通りにドル建て口座の選択もできます。円建て口座一択ではなく、ドル建て口座、ユーロ建て口座のどれでも選べる自由度が重要です。ドル建て・ユーロ建て口座が利用できることで、為替差益を狙う事ができます。例えば、入金時より出金時が円安なら、入金分も日本円基準でみれば利益が出ていると言え、出金した米ドルも円安時に為替すれば、差益を得ることも可能です。また、外貨預金の銀行口座をお持ちなら、日本円より金利の良い条件で貯蓄へ直接回す事もできます。
円建て口座の注意点
円建て口座の仕様について、いくつかの注意点を整理しましょう。
- 2021年8月から円建て口座の提供を開始
- 円建て口座は日本居住者限定で利用できる
- 入金前なら既存のドル建て口座を円建て口座に変更可能
- 新規口座・追加口座で円建て口座の開設に対応
- HFCOPY(HFコピー口座)・AUTO(オート口座)およびアフィリエイト報酬はドル建てのみ
今回の円建て口座リリースに関する注意点です。また、異なる通貨のウォレットおよび取引口座間の資金移動は、欧州中央銀行のデイリーレートを元に為替されます。例えば、ドル建て口座から円建て口座へ資金移動をする場合は、リアルタイムな為替レートではなく、当日の欧州中央銀行が公表しているレートでドルと円が為替され、資金移動が行われる仕様です。
円建て口座の導入でHF Marketsはさらに便利に
HF Marketsは、円建て口座の導入で日本からの利用者が増加する可能性は高いでしょう。元より、円建て口座がない段階でも豊富な取り扱い銘柄や口座タイプ、裁量からコピートレードの提供まで自由度の高さがHF Marketsの特徴です。円口座に対応したことで、少し挑戦しづらかったユーザーも、コピートレードを始めたり、他社に取り扱いのないCFD銘柄の取引を始める良い機会になるのではないでしょうか。