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ThreeTrader(スリートレーダー)が20,000ユーロ(ユーロ円=145円換算で2,900,000円)まで補償される「Financial Commission」に加入しました。
ThreeTraderの保有するバヌアツ金融サービス委員会(VFSC)の金融ライセンスでは、信託保全の採用義務がないため、安全性や信頼性の面で若干の不安がありました。
しかし、Financial Commissionに加入したことで、安全性、信頼性が強化されたことは間違いないでしょう。
ThreeTraderが加入したFinancial Commissionとは?
ThreeTrader(スリートレーダー)が加入したFinancial Commissionとは、ブローカーとトレーダー間の紛争を解決する独立した第三者委員会です。
ブローカーがFinancial Commissionに加盟することで、トレーダーは迅速かつ効率的に偏りのない紛争解決が望めます。
また、Financial Commissionに加盟するブローカーには、Financial Commissionが定める規則の厳守が義務付けられています。
したがって、Financial Commissionへの加盟はブローカーの信頼性・安全性向上に大きく繋がります。
Financial Commissionの裁定に基づき補償されるのは、1件につき最大20,000ユーロ(ユーロ円=145円換算で2,900,000円)です。
ただし、トレーダー自身で行ったトレードに対する損失を補償するものではないことには注意する必要があるでしょう。
Financial Commissionに加盟している海外FXブローカー
Financial Commissionには、日本でも高い知名度を誇る複数のブローカーが加盟しています。
これらのブローカーは、Financial Commissionの厳格な審査をクリアした業者であり、高い安全性と信頼性が保証された環境で取引を行うことができます。
Financial Commissionによる補償の手順
Financial Commissionによる補償手順の流れは、以下の通りです。
Financial Commissionによる補償手順の流れ
- 45日以内に苦情の申し立てを行う
- Financial Commissionによる調査
- 苦情についての裁決
- 補償金の支払い
45日以内に苦情の申し立てを行う
トレーダーは、納得できないThreeTrader(スリートレーダー)の決定や出来事に対し、まず初めにThreeTraderのカスタマーサポートへ苦情を申し立てます。
ThreeTraderは、苦情が受領されたことを確認するために5日間、内部紛争解決(IDR)手続きを通じて苦情に回答するために14日間が与えられます。
そして、ThreeTraderの回答に満足できない、もしくは回答が得られなかった場合に、Financial Commissionのホームページから苦情の申し立てを行います。
なお、苦情の申し立ては、原因となった出来事の発生から45日以内にしなくてはなりません。もちろん、苦情の申し立ての際に料金はかからず無料です。
Financial Commissionによる調査
申し立てを受けたFinancial Commissionは、5営業日以内に苦情の根拠を調査し、その妥当性を確認します。
Financial Commissionの担当者が、5営業日以内に申し立て人とThreeTraderに連絡を取り、必要な情報を入手し、調査段階で苦情を解決できる可能性があるかどうかを検討します。
調査段階で和解の機会がない場合、苦情は決定段階および苦情についての裁決に移行します。
苦情についての裁決
調査段階で和解が得られない場合は、調査によって収集された書類や情報に基づき、Financial Commissionが苦情に関する裁決を下します。
追加情報が必要な場合、顧客または会員にその情報を要求します。要求された当事者は、7日以内に回答しなければなりません。
補償金の支払い
トレーダーがFinancial Commissionの裁決内容に同意する場合は、14日以内に行う必要があります。
トレーダーが裁決に対し14日以内に返答しない場合は、苦情は解決したとみなされます。
もし、ThreeTraderがFinancial Commissionへの裁決内容に従わなかった場合でも、補償金が支払われます。
Financial Commission加盟ブローカーで取引するメリット
Financial Commissionに加盟するブローカーで取引をするメリットとして、以下の項目が挙げられるでしょう。
1. | 資金管理の安全性が強化 |
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2. | 第三者の監視による信頼性の向上 |
3. | 万が一のときのセーフティーネット |
資金管理の安全性が強化
Financial Commissionに加盟するブローカーでの取引なら、資金管理の安全性向上が見込めるでしょう。
というのも、ThreeTrader(スリートレーダー)では、日本国内のブローカーのような信託保全制度を採用していないからです。
ThreeTraderの保有する金融ライセンスは日本の金融ライセンスほど厳しい規制がなく、信託保全制度の採用を義務化していません。
したがって、Financial Commissionへの加盟により、資金の安全性が強化されたと考えられるでしょう。
第三者の監視による信頼性の向上
Financial Commissionに加盟するブローカーでの取引なら、一定の信頼性が担保されるといえるでしょう。
というのも、Financial Commissionに加盟するブローカーがトレーダーに対する不利益となるような行為を行った場合、Financial Commissionによる迅速かつ公正な解決策の提示が期待できるからです。
また、トレーダーはFinancial Commissionへの申し立てを無料で行えるため、申し立てにともなう費用を負担する必要はありません。
このようなFinancial Commissionによるトレーダー保護制度が導入されていれば、ブローカー側でトレーダーに対する理不尽な決定をすることがより困難となるため、結果的にブローカーに対する信頼性向上につながるでしょう。
万が一のときのセーフティーネット
Financial Commissionに加盟するブローカーでの取引なら、紛争解決手段が万が一のセーフティーネットとなり得ます。
トレーダーはブローカーの理不尽な決定に対し、Financial Commissionの公正な立場での解決策が提供され、もしブローカーが裁決に従わない場合でも、補償基金による一定の補償がなされるからです。
補償基金にはFinancial Commissionに加盟するブローカーから徴収される会費の10%が割り当てられています。
このような仕組みをFinancial Commission加盟ブローカーなら利用できるため、万が一の場合のセーフティーネットとしての役割が期待できます。
海外FXブローカーが加入しているその他の補償制度
海外FXブローカーが加入する補償制度は、Financial Commission以外にも利用されています。いくつか補償制度をご紹介していきます。
- Renaissance Insurance Reinvented
Renaissance Insurance Reinventedはキプロスにある保険会社で、補償の内容はブローカーによって異なります。例えば、FXGT(エフエックスジーティー)では最大1,000,000ユーロ(ユーロ/=145円換算で1億4500万円)のブローカー向け賠償責任保険契約の締結をしています。 - AIG保険
AIG(American International Group)はニューヨーク証券取引所に上場する米国の最大手保険会社です。AIGを利用するIFC Markets(アイエフシーマーケッツ)では、上限なしの補償保険の契約をAIG EUROPE LIMITEDにて締結しています。
ただし、これらの保険は直接トレーダーに対する補償をするものではなく、あくまでもブローカーを補償するものであることには、注意が必要です
Financial Commission加入でThreeTraderはより安全に
ThreeTrader(スリートレーダー)がFinancial Commissionに加盟したことにより、ThreeTraderでの取引における安全性や信頼性が強化されました。
Financial Commissionに加盟したThreeTraderでの取引なら、万が一の事態に対処できる手段がひとつ用意されたことを意味します。
仮にThreeTraderがトレーダーに対して不利な決定を下した場合でも、トレーダーは公正な第三者委員会による調査・裁定を申し立てることができます。
この申し立てには一切の費用がかからないため、トレーダーは安心してThreeTraderを利用することができます。
また、Financial Commissionによるトレーダー保護制度が備えられたことで、ThreeTraderの一方的な決定を抑止する機能にも期待できるでしょう。
より信頼できるブローカーへと成長していくThreeTraderの今後に注目です。