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XMTrading(エックス エム)では両建て取引が認められています。両建てとは同じ通貨ペアで「買い」と「売り」のポジションを同時に保有することです。
仮にUSDJPYの買いポジションと売りポジションを同時に持つことで、一時的な損失の拡大を防いだり、つなぎ売買をするなどリスクを回避する手段としても活用できます。
また、年末年始において利益が発生している状態で両建てを行うと、利益を決済せずに翌年まで持ち越せるというメリットも見逃せません。
この記事ではXMで認められている両建てのメリットとデメリット、活用方法などを詳細に解説します。
この記事の目次
XMの両建て取引と禁止行為
XMTrading(エックス エム)を含め、多くの海外FXブローカーでは両建て取引に禁止行為を設けています。その理由は、海外FX特有のボーナスやゼロカットシステムの悪用を防ぐためです。
この章では、XMで禁止行為に当たらない両建てと、利益取り消しや凍結になる恐れのある両建てについて解説します。
XMは同一口座内での両建て取引のみ可能
XM(エックス エム)では、同一口座内でのみ両建てが可能です。両建てとは、同一の通貨ペアで「買いポジション」と「売りポジション」を保有する取引のことです。
真逆のポジションを同時に保有することで利益と損失が相殺され、損失は限定的になります。このため、リスクヘッジとしても活用することもできます。
また、損失を抱えていても相場が動く方向に対してポジションを新たに保有することで、損失以上の利益を獲得し損失を解消することも可能です。
XM口座を複数利用しての両建ては禁止
XM(エックス エム)では、原則として同一口座以外の両建てが禁止されているため、規約に触れると知らずに複数口座や異なる業者間での両建てを行った場合、口座凍結や利益の取り消しなどのペナルティが課せられることがあるので注意しましょう。
ペナルティに注意
海外FXのことをあまり知らない初心者トレーダーは、気付かないうちに禁止行為に該当する違反取引をしている可能性もあります。ある日突然、取引停止や利益の取り消し、口座凍結になるなどのトラブルに遭わないためにも、本記事を参考にして規約違反に該当する行為を行わないようにしましょう。
他の海外FX業者を利用した両建てはペナルティ対象
XM(エックス エム)における両建てでは、XMの取引口座と他の海外FX業者の取引口座を利用した両建ても禁止行為に該当します。
国内・海外を問わず、全ての他業者との両建て取引が対象となるこの禁止行為では、同一通貨ペアにおける他業者との不自然な両建てなどが確認された場合に規約違反しているとXMに判断されてしまいます。
わざとじゃなくてもペナルティの対象に
万が一両建てでペナルティの対象となった場合、ある日突然口座が凍結になります。他業者を同時に併用して取引をしている方は、保有中のポジションが意図せず両建て取引とならないように注意しましょう。
複数人で結託しての両建てはアービトラージとみなされる
XM(エックス エム)では、複数人が組織的に両建て取引を行うことも禁止されています。
二人、若しくはそれ以上の人間が意図的に片方の個人口座で買いポジションを持ち、別の人間が個人口座で売りポジションを同時に保有すると複数口座間での両建て行為が成立します。
これはボーナスアービトラージや、ゼロカットシステムを悪用した取引に該当するため、2つの異なる個人口座で同じ通貨ペア・同じロット数での反対売買が確認された場合は、利益取り消しや凍結処分となることがあります。
同一通貨のリスク回避目的の両建てはペナルティ対象になることも
XM(エックス エム)では両建てによるリスク回避の一環として、1つの通貨のヘッジを目的とした両建て行為が禁止されています。
例えば、ユーロという特定通貨に対してのリスク回避目的で行う両建てとしては、ユーロドルの売りポジションを保有しつつ、ユーロ円の買いポジションを保有するといった手法があります。
これはユーロの価格が暴落した時に発生するリスク回避とみなされるため、XMが禁止している両建てにあてはまる可能性があります。
XMで両建て取引を行う際のメリット
XMTrading(エックス エム)で両建て取引をするメリットは、まず特定通貨の両建てで必要証拠金がゼロになることです。
両建てをすることにより損失を限定的にし利益を最大限伸ばすことが可能で、長期・短期取引を同時に行えることもメリットの1つです。
また、大きな損失を抱えた際にも、ナンピン手法で損益を平均化することもできます。さらに、両建てをすることによりXMポイントを2倍獲得できる点もメリットといえるでしょう。
両建て取引では必要証拠金が「0」になる
XM(エックス エム)では、FX通貨ペア、ゴールド(金)またはシルバー(銀)の取引において、同一口座内で同じロット数の両建てを行った場合、ポジションの必要証拠金が相殺されてゼロになります。
他の海外FX業者では両建てをする場合に双方の証拠金が必要となることもありますが、XMでは口座内残高が足りないという理由などから、両建てができないことはありません。
相場の急変動などで思わぬ損失を抱えた時に両建てをすることにより、損失を限定的にすることが可能です。
損失を抱えないので冷静に相場を俯瞰できる
XM(エックス エム)の同一口座内で両建て取引をすることで、利益の出ているポジションを決済せずに、相場を冷静に分析することができます。
現在、発生している利益をどのタイミングで決済するかを迷う時など、反対ポジションを建てることで損失を抱えずに証拠金を守ることができます。
また、保有中のポジションが狙っている方向と反対に動いたとしても、両建てをしていることから利益が発生するため、反転しそうなタイミングを見計らって利益を確定するなど、多角的な取引戦略を取ることが出来るようになります。
長期・短期取引を同時に行える
FXの相場では価格変動があまりないレンジ帯と、一方的に価格が変動するトレンド帯の2種類が存在します。
両建てを利用することにより、相場の状況に合わせて長期ポジションを保有しながら短期取引を行うなど、両建てを活用し取引時間の異なるトレードを併用することができるようになります。
両建てナンピン手法で損益を平均化できる
XM(エックス エム)の同一口座内で両建て取引をすることで、損失を抱えた際にナンピン手法を用いて損益を平均化することができます。
ナンピンとは、予想に反して相場が動いたときに、平均売買コストが有利になるように追加売買を行うことをいいます。
ポジションの平均取得単価が有利になり、損失が利益になるレートまでの値幅が小さくなるため、レートが利益方向に動けば手短に損失を解消できます。
その反面、相場が損失方向に動きた際は損失を拡大することにもなりかねませんので、相場状況をよく観察した上で行うようにしましょう。
XMポイント(XMP)を往復分獲得できる
XM(エックス エム)では同一口座内で両建てをすることにより、取引ボーナスや現金に交換できるXMP(XMポイント)を貯めることができます。
XMのスタンダード口座とマイクロ口座を利用すると、両建て取引によって往復分のXMポイントを獲得することができますが、悪質なXMポイント獲得のみを目的とした両建て取引は規約違反となるためご注意ください。
XMの両建て取引で発生するデメリット
XMTrading(エックス エム)で行う両建て取引には、取引する通貨ペアに応じて、いくつかのデメリットも存在します。これには、スプレッドによる取引コストの増加、マイナススワップポイントによる証拠金の減少、そして市場の急激な変動が引き起こす強制的なロスカットなどが含まれます。
取引回数を重ねるほど取引コストの負担が大きくなる
XM(エックス エム)に限らず、同一口座内での両建ては、スプレッドによる取引コストが増加するという側面があります。
両建ては、取引開始時にスプレッドが直接的な取引コストとして発生します。例えば、スプレッドが1pipsのドル円1ロットを両建てすると、その瞬間に1,000円のコストが生じるのです。そのため、両建てコストを許容できる範囲内に収めるか、利益確定のタイミングを調整してコストを相殺する必要があります。
スプレッドの幅が広い通貨ペアでは、両建てから利益が生じるまでの時間が長引く傾向にあります。スプレッドがたった数pipsとはいえ、損失に繋がる可能性がある状況で、すべての両建て取引のコストをうまく相殺するのは難しいでしょう。その結果、両建てを増やすほど取引コストに対する負担が増加する傾向にあります。
長期間の両建てはスワップの積み重ねで証拠金が減少する
XM(エックス エム)で行う長期間の両建ては、スワップポイントが証拠金の減少を引き起こし、ロスカットのリスクが増加する可能性があります。
XMでは、すべての取引ペアでマイナススワップがプラススワップを上回るため、両建て取引を行うとスワップポイントが必然的にマイナスになります。
そのため、両建てでの長期的なポジション保有はマイナススワップによる証拠金の減少を招き、最終的にはロスカットへとつながる可能性が高くなります。特に、マイナー通貨やエキゾチック通貨の取引では、マイナススワップが高額に設定されていることが多いため十分な注意が必要です。
スプレッドが広がり強制ロスカットになることがある
XM(エックス エム)での両建て時は、市場の影響によりスプレッドが広がった場合や、マイナススワップで証拠金が不足した場合などで強制ロスカットになる可能性があります。
特に早朝はスプレッドが大きく拡大するため、あらかじめ余裕をもった証拠金で両建てを行う必要があります。両建てとは言え、極端に証拠金維持率が低い状態での両建ては危険であることを覚えておきましょう。
同じタイミングで決済しないと損失が拡大する場合がある
XM(エックス エム)の同一口座内での両建て取引では、同じタイミングで双方の決済をすることが大切です。
レートは常に変動しているため、成行決済など利用した方法では片方を決済した瞬間にレートが変動し、損失が拡大する可能性があります。
保有している両建てポジションを解除する場合は一括決済機能を利用するなどして、同時に決済することを心がけましょう。
XMの両建て取引方法
両建て取引は、できるだけ同一のレートで約定させることが肝となります。
XMTrading(エックス エム)の同一口座内での両建て取引では、ポジションの一括決済が行えます。XMのアプリケーションでも同様に「一括決済」を使うことにより選択した銘柄の全ポジションを決済することができます。
両建て取引のやり方と注文方法
XM(エックス エム)の同一口座内での両建て取引では、PCやスマホに関係なく、「成行買い」、「成行売り」のどちらかにエントリーし、反対のポジションにエントリーして両建てが成立します。
手順としては以下のようになります。
XMで両建てを行う方法
- 両建てしたい通貨ペアのチャート画面を開く
- 発注ボタンから「成行買い」「成行売り」どちらかにエントリー
- 反対のポジションにエントリー
まず、PCおよびスマホアプリからトレードしたい銘柄をタップし、チャート画面を開きましょう。
次に発注ボタンから「成行買い」「成行売り」どちらかにエントリーします。
もし、ドル円を買いポジションで10ロット(100万通貨)を両建て取引したい場合は、「成行買い」で10ロットをエントリーします。
そのまま反対売買を行う形で、「成行売り」で10ロットをエントリーすれば、両建ては完了です。
両建て取引の解除方法
XM(エックス エム)の両建て取引では、MT4 / MT5やオリジナルのアプリケーションでも一括決済をすることが可能です。
また、XM専用のPC版MT4 / MT5では、独自の「両建て解除」機能が搭載されているので、こちらを利用するのが最も確実に両建ての解除ができます。
PC版の両建て解除方法は以下の手順で行えます。
両建て取引中ポジションの注文を変更する
XM専用のPC版MT4/MT5ターミナルで、両建て取引中の通貨ぺアを右クリックし「注文変更または取消」を選択。
「両建て解除」を選択する
「注文種別」をクリックして「両建て解除:通貨ペアを指定」を選択。
「複数決済」を選択する
「複数決済」と表示された黄色いボタンが出てくるので、決済する通貨ペアで間違いがなければ、クリックして両建て解除が完了です。
XMでの両建て取引を行う際のリスクヘッジ方法
XMTrading(エックス エム)の同一口座内での両建て取引では、相場急変時のリスクヘッジや課税対策として活用することも可能です。
買いと売りの双方で利益を出せるつなぎ売買や、利益を翌年に持ちこすことで課税対策を取ることができ、EA(自動売買システム)を利用することでリスクヘッジを行うことができます。
リスクヘッジのためのつなぎ売買
XM(エックス エム)の同一口座内での両建て取引では、長期と短期取引を併用する場合、長期的には買い取引、短期的には売り取引という、「つなぎ売買」が最適です。
上下に価格が変動していく相場では、長期的に価格が上昇する場合は短期的には段階的な押し目をつけることがあります。
逆に下降相場では長期的に価格が下落し、戻り売りのポイントが発生するため、つなぎ売買が成功すれば、買いポジションと売りポジションの両方で利益を狙うこともできます。
税金対策としてのリスクヘッジ
XM(エックス エム)の同一口座内での両建て取引では、年末から年始にかけて両建てを行いポジションを持ち越すと税金を翌年度へと繰越すことが可能です。
国内の法律におけるFXでの課税対象はポジションを決済したときなので、税金は翌年度へと繰り越されて課税されることになります。
このように一時的な税金対策として両建てにより利益を翌年へと持ち越すのも、1つのリスクヘッジといえます。
リスクヘッジのためのEA(自動売買)の利用
XM(エックス エム)の同一口座内での両建て取引では、同一口座内で両建てをしたまま、ナンピン手法やつなぎ売買を行うタイプのEA(自動売買システム)を利用すると、基本的には損失を限定的にしたまま利益を増やすことが可能です。
しかし、相場の急変動による過剰なナンピンやつなぎ売買の失敗、レバレッジの変動によるロスカットが起こる可能性があるため注意しましょう。
XMでの両建て取引のトラブルとその対処法
XMTrading(エックス エム)の同一口座内での両建て取引では、口座が凍結されてしまったなど、両建て取引を行っていると知らず知らずのうちに禁止行為に抵触してしまい、ペナルティが発生する時があります。
そのような場合に起こるペナルティの種類と解除方法について解説します。
禁止行為によるペナルティ
XM(エックス エム)の同一口座内での両建て取引では、違反行為として以下の取引が禁止されています。
XMで禁止されている両建て
- XM口座を複数利用しての両建て
- 他の海外FX業者を利用した両建て
- 複数人での両建て
- 1つの通貨取引のリスク回避目的の両建て
このような取引を行ってしまうと、意図的に禁止行為を行ったかどうかという点が問題となります。
しかし、XM側では利用者の状況が分からないため、まず取引の停止に始まり、「口座凍結」や「出金拒否」、「利益の取り消し」などの処置が段階的に取られてしまいます。
たとえ意図的でないにしても、XMのルールである以上これらの措置が覆されることは中々ありませんが、利用者としてはXM側に異議申し立てをするなどして口座の有効化を目指しましょう。
ペナルティの解除方法
XM(エックス エム)の同一口座内での両建て取引で、口座凍結や利益の取り消しなどのペナルティが課されてしまった場合、XMのサポートデスクに連絡しましょう。
Eメールは平日24時間、土・日曜は16:00~24:00の間で日本語によるサポートを受けることができます。
XMTrading サポートデスク:
support@xmtrading.com
(全角@を半角に変えて送信してください。)
XMで口座凍結・休眠口座になってしまった場合の詳しい対処方法については、以下の記事をご覧ください。
XMの両建て取引で禁止事項を守れば利益を生み出せる
XMTrading(エックス エム)では、同一口座内での両建て取引が基本的には禁止されていませんが、規約違反に当たる禁止行為には注意が必要です。
多くの海外FX業者が両建てを禁止しているのは、ボーナスと両建てを利用すると確実な利益を得ることが可能で、業者に大きな損害を与える可能性があるためです。XMは豪華なボーナスで知られるブローカーですが、その悪用は厳しく禁止されており、規約違反を行うと二度と利用できなくなる可能性があります。
XMでは禁止行為を避け、賢明な両建て取引で利益を追求してみてください。