日本銀行
2018.07.09
日本銀行(BOJ、Bank of Japan)とは、日銀とも略されます。日本銀行は物価と金融システムの安定を目的としています。1882年に設立された日本唯一の中央銀行です。
「物価の安定」と「金融システムの安定」を目標に銀行券の発行、公開市場操作、資金決済サービス等の各種中央銀行業務を遂行します。資本金は1億円で、そのうち政府が55%の5500万円を出資し、残り45%にあたる約4500万円を政府以外の者が出資しています。
日本銀行には、発券銀行、銀行の銀行、政府の銀行という3つの機能があり、紙幣を発行できる唯一の銀行として日本銀行券の発行、汚れ・傷みのひどい紙幣の回収、紙幣の真偽のチェックなどを行います。
民間銀行の預金(当座預金)を預かり、預金・貸付の取引や債券・手形の売買などを行い、民間銀行が日本銀行に「預け金口座」を持っていることから日本銀行は「銀行の銀行」と呼ばれています。政府の預金(当座預金)を預かり、国庫金の出納事務、国債に関する事務、外国為替に関する事務を行うため「政府の銀行」と呼ばれています。
出資者には出資口数を証した「出資証券」が発行されていますが、出資証券はジャスダック証券取引所に上場され、株券に準じて取引されています。
なお、日本銀行は為替市場に関する事務手続きだけでなく、財務省の指示によって市場自体に介入することもあるため、FX取引を行う方は動向を常にチェックしておかなければなりません。
主な市場介入のタイミングとして挙げられるのは「円相場の過度な乱高下の恐れがあるとき」ですが、政府の金融政策を達成するために為替市場に介入することも少なくはない傾向です。
また、実体経済に影響を与えないためにファンダメンタルズに合った為替市場の形成を目的とすることもあります。いずれにせよ、日本銀行が為替市場に介入する際には、円安政策、円高政策のどちらかが実施されることが多いというのは頭に入れておきましょう。
そして、介入には、東京市場への「単独介入」、ロンドン市場やニューヨーク市場に委託する「委託介入」、各国の通貨当局との協議で必要性がでたときの「協調介入」という3種類が存在します。
読み方
ニホンギンコウ・にほんぎんこう