CFTC
2018.07.12
CFTC(Commodity Futures Trading Commission、米商品先物取引委員会)とは、米国の商品先物取引委員会法に基づき、1974年に設立された米大統領直轄の政府機関をいいます。
米国内の先物取引の認可権を有しており、商品取引所の上場商品や金利、デリバティブ全般を監督します。また、市場参加者の保護を目的に、詐欺や市場操作などの不正行為の追求や、市場(マーケット)の取引監視の権限を持ちます。
なお、米国に拠点を置く先物取引業者(FCM)は、本機関への登録が義務付けられており、定期的に全ての資産および顧客取引口座資金などを報告する義務があります。
日本の商品先物市場は、戦後になって、農林水産省及び経済産業省(旧通商産業省)の管轄となっています。
これは、先物取引の内の商品の受渡しに注目した管轄の方法であり、CFTC(商品先物取引委員会)という専門組織がある米国をはじめとする諸外国と異なる点であり、また管轄省庁が2箇所あることにより運営上の諸問題も発生しています。
上述の通り、CFTCが設立されたのは1974年ですが、当時の商品先物取引の対象はほとんどが農作物だったといわれています。その後、先物業界は多様化と複雑化が進み、商品先物取引の対象となるものは農産物だけでなく鉱物や原油などさまざまなものが含まれるようになりました。
CFTCの委員会メンバーはアメリカ議会上院の助言と同意を得て大統領により任命され、任期は5年です。
CFTCは、先物市場の監視が主な役割ですが、それ以外にも定期的に通貨取引に関する報告書もまとめています。報告書では、さまざまなタイプの通貨トレーダーが行った為替取引データを確認することが可能です。
読み方
しーえふてぃーしー・シーエフティーシー
同意語