為替変動リスク
2018.06.19
為替変動リスクとは、為替相場が予期しない変動をしたときに損失が発生するリスクをいいます。FXでは為替レートの値動きを予測してポジションを保有し、為替差益を出す事を目的とした取引を行いますが、変動により損害が発生する事があります。
例えばアメリカ株を購入しているケースでは、1ドル100円のときに株価100ドル(元本1万円)のものを買って、その後株価が120ドルまで上昇して売却した場合、1ドル100円のままであれば売却価格は「100円×120ドル=1万2,000円」となり、実質2,000円の利益です。
しかし、売却時に1ドル70円まで円高が進めば売却価格は「70円×120ドル=8,400円」となり、株価は上昇しているにもかかわらず、元本割れを起こしてしまいます。
つまりポジションを買った時点より円高ドル安になれば含み損を抱え、円安ドル高になれば含み益を抱えることになります。ただし、FX取引などで売りから入った場合はその逆になります。
このように株や投資信託、債券などで日本国外の商品を扱う場合において「商品価格そのものが上昇しても、為替相場の状況によっては必ずしも利益がでるわけではない」という状況が為替変動リスクです。投資信託ではこうした為替変動を嫌う人向けに、為替変動リスクをヘッジしたものが用意されていることもあります。
読み方
カワセヘンドウリスク・かわせへんどうりすく