方向性指数
2018.07.29
方向性指数(Directional Movement Index、DMI)は、一定期間内の価格の上昇や下落の変動幅を指数化することで、相場のトレンドの方向性や強弱を分析するものです。W.ワイルダーが開発しました。
この指標の特徴としては、株価の上昇トレンドの場合は前日の高値を当日の高値が更新することが多いということや、株価が下降トレンドの場合は前日の安値を当日の安値が更新することが多いということなどのトレンドの傾向を利用していることです。
方向性指数は上昇力を示す指標である3本線で表されます。「+DI(プラス・ディレクショナル・インディケーター)」、下降力を示す指数である「-DI(マイナス・ディレクショナル・インディケーター)」、トレンドの強弱を示す指数である「ADX(アベレージ・ディレクショナル・インディケーター)」です。
+DIが-DIを下から上に抜いたときは買いシグナル、+DIが-DIを上から下に抜いたときに売りシグナルであるということがわかります。相場の勢いの強さをADXの折れ線で表現し、折れ線の位置から売買のタイミングを読み取ることが可能です。
ある方向への動きが占める割合に注目して、現在の相場がボックス相場にあるのか、トレンドを形成する相場にあるのかを判断します。
ボックス相場とは、箱に閉じ込められたように一定の価格帯で上下を繰り返している状態のことです。相場の先行きが不透明で、ニュースが少ないときにボックス相場になりやすくなっています。
読み方
ホウコウセイシスウ・ほうこうせいしすう
同意語