ドルコスト平均法
2018.07.03
ドルコスト平均法とは、「定期定額購入法」とも呼ばれ、価格が変動する通貨を定期的に継続して定額ずつ購入することにより中長期で平均購入コストを引き下げられる投資手法をいいます。
ドルコスト平均法は、主に株式累積投資、投信積立、外貨預金、純金積立、プラチナ積立、持株会、確定拠出年金などで利用される場合が多く、積立てなどの時間分散を図る長期投資に向いています。
ドルコスト平均法は価格水準によらず自動的に購入する仕組み(値動きのある商品を一定の金額で継続して購入し、価格変動リスクを分散する方法)です。取引する金額を固定すると購入できる数量は価格によって変動します。そのため例えば、通貨の価格が高いときは少なく、価格が低いときは多く購入されます。
数量が調整されることで価格が平均化され、中長期で全体の購入価格を下げられる効果があります。現在の価格と購入価格の差を縮められるので、大きな差損が発生するリスクを減らします。ドルコスト平均法は継続するほど効果を発揮するため、長期間続ける必要がある方法です。
一般にドルコスト平均法は金融機関やFP(ファイナンシャル・プランナー)などが非常に効果的な手法であると説明することが多いですが、その前提として一つ注意すべきことがあります。それは本手法が「長期的な上昇トレンド(値上がり)」を前提としているため、もしそれが実現できないと思われる投資対象を選択した場合は、いくら時間が経っても上手くいかないことがあるので注意が必要であることです。
例えば、成長期待の全く見込めない衰退業種の株式(銘柄)では長期的な下落トレンドになる可能性もあり、この手法は失敗する可能性が高いといえます。
読み方
ドルコストヘイキンホウ・どるこすとへいきんほう
同意語