フェイバー
2018.07.09
フェイバー(Favor)とは、為替レートの変動によって、保有しているポジションに利益がでている状態のことをいいます。これは確定された利益ではなく、あくまで評価益です。
例えば、1ドル83円で保有したポジションが、現状のレートが85円に上がっている状態がフェイバーです。これは2円分の利益となりますが、まだ決済をしていない状態ですから確定していませんので、単に評価益というわけです。
逆に保有しているポジションにおいて含み損が出ている状態のことはアゲインスト(Against)といいます。もちろんこの場合もあくまでも評価損であり、確定された損失ではありません。
銀行間取引であるインターバンク市場でディーラーが使う機会の多い言葉でもあります。フェイバーを「いつ解消するか」という点は投資において大事なポイントです。
ポジション決済を行うことによって、含み益ではなく最終利益として確定します。フェイバーの状態であっても、相場の動きによっては突然急落してしまうこともあるため注意が必要でしょう。
逆に、含み損が出てしまったときにはロストカットを行って、損失を確定させることも必要です。特に重要な経済指標が発表されるときには、大きく相場が動く可能性があります。将来の価格変動を予想したうえで、決済のタイミングを見極めることが大切なのです。
読み方
フェイバー・ふぇいばー
同意語
対義語