準備預金
2018.07.10
準備預金とは、米国で「市中銀行」が中央銀行である「連邦準備銀行」に無利息で預け入れる準備金制度をいいます。米国の市中銀行は例外を除いて「連邦準備制度」に加盟し、資金の一定の割合でこの準備預金に預け入れることが法律で定められています。
しかし、資金不足から法定準備金(法で定められている準備金)を準備預金に預けられない銀行は、法的準備金よりも多くの資金を準備預金に預けている他銀行から、一時的に余剰分の預金を借り入れられます。
その点で準備預金は「コール市場」の役割を果たしているといえます。さらに余剰金借り入れのさいの金利は「フェデラル・ファンドレート(FFR)」と呼ばれ、「米連邦準備理事会(FRB)」が調整しているため金、融政策の側面をも持っています。
例えば、フェデラル・ファンドレートが0.5%引き下げられた場合、金融緩和が行なわれたことになります。
準備預金のために資金調達する際のレートであるフェデラル・ファンドレートは、アメリカの短期金利の代表的指標として評価されています。アメリカの中央銀行であるFRBは準備預金市場において公開市場操作による資金需給調整を行います。具体的には、ニューヨーク連銀が市中から証券を買い取ることによる資金供給です。
また、手持ちの証券を売って資金を吸収することがあります。それらによって準備預金金利を調整して、アメリカの金融市場の資金需給調整を行うのです。
一般的に景気が減速しているときは資金需要が少ないため金利は低くなり、景気が加速している局面では資金需要が大きいので金利が上がる傾向にあります。
読み方
ジュンビヨキン・じゅんびよきん
同意語