フェデラルファンド
2018.07.05
フェデラルファンドとは、米国で「市中銀行」が中央銀行である「連邦準備銀行」に無利息で預け入れる準備金制度をいいます。米国の市中銀行は例外を除いて「連邦準備制度」に加盟し、資金の一定の割合でこのフェデラルファンドに預け入れることが法律で定められています。
しかし、資金不足から法定準備金(法で定められている準備金)をフェデラルファンドに預けられない銀行は、法的準備金よりも多くの資金をフェデラルファンドに預けている他銀行から、一時的に余剰分の預金を借り入れられます。
その点でフェデラルファンドは「コール市場」の役割を果たしているといえます。さらに余剰金借り入れのさいの金利は「フェデラル・ファンドレート(FFR)」と呼ばれ、「米連邦準備理事会(FRB)」が調整しているため金、融政策の側面をも持っています。
例えば、フェデラルファンド・レートが0.5%引き下げられた場合、金融緩和が行なわれたことになります。
フェデラルファンドのために資金調達する際のレートであるフェデラルファンド・レートは、アメリカの短期金利の代表的指標として評価されています。アメリカの中央銀行であるFRBはフェデラルファンド市場において公開市場操作による資金需給調整を行います。具体的には、ニューヨーク連銀が市中から証券を買い取ることによる資金供給です。
また、手持ちの証券を売って資金を吸収することがあります。それらによってフェデラルファンド金利を調整して、アメリカの金融市場の資金需給調整を行うのです。
一般的に景気が減速しているときは資金需要が少ないため金利は低くなり、景気が加速している局面では資金需要が大きいので金利が上がる傾向にあります。
読み方
フェデラルファンド・ふぇでらるふぁんど
同意語