気配値
2018.06.23
気配値(クウォート)とは、売り方・買い方が希望する値段のことです。外国為替市場において取引されている、大凡の水準を指します。つまり市場において、買い手と売り手が希望する取引価格です。
この気配から、その瞬間の注文状況で、売りと買いのどちらが優勢であるのかが分かります。日本語では「けはいね」、英語では「quote(クウォート)」と呼ばれています。
そして、売り注文で最も安い値段が売り気配値、買い注文で最も高い値段が買い気配値です。通常は売り気配値または買い気配値のどちらかで売買が成立します。
通常は売り気配、買い気配ともに、現在値に近い価格のことが多いです。ただし、売りか買いのいずれかが一方的に多い場合は、極端に低い売り気配や、極端に高い買い気配となる場合もあります。
売り注文または買い注文の一方のみが多く入り、あらかじめ決められている値動きの範囲内での反対注文がない場合には特別気配が出されます。これは急激な値動きを防ぐためであり、値動きの範囲内での注文が出されない限り売買が成立しません。
それでも値動きの範囲内での注文が出されないときには特別気配の値段が更新され、売買が成立する値段に徐々に近づけていきます。
ただし、日本の株式市場では1日で上下できる値幅も決められており、上限まで株価が上昇するとストップ高、下限まで株価が下降するとストップ安となります。このような制限値幅はアメリカ市場や香港市場にはありません。
読み方
ケハイネ・けはいね