貿易収支
2018.07.09
1つの国の輸出量と輸入量の収支のことを「貿易収支」と言います。これは、国際収支統計(経常収支、資本収支、外貨準備増減)の中の経常収支(貿易収支、サービス収支、所得収支、経常移転収支)の一項目で、世界各国で発表される経済指標です。
また国際収支統計は、日本を含む、世界の大半の国・地域においてIMF(国際通貨基金)の国際収支マニュアルに基づいて作成されています。
輸出をすると資金を受け取り、輸入をすると資金を支払うため、輸出量が輸入量を上回っている場合は貿易黒字の状態であり、逆に輸出量が輸入量を下回ってしまうと貿易赤字の状態です。
収支のバランスに開きがあり過ぎると、相手国との間で貿易摩擦の問題が起こることもあります。貿易黒字の状態であれば、相手国から得られる外貨が増えるため、自国の通貨が強くなるのです。
また、貿易赤字になると相手国から得られる外貨が減ります。日本の場合であれば、貿易黒字だと円高傾向、貿易赤字だと円安傾向になりやすいのです。
そして、貿易収支はGDPにも影響を与えます。貿易黒字の幅が拡大するとGDPは押し上げられ、貿易赤字になるとGDPは押し下げられる傾向になるのです。
読み方
ボウエキシュウシ・ぼうえきしゅうし