FXの自動売買で儲かる?自動売買システムの概要と活用方法
FXに関する基礎知識
口座開設が完了しいざ取引を始めてみたら、損失ばかりでなかなか利益が上がらないと悩んでいる人もいるでしょう。FX投資家の中には、自動売買システムを上手く活用して利益を上げている人もいます。利益を上げるためには、自動売買システムを使うことも有力な選択肢となります。そこで、自動売買システムとはどんなものか、自動売買システムを使いメリットでメリット、そして自動売買システムを活用する場合の注意点などについてお伝えします。
FXの自動売買システムの概略とメリット・デメリット
自動売買システムとはどんなものか?
FX投資家の中には、自動売買システムを使って取引を行っている人もいます。自動売買システムとは、FX取引を一定のルールに基づいて機械的・自動的に処理するシステムのことです。
一般的なシステムトレードは、投資家自身があらかじめ決めたルールに則って売買処理を行いますが、自動売買はプログラムによるシステムトレードと理解するとよいでしょう。自動売買システムは、人が判断するのではなく、設定したルールに従って機械が粛々と処理を進めていくという点が特徴です。
自動売買システムのメリット
投資家自身が売買処理を行う場合、2つ問題があります。1つは、寝ている間に売買処理を行う条件がそろった場合に注文を出すなどの対応ができないこと、もう1つは、「損を確定するのがこわい」、「もっと利益が出るかもしれない」といった感情が入りこむことによってルールが破られる可能性があることです。
この2つの問題点を解決してくれるのがFXの自動売買システムのメリットです。また、投資家が取引できる環境にあり、ルール通りに判断できる心理状態であっても、機械が投資家の代わりにあらかじめ決めたルール通り自動的に売買処理を行ってくれるのであれば、投資家は楽できるというメリットもあります。
自動売買システムのデメリット
自動売買システムには、メリットがある反面デメリットもあります。主なデメリットとして4つあげられます。
1つ目は、自動売買システムを使い始めるまでの準備が大変だということです。自動売買システムが使えるブローカーの選定やデモ口座でのテスト、外部サーバーでサービスを受ける契約などの準備が必要です。
2つ目は、費用がかかるという点です。ブローカーが用意してくれるレンタルサーバー上で自動売買システムを動かす契約をすると毎月その費用がかかります。
3つ目は、設定を間違えると損失が放置され拡大する可能性があることです。
4つ目は、比較的こまめに売買が行われるため中長期投資には向いていないという点が挙げられます。
自動売買システムの種類
裁量トレード型売買システム
裁量トレード型売買システムとは、投資家がシステムの提示する注文について採用するかどうかを決め、注文処理は投資家自身が行うものです。
人間が注文するのであれば自動売買ではないのではという疑問を持つ人もいますが、有利な取引を探し出し投資家に提示してくれるところまでは自動的に行われていますので、自動売買システムの1形態ということがいえます。
注文するかどうかや注文タイミングは人間が決める形をとる点が特徴であり、最終判断だけが投資家にゆだねられているタイプの自動売買システムといえるでしょう。
ストラテジー選択型売買システム
ストラテジーとは投資戦略のことです。ストラテジー選択型売買システムとは、プロが監修した複数の投資戦略からご自身に合ったものを選び、選ばれた戦略に沿って自動売買が行われるシステムです。
プロのノウハウを活用できる点がメリットですが、投資戦略を改良しにくい点はデメリットといえるでしょう。ただし、なかには多少の改良ができるシステムもあります。
リピート発注型売買システム
リピート発注型売買システムでは、投資家が最初の時点で「こういう条件がそろったら発注する」という設定を行います。その後は、投資家が設定した条件がクリアされるたびに、自動的に売買システムが発注と決済の処理を繰り返していくことになります。
どんな条件を設定するかが勝負の分かれ目となりますが、一度設定すればあとは何もしなくてもよいという点はこのシステムの強みといえます。為替相場が上下に変動する場合は利益を出しやすいですが、相場が一方的なトレンドになると対応が難しいというデメリットがあります。
投資判断ルールを投資家自身が考え、注文処理は自動的に行われるタイプの自動売買システムです。
プログラミング型売買システム
プログラミング型売買システムの代表的なものはMT4(メタトレーダー)です。文字通り、売買をする条件をプログラミングして自動売買などをさせるシステムです。MT4の場合、50を超えるテクニカル指標を参照するなど多くの機能が搭載されていますので、きめ細かい条件設定が可能です。
FX取引で勝つための自動売買システム活用上の注意点
自動売買システムの邪魔にならないようにする
自動売買システムを使ってFX取引で勝つためには、守るべき注意点が4つあります。
1つ目は、自動売買システムの邪魔をしないことです。自動売買で取引が行われている状態で不安になってシステムの利用を中断すると、システムが想定していたシナリオから外れてしまい利益を得るタイミングを逸してしまう可能性があります。システムに任せる部分はしっかり任せないと、自動売買の効果を得られない場合がありますので注意が必要です。
中長期的な視点で成果を見守る
自動売買システムを活用する場合の2つ目の注意点は、中長期的な視点で成果を見守ることです。
システムを使い始めて数日間は損失ばかりが発生するといった状況になったとしても、その時点で自動売買システムの使用をやめてしまうのは得策ではないでしょう。自動売買システムの成果を見届けるには、少なくとも数カ月は見守る必要があるでしょう。
特定の自動売買システムに固執しない
自動売買システムを活用する場合の3つ目の注意点は、特定の自動売買システムに執着しないことです。
紹介してきたように、世の中には多くの自動売買システムが存在しています。なかにはご自身と相性がよくないものもあるでしょう。そのため、1つの自動売買システムでうまくいかなかったといっても諦める必要はありません。別のシステムを試してみるといった姿勢も大切です。
自動売買システムを信じることに対する恐怖心を克服する
自動売買システムを活用する場合の4つの注意点は、恐怖心を克服することです。自動売買システムを使い始めてしばらくの間は、投資家自身が判断しない状態で売買処理が進んでいきますので不安を感じるのは一般的なことです。しかし、自動売買システムの能力を最大限発揮させるためには、システムを信じることも大切です。
自動売買システムを使うことによって発生する恐怖心をいかに克服するかが、自動売買システムをうまく活用しFXで勝っていくために必要なことでしょう。
自動売買システムのメリットを活かしデメリットを抑えて活用する
FX取引で自動売買システムを活用する場合のメリットやデメリット、そして注意点などについてお伝えしてきましたが、自動売買システムを使えば必ず利益が出るというわけではありません。そのため、自動売買システムを活かすことは大切ですが、投資家自身がFX取引で利益を上げる方法の研究を続けることも大切です。
自動売買システムは、主役ではなく、ご自身が取引をするにあたって強力にサポートしてくれる存在です。どのシステムを選ぶかといった点を含めて、自動売買システムによるFX取引の損益は自己責任であるということを忘れないように意識する必要があるでしょう。