投資にはさまざまな種類がある!初心者にはこんな投資がお勧め!
投資に関する基礎知識
これから投資を始めようという人は、まず投資商品の特徴を理解する必要があります。投資商品には数多くの種類がありますが、それぞれリスクやリターンが違います。まずリスクとリターンとは何かを理解した上で、ローリスク・ローリターン、ミドルリスク・ミドルリターン、そしてハイリスク・ハイリターンにそれぞれ区分される金融商品の特徴についてお伝えします。また、これらのうち、初心者にお勧めの商品もご紹介しましょう。
投資商品の全体像を把握するためにリスクとリターンを理解する
投資におけるリスクとは不確実性のこと
投資初心者にはどんな商品が向いているかを知るためには、リスクとは何か、そしてリターンとは何かをまず理解する必要があります。
リスクとは、予測の幅の大きさを表す言葉です。投資の世界では、リスクは損失だけを表すものではありません。大きな利益が見込める可能性がある一方で大きな損失が発生する可能性もある商品を、リスクが高い商品、またはハイリスク商品と呼びます。
そのため、損失を被る可能性を減らしたい場合はリスクの低い商品を選ぶ必要がありますし、大きな利益を手にする可能性を得るために大きなリスクを負っても良いと考える場合はハイリスク商品を選ぶことになります。
投資におけるリターンは利益の大きさ
投資商品の評価をする場合は、リスク以外にも見るべきポイントがあります。それはリターンです。リターンとは投資により得られる利益の大きさ、投資に対する利益率だと理解すればよいでしょう。利益が大きい場合はハイリターン、利益が小さい場合はローリターンといいます。
投資から得られる利益は大きければ大きいほど方が良いと考えられますが、リターンとリスクは密接な関係があり、ハイリターンを望むとリスクが高くなり、リスクを抑えようとするとリターンも低くなるというトレードオフの関係になっています。投資の初心者は、まずこのリスクとリターンの関係を理解することが大切です。
投資商品はリスクとリターンで分類できる
投資商品の特性は、リスクとリターンで表すことができます。ただし、リスクとリターンはトレードオフの関係にありますので、ローリスク・ハイリターンという都合のよい商品は存在しません。そのため、投資商品を分類する場合は、ローリスク・ローリターン、ミドルリスク・ミドルリターン、そしてハイリスク・ハイリターンのどれかに分類することが一般的です。
それでは、それぞれの区分に含まれる具体的な投資商品と初心者にお勧めの投資商品をご紹介します。
ローリスク・ローリターンの金融商品とは?
預金も立派な金融商品
ローリスク・ローリターンに分類される代表的な金融商品は預金です。預金は元本が保証されている商品ですので、損をする可能性がほとんどなくリスクはゼロにかなり近いと考えられます。その分リターンもかなり低くなってしまいます。
普通預金はもちろん、定期預金の金利も1%に遠く満たない状況が続いています。定期預金をする場合は、スーパー定期預金が一般的です。最長10年満期、3年を超えるものは半年複利が選択できます。
単利計算よりも複利計算の方が利息増加スピードが早くて有利です。ただし、この低金利の状況では預金に預けても利息による収入はほとんど期待できないでしょう。
債券の代表的なものは国債
債券もローリスク・ローリターンの商品に分類されます。債券とは、国や企業が投資家から広く借り入れをする場合に発行される証券で、いわば借用書のようなものです。投資家は国や企業にお金を貸す代わりに利息を受け取ります。
一般的な借証書との違いは、債券は時価での売却が可能だという点です。返済期限にあたる満期になると投資した金額は約束通り返ってきますのでリスクは低いといえます。リターンは売却益と利息がありますが、日本銀行の金融緩和政策が続いており、利回りは歴史的な低水準のローリターンが続いています。
外貨預金とは何か?
日本円での預金の場合はローリスク・ローリターンに分類されます。一方、外貨預金と呼ばれる金融商品も存在します。外貨預金とは、ドルやユーロなどの外貨ベースで行われる預金です。
日本よりも高い外国の金利が得られたり、為替レートの変動による為替差損益が発生したりしますので、ローリスク・ローリターンではなくミドルリスク・ミドルリターンに分類するという考え方もあります。
ミドルリスク・ミドルリターンの金融商品とは?
賃貸料を得る不動産投資
ミドルリスク・ミドルリターンに分類される代表的な投資としては不動産投資があげられます。不動産投資とは、賃貸アパートや賃貸オフィスビルを購入して貸し出しを行い、賃貸料を得る投資です。長期的に安定した賃貸収入が得られる可能性がありますが、空室になったり地価が下落したりすることによる損失を被る可能性もある投資です。
大きな値上がりもあり得る株式投資
株式投資においては売却益と配当金という2種類のリターンがありますが、売却益を目的として投資をするケースが多いです。東京証券取引所などに上場されている株式は、市場が開いている時間中、刻々と株価が変化します。
ミドルリスクに分類していますが、購入した価格の数倍に値上がりして大きな利益が生まれる場合もありますし、株式の発行会社が倒産すると株式の価値はゼロになることもありえます。大企業などの株式に投資をする場合は、ミドルリスク・ミドルリターンに分類するのが一般的でしょう。
外貨建MMFは公社債投資信託
外貨建MMFは、比較的安全な公社債に投資する公社債投資信託ですが、日本円建てではなく、外国通貨建てです。ドルやユーロ、オーストラリアドル建てなどがあります。
外貨ベースでみるとローリスク・ローリターンに該当しますが、為替差損益が発生することからミドルリスク・ミドルリターンの投資商品に分類されます。
実は海外FXはミドルリスク
FXとは、外国為替証拠金取引のことで、少額の資金でも大きな利益が狙える反面、大きな損失が発生する可能性もあります。しかし、外国のFXブローカーが取り扱う海外FXの場合は、損失を抑えるゼロカットと呼ばれる仕組みがあり、やり方によってはミドルリスク・ミドルリターンの投資を行うことができます。
ハイリスク・ハイリターンの金融商品とは?
将来の価格を現時点で決める先物取引
先物取引とは、将来のある時点の価格を現時点で決める取引です。実際の売買取引は、決めた価格に基づいて約束した将来の時期に行われることになっています。ただし、多くの場合は、将来の売買時点が来る前に反対売買を行って差額だけを精算することになります。
差額決済が行われるため、投資資金があまりなくても大きな取引ができる点が特徴です。そのため、ハイリスク・ハイリターンの投資に分類されます。
ハイリスクだがハイリターンが狙えるFX
FX取引は、ハイリスク・ハイリターンの代表的な投資です。少額の証拠金をFXブローカーに預け、国内取引であれば証拠金の最大25倍までの外国通貨取引ができます。先物取引と同じように反対売買をして精算をすることが一般的です。
海外FXと比較すると倍率は低いですが、ゼロカットの仕組みがない分、元手である証拠金を上回る損失が発生する可能性がありますので、ハイリスクに分類されます。その分ハイリターンが狙える可能性があります。
投資初心者は商品のリスクとご自身のリスク許容度を知ることが大切
投資商品をリスクとリターンで分類してきましたが、ローリスク・ハイリターンの投資商品はありませんでした。そのため、投資初心者としては、ご自身がどの程度のリスクを取れるのかをよく判断した上で投資商品を選ぶことが大切です。
一般的には、ローリスクのものから始めて、慣れて来たら徐々にリスクの高いものに進むのがお勧めです。ただし、債券投資や株式投資などよりは、海外FXの方が初心者にとっては取引がやりやすいかもしれません。
債券投資や株式投資の場合は、発行している企業などの信用状態や経営状況を調査する必要があり、初心者にとっては大変です。しかし、海外FXの場合は外国為替レートの動きを見るだけで取引できますのでシンプルです。ゼロカットシステムを上手く活用すればリスクを抑えることもできますので、海外FXから始めてみることをお勧めします。