海外FX業者の大きなメリットはレバレッジの高さ
海外FX初心者のお役立ち情報
海外FX業者と国内FX業者、どちらでFX取引を行ったらいいのか、迷っている方もいらっしゃるかと思います。海外と国内、それぞれにメリットやデメリットが当然ありますが、今回は海外FX業者を利用するメリットを中心にお伝えいたします。海外FX業者のメリットはいくつかありますが、その中でも最大のメリットとも言えるのは、レバレッジの高さです。海外FX業者のレバレッジは国内FX業者のそれと比べて、段違いに高くなっています。レバレッジが高いと、資金効率も上がり、さらに少ない金額でもFX取引をすることができるので、それが海外FX業者が人気を集める理由です。
そもそもレバレッジとは
レバレッジとは「てこの原理」のこと
レバレッジ(leverage)とは、「てこ」または「てこの原理」などと訳されることが多いですが、FXの世界では、FX業者に委託した自己資金を元手に、その自己資金の何倍もの量の通貨を取引する、ことを言います。少額の自己資金で高額な取引ができる仕組みを、小さな力で重いものを持ち上げることができる「てこの原理」になぞらえて、レバレッジ取引と呼んでいます。
レバレッジの高さによって取引量が変わる
レバレッジの高さが違うと、同じ手持ち資金でも取引できる金額が変わってきます。「レバレッジが低い」とは、少額に資金に対して数倍程度の通貨量の取引しかできないということを意味し、「レバレッジが高い」とは、少額の資金でより多くの通貨量の取引ができるということを意味します。では、レバレッジの高さや低さはどの業者でも一律に定められているのでしょうか。実際には、法律によって上限の規制を設定している国もあれば、業者が定めた上限に任せている国もあります。次節以降、詳しく見ていきましょう。
日本の法律の効力が及ぶ国内で法律違反などがあった場合は、国内法を適用して処罰できます。しかし、日本国外で国内法に違反する行為が行われたとしても、国内法が及ばないのですから処罰することはできません。そのため、海外FX業者があえて日本で直接活動をして国内法に触れなければ違法にはならないのです。
国内と海外で異なるレバレッジの上限
日本は国が25倍までに規制
日本では現在、レバレッジの上限は金融庁が定めた25倍となっており、国内FX業者は全てこれに準じています。2010年まではFXにおけるレバレッジの規制がなく、FX業者が自由にレバレッジの上限を決めていました。しかし、レバレッジ競争が過熱したことで、金融庁はその対策として、2010年にレバレッジの上限を50倍までと規制をかけ、さらに2011年には25倍まで、と大幅に引き下げました。2018年には金融庁がレバレッジ上限を10倍へ引き下げる検討をするなどと一部で報道されましたが、金融庁は当面、上限を25倍のまま据え置くことを決めています。ただ、今後もレバレッジの上限が引き下げられることはあっても、引き上げられる可能性は低いものとみられます。
海外では400倍が標準的、中には2000倍も
一方、海外FX業者は日本の金融庁の管轄外であるため、イギリスや韓国といった一部の国ではレバレッジの上限が設定されていますが、日本と比較して高いレバレッジを効かせて取引が行うことができます。標準的な海外FX業者でレバレッジが400倍、高い業者になると2000倍ものレバレッジを効かせて取引ができる業者もあります。次にレバレッジが高いことのメリットを説明します。
ハイレバレッジのメリット
資金効率が上がる
ここで、レバレッジが高いとはどういうことかを具体的に見ていきましょう。
FX取引では、レバレッジを効かせることで、少ない金額の証拠金でも、その証拠金の何倍もの金額の取引ができます。資金効率というのは、少ない資金でより大きな利益を得るための効率と言い換えてもいいでしょう。具体例を用いて説明します。
1ドル100円が、101円になった時の利益の差は
例えば、円で米ドルを購入して為替取引を行うケースで、レバレッジの違いによる利益の差を考えてみましょう。
10万円の自己資金が手元にあり、為替レートが1ドル=100円という状況を仮定します。
①レバレッジが1倍の場合
10万円×1倍=10万円分の通貨量を運用できるので、1,000ドルを購入できます。
②レバレッジが25倍の場合
10万円×25倍=250万円分の通貨量を運用できるので、25,000ドルを購入できます。
③レバレッジが400倍の場合
10万円×400倍=4,000万円分の通貨量を運用できるので、400,000ドルを購入できます。
では、1ドルが100円から101円の円安に振れた場合(1%の円安になった場合)、レバレッジの違いが、利益にはどのように影響を与えるのか考えてみます。
1ドルが101円になるので、10ドルでは1,000円が1010円になります。100ドルで10,000円が10,100円になります。このように計算していくと、
①の1,000ドルは、10万円から10万1,000円になり、利益は1,000円です。
②の25,000ドルは、250万円から252万5,000円になり、利益は25,000円です。
③の400,000ドルは、4,000万円から4,040万円になり、利益は40万円です。
レバレッジが1倍では利益が1,000円なのに対して、レバレッジが400倍では40万円となり、利益の差が大きく違います。これは、運用できる通貨量が変わってくるからです。
そのためレバレッジが高ければ、同じ自己資金でも利益が大きくなるので、資金効率がよいと言えるのです。
必要証拠金が少なくて済む
これは、先ほどの資金効率と逆の側面になりますが、レバレッジが高ければFX取引を行うため必要な業者に預け入れる資金=必要証拠金の金額が少なくて済みます。これは何を意味するのでしょうか。
例えば、100万円分の通貨量の取引を行うケースで考えてみます。国内FX業者で取引をした場合、レバレッジの上限は25倍なので、業者に預ける証拠金は100万円を25倍で割った数字、4万円が必要になります。一方、海外FX業者で500倍のレバレッジを効かせて取引した場合は、100万円を500倍で割った数字、つまり2,000円だけで済むということになります。レバレッジが高ければ、少ない自己資金でもFX取引を始められるのです。ただ、レバレッジが高いとその分リスクも高くなるのでは、と懸念される方もいらっしゃると思います。当然リスクもありますが、それについては次節で詳しく見ていきましょう。
レバレッジが高いとリスクも高い?
リスク回避策で損失を最小限に抑える
確かに、運用金額が多くなればなるほど、損失を被った場合に、その金額も大きくなります。ただ、レバレッジが高いからといって、すぐにリスクが高いことにはなりません。高いレバレッジに見合ったリスク回避策を取れば、リスクは最小限に抑えることができます。それが次に説明するシステムです。
ゼロカットシステム
これは、海外FX業者だけが採用しているシステムで、国内FX業者は採用していません。ゼロカットシステムとは、口座に入金した証拠金以上の損失が発生しても追証を支払う必要がないというシステムです。具体例を挙げて説明していきます。
例えば、自分の口座に証拠金として10万円を入金して取引を開始するという状況を仮定します。この状況でFX取引を行った結果、30万円の損失が発生してしまいました。ゼロカットシステムを採用しているFX業者であれば、自分の損失は口座に元々入金されていた10万円のみで、20万円の損失を補填する必要はありません。一方で、このシステムがないFX業者では、20万円を追証として、追加で入金を求められることになります。
積極的な取引を促す
海外FX業者は、このシステムを採用することで高いレバレッジの取引であっても、トレーダーが積極的に売買できるようしているのです。国内FX業者がゼロカットシステムを採用していないのは、業者が利用者の損失を補填することを金融庁が禁止しているからです。
まとめ
海外FXの特徴である高いレバレッジを利用することで、自己資金の数百倍ものダイナミックな取引を行うことができ、その結果、投資効率も高まることを説明しました。ただ、海外FX業者は数多くあり、レバレッジの高さもそれぞれです。FXplusで有益な情報を収集して、それぞれの業者の特徴を見極めて、その上で、海外FXの利点である高いレバレッジを最大限に生かした取引で、効率的に利益を上げられるようにしましょう。