追証
2018.06.15
追証(マージンコール)とは、信用取引や先物・オプション取引、外国為替証拠金取引、CFD取引(差金決済取引)などにおいて、差し入れている委託証拠金の総額が相場の変動等によって必要額より不足してしまった場合に、追加しなければならない証拠金をいいます。
例えば信用取引の場合、株価変動時等に追加で差し入れる委託証拠金のことであり、委託証拠金から保有する銘柄の評価損を差し引いた額が売買代金の一定比率(30%以上など、証券会社で異なる)を維持しなければならない決まりとなっています(差し入れの期限あり)。
このような状況になった時に投資家は追証を差し入れて保有し続けるか、あるいは反対売買して取引を手じまうかなどの選択を迫られます。また、株式の先安感が強い時には追証回避の投げ売りが相場下落を加速させることもあります。
一般に追証は緊急時の対応であり、これをしたからといって相場が意図した方向に動かなければ損失がさらに拡大し、新たな追証を差し入れなければならない事態になることもありえます。実現損の一時回避に過ぎず、さらに評価損が膨らむ可能性もあります。
そのためリスク管理の視点から言えば、大きな損失を出さないためにもレバレッジを掛け過ぎないことと、ロスカットをしっかりと行うことが大切であるといえます。
追証は追加証拠金の略語で、FX(外国為替証拠金取引)などの証拠金取引を行う場合に使われます。証拠金取引を行う場合、取引を始める段階で取り扱い業者に委託証拠金を拠出します。その委託証拠金を担保として、その何倍もの金額の取引を行うことが可能になります。
しかし、取引中に価格が下がり評価損が生じると、担保価値が減少してしまうのです。すると、取引業者が投資家に追加の証拠金を求めます。
追証を求められた場合に追加で証拠金を拠出すれば取引を継続できますが、追証を入れない場合は強制的に損失が確定して取引が強制的に終了となります。追証が求められる損失水準や、追加で求められる証拠金の金額は業者によって違う場合があります。
読み方
オイショウ・おいしょう