スプレッド関連
海外FX業者はそれぞれ強みが異なるため、海外FX中級者になってくると、もっと自分に合った業者はないかと探し始める人が多いでしょう。この記事では、当サイトで独自に計測しているリアルタイムスプレッド情報などを参考に、中級者向けにより詳しく海外FX業者を比較するポイントを紹介します。
知りたい情報 TOP3(ここを読めば解る)
この記事の目次
中級者向け海外FX業者の比較ポイントはコレ!
海外FX業者を比較するときは、「日本語サポート」や「金融ライセンスの有無」などの情報も比較されることが多いですが、この記事では中級者向けに、実践的なトレーダーとしての観点から海外FX業者を選ぶ方法を紹介します。
自分に合った海外FX業者を選ぶには、下記の4つのポイントに着目するのがおすすめです。
- ボーナスと取引コストのどちらを重視するか
- ボーナスが出金できるかをチェック
- 取引プラットフォームの種類
- 資金量で取引条件が変わるか
海外FX業者にはそれぞれ、長所と短所があります。海外FX初心者であれば、まずは知名度でXM Tradingを選ぶ人も多いですが、中級者以上になれば、それぞれの業者の長所を比較して自分に合った業者を探し始める人が増えてくると思います。
この記事では、海外FX業者の比較に役立つ様々な情報を提供します。
ボーナスと取引コストのどちらを重視するか
ボーナスが少ない業者の方がスプレッドは狭い
海外FX業者を選ぶ最も大きなポイントは、「ボーナスかスプレッドか」です。
海外FX業者は、ボーナスが豊富な業者はスプレッドが広く、ボーナスが少ない業者はスプレッドが狭いという傾向があります。
例えば、ボーナスが豊富なXM Trading(エックス エム)のスタンダード口座と一切ボーナスを提供しない方針のTitan FX(タイタン FX)のブレード口座を比較すると、スプレッドの差はこのようになります。
ほとんどの時間帯で、XM Tradingの方が1.2pipsほどスプレッドが広いです。Titan FXは取引手数料を別途支払うタイプなので、取引手数料7ドル(pips換算で約0.7pips)を加味すると、XM TradingとTitan FXの実質の取引コストの差は0.4pips程度ということになります。
ボーナスかスプレッドの低さか、どちらがトレーダーにとってメリットがあるかは、トレードスタイルによっても異なりますので、「6.トレードスタイル別おすすめブローカー」で詳しく解説します。
ボーナスやスプレッドは、各海外FX業者の口座タイプによっても異なります。ボーナス重視派とスプレッド重視派のそれぞれにおすすめな口座タイプをまとめてみました。
ボーナス重視派とスプレッド重視派におすすめの海外FX業者
取引コストは手数料とスプレッドの合計で考える
取引コストはトレードの成績に影響しますが、海外FXの取引コストは「スプレッド+取引手数料」で考えます。
海外FXには、取引手数料が無料の口座タイプと有料の口座タイプがあり、ほとんどの海外FX業者は両方の口座タイプを用意しています。
これは単に、スプレッドの中に取引手数料が含まれているか、別で請求されるのかの違いなので、取引手数料が無料の口座タイプと有料の口座タイプを比較するには、スプレッドに取引手数料を足して比較します。
先ほどXM TradingとTitan FXのスプレッドを比較したとき、Titan FXには取引手数料が別途必要になるため、取引手数料7ドル(pips換算で約0.7pips)を加えて実質の取引コストを比較しました。
「少しでもスプレッドが狭い海外FX業者でトレードしたい!」というトレーダーが多いと思いますが、スプレッドが狭くても取引手数料が高いと実質の取引コストは高くなります。一方、スプレッドが少し広くても取引手数料が安ければ、実質の取引コストは低くなりますので、両方を合わせて考えることが重要です。
実質の取引コスト(スプレッド+取引手数料)が安いことに定評のあるおすすめ口座と手数料をまとめてみました。
スプレッドは、銘柄によっても異なりますので、よくトレードする銘柄のスプレッドをチェックしてみましょう。
USD/JPY、GBP/JPY、EUR/JPY、EUR/USD、EUR/GBP、GBP/USDの6銘柄については、当サイトの各FX業者の「リアルタイム スプレッド比較」でスプレッドを確認できます。
取引コストは「スプレッド+取引手数料」で考える。
ボーナスが出金できるかをチェック
出金できるボーナスもある
ボーナスといえば、XM Tradingのボーナスが有名なので、「ボーナス=出金できない」というイメージを持っている人も多いと思います。しかし、Traders Trustなどでは、一定の条件を満たせば出金できるボーナスを提供しています。
ボーナスを比較する際は、「出金できるか」と、「口座残高がマイナスになったときに消滅するか」に注目するのがおすすめです。
XM TradingとTraders Trustのボーナスの特徴を比較してみました。
XM Tradingのボーナスは、トレード専用の資金なので、出金ができません。一方、Traders Trustのボーナスは、90日以内に規定のロット数のトレードを完了すると、ボーナスを出金可能な口座残高に移し替えることができます。
Traders Trustの100%入金ボーナスの詳細はこちら。
Traders Trustの他にも、FXDDも不定期で同様の条件を満たせば出金できるボーナスキャンペーンを行っています。
ここで、「出金できる方がいい!」と思った方もいると思いますので、ボーナスのもう一つの注目ポイント、「口座残高がマイナスになったときに消滅するか」について解説します。
口座残高マイナスで消滅するかに注意
口座残高がマイナスになった場合、XM Tradingはボーナスが消滅しませんので、ボーナスを有効証拠金として利用してポジションを保有し続けることができます。
一方、Traders Trustのような消滅するタイプの場合、口座残高がマイナスになった段階でポジションは強制ロスカットされ、ボーナスは消滅します。
「口座残高がマイナスになったときに消滅するか」の違いは、「ボーナスだけでトレードができるか」の違いと言い換えることもできます。
XM Tradingの場合、例えば口座残高10万円、ボーナス5万円で含み損10万円となったとき、 強制ロスカットされるまでポジションを持ち続けることもできますし、一旦10万円で損切りをして、ボーナス5万円のみを使用して新たにポジションを持つこともできます。
一方、Traders Trustの場合は口座残高がマイナスになるとボーナスが消滅しますので、ボーナスだけでトレードをすることはできません。
XM Tradingのボーナスには、出金できない代わりにこのようなメリットがあります。
海外FX業者のボーナスを比較する際、「出金できるか」「口座残高がマイナスになったときに消滅するか」に注目してみるのがおすすめです。
おすすめボーナス
条件を満たせば出金できる | 口座残高がマイナスになっても消滅しない |
---|---|
100%ご入金ボーナス |
ご入金ボーナス |
取引プラットフォームの種類
次世代版のMT5が使える業者
海外FXの取引プラットフォームとしては、MetaTrader4(MT4)が有名ですが、MetaTrader5(MT5)やcTraderを使える業者もあります。海外FXに慣れてきた中級者であれば、新しいプラットフォームを使うことを検討してみてもいいでしょう。
MT5は、MT4の次世代版です。MT4より高機能で、主にこのような特徴があります。
- 時間足の種類が21種類(MT4は9種類)
- MT4より動作スピードが速い
- 高値・安値が確認できるなど気配値ウィンドウが使いやすい
- 板情報を確認できる
高機能なツールではあるのですが、使っている人はまだ少ないです。MT5用の自動売買システム(EA)やカスタムインジケーターがまだあまり開発されていないため、なかなか移行が進んでいないのが理由です。
MT4/MT5に標準搭載されているインジケーターではなく、MT4/MT5にインジケーターファイルを入れることで使用するインジケーター。インジケーターファイルは、専用のプログラミング言語で作成でき、作成済みのものが販売・無償配布されている。
使いたいEAやカスタムインジケーターがある人はMT4を使うしかないですが、移動平均線やボリンジャーバンドなど、MT5に標準搭載されているインジケーターでトレードする人には、高機能なMT5を試してみることをおすすめします。
海外FX業者の取引プラットフォーム一覧
MT4/MT5以外のプラットフォームが使える業者
Tradeviewは、MT5に加えてcTraderも利用することができます。
cTraderは、スキャルピング用に開発された取引プラットフォームです。多彩な注文・決済機能を備えているので、瞬時の判断やアクションが必要になるスキャルピングトレーダーに高く評価されています。
公式ホームページや管理画面が非常に見にくく、必要な情報が手に入りにくいという弱点がありますが、一度慣れれば優れたツールでスキャルピングを行うことができるため、スキャルピングトレーダーの方は試してみるといいでしょう。
IFC Marketsも、MT4/MT5に加えて独自ツールのNetTradeXを用意しています。これには、複数の銘柄を組み合わせて独自の取引商品を作る「合併商品」という機能があります。
合併商品とは、例えば豪ドル/米ドル(AUD/USD)と米ドル/トルコリラ(USD/TRY)を組み合わせて、豪ドル/トルコリラ(AUD/TRY)という独自の銘柄を作ることができる機能です。IFC Marketsでは株式などを中心に500以上の銘柄を取り扱っていて、合併銘柄の機能を使うと、この強みをさらに生かすことができます。
資金量で取引条件が変わる
資金量でレバレッジが制限される
海外FXの魅力はハイレバレッジですが、資金量によってレバレッジが変わる制度を採用している業者が多いです。そのため、ハイレバレッジの業者と思っていたのに実際に入金してみるとレバレッジが制限されるということが起こり得ます。
レバレッジが制限される金額は、200万円程度が多く、人気海外業者のXM Tradingも、口座残高が20,001ドル(約200万円)を超えた場合、レバレッジが200倍に制限されてしまいます。
海外FX業者のレバレッジ制限
ブローカー | 最大 | 第一制限 | 第二制限 |
---|---|---|---|
888倍 | 200倍: 20,001ドル~ 100,000ドル |
100倍: 100,001ドル以上 |
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500倍 | 200倍: 200万円~ 500万円 |
100倍: 500万円以上 |
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200倍(※) | 100倍: 500万円~ 1,000万円 |
50倍: 1,000万円超 |
口座残高が50万円以下の場合のみ利用できるBeginner(ビギナー)口座、Micro(マイクロ)口座の最大レバレッジは400倍です。
レバレッジ200倍でも、国内FX業者の25倍よりは十分高いですが、海外FXのメリットであるハイレバレッジを最大限活かせないのは少し残念ですね。
口座残高によるレバレッジ制限を受けたくない場合は、Titan FXがおすすめです。Titan FXは、口座残高によるレバレッジ制限がないだけでなく、銘柄によるレバレッジ制限もありません。
ゴールドなど値動きの激しい銘柄は、銘柄ごとにレバレッジ制限を設けているブローカーも多いため、口座残高や銘柄に関わらず500倍のレバレッジを提供しているTitan FXは、ハイレバレッジを活用しやすいブローカーです。
Traders Trustは資金量が多いトレーダーを優遇
資金量によるレバレッジ制限はマイナスの影響ですが、Traders Trustは逆に、資金量の多いトレーダーを優遇する制度を採用しています。
200万円以上を入金すれば、手数料が優遇されたVIP口座を利用することができます。VIP口座は、2万円以上の入金で利用できるプロ口座とほぼ同じスプレッドにもかかわらず、手数料がプロ口座の半額の往復3ドルに設定されています。これは、海外FX業者の中でも最安の手数料設定です。
VIP口座を利用すると専属のアカウントマネージャーがつくというメリットもあります。
また、口座残高が大きくなれば、トレード量も増えますので、トレード量に応じて最大2,000ドルのキャッシュバックが毎日もらえるサービスも利用できます。
キャッシュバックキャンペーンの詳細はこちら。
資金量が多いトレーダーには、こうした優遇制度のあるTraders Trustがおすすめです。
トレードスタイル別おすすめブローカー
スキャルピングトレーダー
スキャルピングトレーダーが最も重視するべきなのは、スプレッドと約定力です。薄利を積み重ねるスキャルピングでは、どれだけ取引コストを抑えられるか、意図した場所で正確に約定できるかが最も重要なポイントとなります。
おすすめの海外FX業者は、「2-2. 取引コストは手数料とスプレッドの合計で考える」で紹介した実質の取引コストが安いことに定評がある業者です。
特に、Tradeview(ILC口座)とTitan FX(ブレード口座)は人気があります。
Tradeviewは、当社で紹介している海外FX業者の中で、「スプレッド+取引手数料」の取引コストが最も低い業者です。とにかくコストを抑えたいという人は、Tradeviewを選ぶのがいいでしょう。
Tradeviewには、cTraderという新しい取引プラットフォームが利用できるというメリットもあります。cTraderには、ドテン決済(決済直後に新規で反対売買のポジションを保有すること)や全決済注文など、トレードに役立つ機能が豊富です。
ただし、Tradeviewには、日本語サポートにリアルタイムチャットがなくメール対応のみで、メール対応も遅いなど、不便な点もあります。
一方、Titan FXは、Tradeviewより若干取引コストが高いものの、24時間のリアルタイムチャットサポートがあり、使いやすさは抜群です。
200万円の入金が必要ですが、資金の豊富なトレーダーであれば、Traders TrustのVIP口座も手数料が3ドルと非常に安くおすすめできます。
デイトレーダー・スイングトレーダー
資金量や1日の取引回数によって異なりますが、投資資金が限られているのであれば、ボーナスが豊富なXM Tradingがおすすめです。
ボーナスがあれば、原資を増やすことができますので、自己資金だけでトレードするよりも取引ロットを増やすことができ、利益が増えるスピードが大きくなります。
特にスイングトレーダーは、狙う値幅が大きいため、スプレッドの差が成績に与える影響はわずかです。
取引コストの高いブローカーと安いブローカーを比較しても、その差は1~2pips程度のことがほとんどです。
スイングトレードのように獲得する値幅が大きければ大きいほど、取引コストが収益に与える影響は小さくなりますので、ボーナスなど他の条件でブローカーを選ぶことができます。
一方、スキャルピングトレードでは、取引コストが大きくなると、収益にかなりの影響を与えてしまうため、取引コストを重視することをおすすめします。
海外FX業者選びは成績に影響する
ここまで、自分に合った海外FX業者を選ぶ方法を紹介してきました。もし海外FX業者をどこにしようか迷っているのであれば、参考にしてみてください。複数の海外FX業者を開設し、用途に合わせて使い分けるのもよいでしょう。
トレードスタイルによっては、海外FX業者によって運用成績に影響が出てきます。海外FX業者といっても力を入れているサービスはそれぞれ異なっています。当サイトでは、最新の海外FX業者人気ランキングで、各海外FX業者のスペック、取引環境などを詳細に解説していますのでぜひ活用してみてください。