スプレッド関連
FXでは、ヨーロッパやアメリカで取引が活発になる夜の時間帯が人気ですが、トレードを副業とするサラリーマントレーダーにとっては、集中してトレードしにくいという弱点があります。逆に早朝トレードはどうなのでしょうか。実は早朝の時間帯は、賢く使えば優れたトレード時間になります。
ただし、早朝にはスプレッドが広いなど注意すべき点もあります。この記事では、独自計測したスプレッドのグラフでXMのスプレッドやトレードを避けるべき時間帯を詳しく解説します。また、早朝トレードの具体的な方法も紹介します。
知りたい情報 TOP3(ここを読めば解る)
XMで早朝トレードはできる!スプレッドには注意
早朝はスプレッドの広がりに注意
XMTrading(エックス エム)に限らずどのFX業者でも、早朝にはスプレッドが広がるため、注意が必要です。
この記事では、「早朝の時間帯」は日本時間午前4~8時を想定しています。サラリーマンが少し早起きして出勤前にトレードをすることもできる時間帯ですね。
特にスプレッドが広がるのは、日本時間6~7時(冬時間7~8時)付近です。
スプレッドは、取引量が増えると狭くなり、取引量が減ってくると広くなる傾向があります。日本時間の早朝、特にNY(ニューヨーク)時間の終盤は、24時間の中で最も取引量が少ない時間帯です。XMはもちろん、スプレッドの狭さに力を入れているTitan FX(タイタンFX)やTradeview(トレードビュー)でも早朝のスプレッドは広くなります。
当サイトが独自に計測しているリアルタイムスプレッドグラフでXMのスタンダード口座・ゼロ口座・マイクロ口座のスプレッドの詳細を確認できます。
24時間のチャートを表示しています。土日の場合表示されないため、上部の期間選択欄で「3日以上」を選択してください。
リアルタイムスプレッドを見ると、日本時間6時前~7時(冬時間7~8時)付近は、特にスプレッドが広くなっていることが分かります。
XMの早朝の過去一週間のドル/円最大スプレッドを調べると、スタンダード口座・マイクロ口座で14.0Pips、ゼロ口座で13.7Pipsとなっていました。
XM 早朝のドル/円の最大スプレッド
スタンダード口座・マイクロ口座 | 14.0Pips |
---|---|
ゼロ口座 | 13.7Pips |
グラフで見ても分かるように、6~7時の間常にスプレッドが広いわけではなく、6時少し前から広がり始め、6時15分くらいになると落ち着いてきます。この時間は、エントリーする際にスプレッドを確認するようにしましょう。具体的にトレードできる時間帯をこれから紹介します。
XMで早朝にトレードできる時間帯
リアルタイムスプレッドで早朝5~8時のグラフを表示させたもので、XMの早朝のスプレッドを詳しく見てみましょう。
5時30分くらいからスプレッドが広がり始め、6時ちょうどあたりで最も広くなります。その後6時15分くらいで一旦落ち着きます。
特にスプレッドが広い5時50分~6時15分の時間帯は、トレードをせずに、相場を見守りましょう。流動性(リクイデティ)が低くなっているので、スリッページが起きる可能性もあります。
その他の時間帯については、窓開けトレードなど、早朝に行うトレード手法もありますので、エントリーする場合は下記の方針を参考にしてください。
冬時間の場合は、1時間遅い日本時間7~8時が早朝になるため、下記の時間に+1時間足してください。
XM 早朝トレードのエントリー方針
時間帯 | スプレッド | 方針 |
---|---|---|
5:30~5:50 | やや広い | 注意しながら、タイミングを見つけてトレードする |
5:50~6:15 | 最も広い | 原則トレード中止 |
6:15~7:10 | 落ち着く | 不安定ではあるものの、トレードはしやすくなる |
7:15~ | 通常通り | 通常のスプレッドに戻る時間なので、本格的なトレードも可能となる |
スプレッドの確認方法
スプレッドは、MetaTrader4(MT4)/MetaTrader5(MT5)の気配値表示で確認することができます。
MT4の場合は、気配値表示を右クリックしてメニューを表示させ、「スプレッド」をクリックします。
MT5の場合は、気配値表示を右クリックしてメニューを表示させ、「表示列」から「スプレッド」をクリックします。
スプレッドがポイント単位で表示されます。「1ポイント=0.1Pips」なので、「17」と表示されていたらスプレッドが1.7Pipsという意味です。
早朝トレードの実践的な手法
サラリーマンで会社に勤めている兼業トレーダーであれば、夜は疲れて、とてもトレードはやれないという人も多いと思います。そういう方には、短期の早朝トレードがおすすめです。
早朝トレードはコツが必要ですが、逆に言えば、毎回同じ動きをしやすいという特徴があります。日本時間の早朝は、参加するトレーダーが少ないため、動きの予想が他の時間よりもしやすいのです。
ここでは、早朝トレードの実践的な手法を紹介していきます。
窓開けトレード
月曜日の朝は、「窓」が開く可能性があります。
前日の終値と当日の始値に差ができることがあり、とりわけ月曜日の朝は、差が大きくなります。この現象を「窓が開く」と表現します。週明けの月曜日は、この「窓」を利用して、トレード方針が立てられます。
月曜日窓開けトレードの方法
- 窓が開いているか確認する
- 週末にファンダメンタルに関係する要人発言や政治イベントがなかったか確認する
- 週末に特別なことがなければ、窓を埋める方向にポジションを持つ
- 窓を埋めた段階で、利益確定する
週末に政治イベントや要人発言で特別なことがなければ、窓が3日以内に閉じる可能性は90%とも言われています。私の経験した中では、その日のうちに窓を埋める可能性がほとんどです。
ですが、土曜日に重要な選挙や投票などの政治イベントがあると、窓も大きく開きますが、窓を埋めることは期待しない方が良いです。ファンダメンタルズの要素には勝てません。
スプレッドも大きくなっているので、「1-2.XMで早朝にトレードできる時間帯」で紹介した方針どおり、6時15分までは様子を見ましょう。スプレッドが落ち着いてきたら、エントリーを考えます。7時まではスプレッドが若干広いので、ストップロス幅は気持ち広めにしましょう。
早朝よりも少し遅い10時ごろになりますが、「ゴトー日」も午前中に行うトレード手法です。5日、10日など5と10の倍数になる日付を「ゴトー日」と呼びます。企業の決済日が多くなる日で、円をドルに交換する「実需」のドル需要が出てきます。
その交換のレート(仲値)が東京時間の午前9時55分に決定されますが、この時間に向けて銀行がドルを買い、仲値を上げようとするため、9時55分にかけてドル/円が上がりやすいという特徴があります。午前中に時間があれば、トライしてみてください。
オセアニアの経済イベント
経済指標などの大きな値動きがあるイベントは日中~夜にかけてが多いですが、オセアニアの経済イベントは早朝になることもあります。
オーストラリアやニュージーランドといったオセアニア諸国は、日本よりも早く1日が始まるため、早朝の時間でも活動が行われています。
1カ月に数回程度ですが、例えば、ニュージーランドの要人発言やオーストラリアの経済イベントが予定される場合があります。サラリーマンだと、夜はなかなかトレードができないという方もいると思いますが、オセアニアなら朝でも指標トレードができます。
オセアニア通貨は、中国とオーストラリアの関係や中国の動きに対しては敏感になりやすいです。オーストラリアは、中国との貿易が盛んな国です。オセアニア通貨をトレードする場合には、テクニカル分析に加えて対中関係のファンダメンタルズを意識すると、トレードしやすくなります。
ニューヨーククローズ前のエントリー
少し早めに起きて、ニューヨーククローズする前にトレードする方法を解説します。
世界の中で最後に終わるのが「ニューヨーク市場」です。ニューヨークは、攻めのトレーダーといわれますが、取引が終わる前に利益確定をするデイトレーダーが多くいます。つまり、ニューヨーククローズ直前には、トレンド方向と逆に価格が変動する可能性が非常に高いのです。
そのパターンを利用して、メジャートレンド方向にポジションを建てるという手法です。
上記のチャートは「豪ドル円1時間足」で、この日はずっと上昇トレンドが続いていました。私の経験では、オセアニア通貨は勢いがつくと長く緩やかにトレンド方向に続きやすいと感じます。
朝方はレンジになりやすいのですが、オセアニア市場は午前の早い段階で取引開始されていますので出勤前までに決済できる可能性もあります。もし、できなければ指値注文を入れて、決済できるようにします。
逆に、ポンド関連通貨ペアは取引量が極端に減るので、おすすめできません。夜の時間帯とパターンが異なるので、少し早起きして検証してみましょう。
早朝トレードは約定力が勝負!
早朝はスリッページが起きやすい
早朝の時間帯は、他の時間帯と比較すると流動性が少なくなるため、約定力にも注目する必要があります。FX業者はトレーダーから注文を受けたら、自社内取引をするか取引先金融機関(リクイディティ・プロバイダー)へ注文を流します。ただ、ニューヨーク市場が終わる午前5時以降から午前7時前後は、カバー先金融機関も極端に少なくなってしまいます。
FX業者にレートを提示し、注文を引き受ける銀行等の金融機関のこと。
このため、FX業者の「約定力」が早朝トレードでは重要です。約定力が低いと、スリッページが発生しやすくなってしまいます。
スリッページは取引量に大きく影響を受けるので、早朝の時間帯はFX業者側での約定に時間がかかり、特にスリッページが発生しやすくなります。これは、どのFX業者でも起こり、XMTrading(エックス エム)も例外ではありません。
このようなリスクがあるのも、早朝トレードの特徴です。
XMは約定力でも定評がある
早朝のスリッページはある程度仕方がないとはいえ、XMは約定力に定評のある海外FX業者です。XMは、公式ホームページで「99.35%は1秒以内で約定され、約定拒否やリクオートは発生しない」と公表しています。
実際にXMを使ってみても、スプレッドが最も広がりやすい時間帯(5:50~6:15)を除けば、そこまで約定力は気になりませんでした。スプレッドも落ち着いている時間帯が多いので、XMは早朝トレードが問題なくできる海外FX業者と言えるでしょう。
XMで早朝トレードをしてみよう
ここまで早朝トレードについて解説してきました。夜はなかなかトレードする時間が取れない人は早朝トレードを試してみてはいかがでしょうか。朝は取引するトレーダーが少ないため、パターンを覚えてしまえば、無理なくトレードできると思います。
しかし、他の時間帯と比較すると、スプレッドや約定力に注意しなければいけません。どちらも流動性がなくなってくると、不安定になっていきます。できるだけ信頼性のある海外FX業者を選ぶのがポイントです。
XMTrading(エックス エム)は、朝に限らずスプレッドがやや広めの海外FX業者ではありますが、豊富なボーナスが魅力で約定力にも定評があります。
当サイトでは、XMを含め、海外FX業7社のスプレッドや約定力を比較した最新の海外FX業者人気ランキングを掲載しています。また、各海外FX業者の特徴や強み、メリットなども掲載していますので、参考にしてみてください。
編集部の
コメント
スリッページは、普通にトレードしているときには確認しづらいですが、指値・逆指値を入れていた場合は決済価格との差で確認できます。トレードしているPCやスマホからFX業者のサーバーに注文が到着するまでの値動きでもスリッページは発生しますが、あまり大きく乖離するFX業者は約定力に問題ありと判断することができます。