約定力
2018.07.10
約定力とは、約定率・約定能力とも言われ、注文を成立(約定)へと導く能力をいいます。注文をだしてから成立するまでの速度の滑り(スリッページ)の少なさや、約定拒否が少ないほど約定力が高いといえます。
FXは常にレートが動いています。そのため、PCで注文ボタンをクリックしてから注文が成立するまで若干の差が出ることがあります。
また、約定した日のことを「約定日」、約定した値段(価格)のことを「約定値段(約定価格)」、執行された注文の売買が成立した代金のことを「約定代金」といいます。なお、マーケットにおいては、注文を出しても値段などが合わずに、約定に至らない場合もよくあります。
同じ注文方式同士の会社を比較するならば、会社のシステムによるところが大きいといわれますが、注文方式がDD方式(ダイレクトディーリング方式)か、NDD方式(ノーダイレクトディーリング方式)かによって、約定力は大きく異なります。
DDとは、「Dealing Desk」の略です。FX会社内でトレーダーのポジションを処理している方式になります。一方、NDDとは、「Non Dealing Desk」の略です。DD方式とは異なり、トレーダーのポジションをFX社内で処理しない方式です。
例えば、NDD方式の場合は、1ドル=115円の買い注文がトレーダーから入電されると、その注文情報をそのままインターバンク市場に流します。
したがって、原理的には、スリッページなどの発生が少ないのはNDD方式とされていて、約定力のみに注目するのならNDD方式が有利といえます。
読み方
ヤクジョウリョク・やくじょうりょく