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ユーザー増加傾向のFX市場、日経と金の取引が好調

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UPDATE2022.07.13

2021年1月~4月のFX取引量に関する調査結果を公表

当社(FXplus)が実施した、2021年1月から4月のFX取引における「取引ボリューム」と「銘柄別取引割合」の集計結果より、FXユーザーが急増していることや日経と金の取引が好調であることが分かった。

コロナ禍による金融市場の混乱によりFXユーザーが急増

FX取引量

FX取引量(対象月:1~4月)

今回の調査では、2021年1月~4月のFX取引量が前年比1.5倍で増加していることがわかった。過去2年間の同時期における取引量の推移をみると、2019年から2020年にかけて、213%も取引量が急増していることがわかる。これは、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、金融市場の混乱でボラティリティが大きくなったのを収益機会ととらえた個人が一気に増えたことが要因であると考えられる。さらに取引量を月別にみた下記グラフでは、ちょうど、新型コロナウイルスの感染拡大が加速し、外出自粛ムードが高まった2020年3月と、首都圏に2回目の緊急事態宣言が発令された2021年1月に取引量が増加していることがわかる。

FX月別取引量

FX月別取引量(対象月:1月~4月)

さらに、取引口座毎の入金額も同時期に増えていることが下記のグラフから見て取れる。取引量の増加が顕著なのに対し、2021年の1取引口座あたりの投資額は、2019年や2020年と比べてさほど大きな変化はみられない。これはコロナ禍でFX初心者が増加し、少額での投資が増えたことに加え、これまで大口投資をしていた一部ユーザーが金融市場の混乱を前に慎重な取引を行った結果であると考えられる。

取引口座毎の投資額

取引口座毎の投資額(対象月:1月~4月)

金融混乱の中でボラティリティの高い銘柄の取引きが増加

2021年の銘柄別取引割合

2021年の銘柄別取引割合(対象月:1月~4月)

前年比較

前年比較(対象月:1月~4月)

​2021年1月~4月に取引された銘柄の中で、日経(JP225)の取引が全体の5割弱を占めていることがわかった。もともと、日経は株式指数の中でもボラティリティが高く、為替に比べると予想が立てやすいことから、常に取引銘柄の上位にランクインする銘柄である。しかしながら、2019年~2021年の日経の取引量をまとめた下記のグラフをみると、2020年の日経取引量が前年比5倍と急激な伸びをみせている。2020年はコロナショックからの暴落もみられたが、逆にそれをチャンスととらえた投資家も多かったようだ。さらに今年に入ってからの日経は、2月に3万円を突破し、30年半ぶりの高値を迎えたこともあり、2021年の取引量も前年比2倍で伸び続けている。

日経(JP225)の取引量

日経(JP225)の取引量(対象月:1月~4月)

金の取引量にも注目

金(XAUUSD)の取引量

金(XAUUSD)の取引量(対象月:1月~4月)

今回の調査結果では、金(XAUUSD)の取引量が2021年に大きく増加したこともわかる。2019年の同時期に比べると、取引量はほぼ4倍にまで上昇している。また、金と同様にボラティリティが大きいのが英ポンドである。下記のグラフはポンド/円(GBPJPY)、ユーロ/ポンド(EURGBP)、ポンド/ドル(GBPUSD)の各取引量をまとめたグラフであるが、これらの対ポンド通貨ペアの取引量も増加傾向にある。

対ポンド通貨ペアの取引量

対ポンド通貨ペアの取引量(対象月:1月~4月)

金(XAUUSD)の取引量を押している要因は何か、考えてみる。

2017年に仮想通貨(暗号資産)を取引するトレーダーが急増したのだが、2019年に仮想通貨の国内FXのレバレッジが規制されたことにより、仮想通貨を好むトレーダーが仮想通貨と同様にボラティリティの高い金にシフトしていったという経緯がある。これが、まず、金の取引量が増え始めたきっかけであると考えられる。そして、昨年2020年から今年にかけて再び仮想通貨取引が活発化している。仮想通貨に参入した初心者はFXにも参入する傾向があるため、こうした初心者たちも同じように仮想通貨と性質の似ている金取引に興味を持ち、取引量の上昇を押しているのではないかと考えられる。

release date 2021.06.03

【調査内容】
調査期間 : 2021年1月1日〜2021年4月30日
調査テーマ: 2021年の1月~4月までのFX取引量と取引銘柄の割合
対象者  : アジア地域居住、20~60歳までのFX利用者

※本調査に掲載されているデーターを引用/転載する場合は、「FXplus引用」と明記頂きますようお願い申しあげます。

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EDITOR制作/編集 FXplus編集部

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