オセアニア地域発の新興ブローカー2社を徹底比較!
近年、狭いスプレッドと安価な取引手数料、安定した約定力を提供することに注力する2つの新興海外FXブローカーが注目を浴びています。
日本でサービスを開始したばかりのFocus Markets(フォーカス マーケット)とThreeTrader(スリートレーダー)は、同じオセアニア地域発の海外FXブローカーということもあり、コストパフォーマンスに優れるという類似した特徴を持っています。
取引コストの大部分を占めるものはスプレッドと取引手数料ですが、それ以外にも約定速度や約定の安定性、スリッページなども、隠れたコストの一面だといえるでしょう。
2社はそれぞれに極めて狭いスプレッドと高い約定力があり、取引の自由度においても大手の競合他社に対して引けを取りません。
本記事では代表的な銘柄のスプレッドや、入出金の利便性など、様々な角度から実際の使用感を交えてFocus MarketsとThreeTraderの比較をしていきたいと思います。
オセアニア地域発の新興ブローカー2社を徹底比較!
2社の基本情報比較
Focus Markets | ThreeTrader | |
銘柄数 | ||
プラットフォーム | ||
レバレッジ | ||
スプレッド | ||
ボーナス | ||
入出金 | ||
ゼロカット |
Focus Markets | |
銘柄数 | |
プラットフォーム | |
レバレッジ | |
スプレッド | |
ボーナス | |
入出金 | |
ゼロカット | |
ThreeTrader | |
銘柄数 | |
プラットフォーム | |
レバレッジ | |
スプレッド | |
ボーナス | |
入出金 | |
ゼロカット |
FXplusが提携する20社の平均値を基に評価
Focus Markets(フォーカス マーケット)とThreeTrader(スリートレーダー)は、共にバヌアツ共和国に拠点を置いており、オセアニア地域発のブローカーです。
近年オセアニア地域の金融ライセンスは信頼性が大きく向上していて、世界的に見ても大手ブローカーが名を連ねており、厳正な管理下で運営されているブローカーが多くを占めています。
そんなオセアニア地域発ブローカーであるFocus MarketsとThreeTraderですが、どちらも甲乙付け難い特徴を持ち、ユーザーからも高い評価を得ています。
両社に一体どんな違いや特徴があるのか、今回は性能面から実際の使用感まで、徹底解剖していきます。
【銘柄数】取引銘柄の豊富さはFocus Marketsに軍配
ここからは、Focus Markets(フォーカス マーケット)とThreeTrader(スリートレーダー)の各項目を比較していきます。まずは、取引の選択肢の幅広さに関わる、取引可能な銘柄数の比較です。
Focus MarketsとThreeTraderの取扱い銘柄数は以下の通りです。
2社の取扱い銘柄数
Focus Markets | ThreeTrader |
【商品合計】:1,087種類 【FX/通貨ペア】:41種類 【CFD/貴金属】:2種類 【CFD/エネルギー】:2種類 【CFD/株価指数】:11種類 【CFD/株式】:663種類 【CFD/仮想通貨】:368種類 |
【商品合計】:99種類 【FX/通貨ペア】:61種類 【CFD/貴金属】:2種類 【CFD/エネルギー】:2種類 【CFD/株価指数】:20種類 【CFD/仮想通貨】:14種類 |
Focus Markets |
【商品合計】:1,087種類 【FX/通貨ペア】:41種類 【CFD/貴金属】:2種類 【CFD/エネルギー】:2種類 【CFD/株価指数】:11種類 【CFD/株式】:663種類 【CFD/仮想通貨】:368種類 |
ThreeTrader |
【商品合計】:99種類 【FX/通貨ペア】:61種類 【CFD/貴金属】:2種類 【CFD/エネルギー】:2種類 【CFD/株価指数】:20種類 【CFD/仮想通貨】:14種類 |
Focus Markets(フォーカス マーケット)で取引できる銘柄は1,000種類以上にのぼり、海外FXブローカー全体で見てもトップクラスの数を誇ります。
当サイト(FXplus)で紹介しているブローカーでは、HF Markets(エイチエフ マーケッツ)の1,150種類に次ぐ二番目の多さです。
これに対して、ThreeTrader(スリートレーダー)は99種類となっており、Focus Marketsの10%ほどの銘柄数です。
Focus Marketsの株式・仮想通貨のラインナップに注目
Focus Markets(フォーカス マーケット)で取引可能な仮想通貨ペアは350種類以上です。海外FXブローカー全体で見ても、ここまで多数の取扱いのある業者はFocus Markets以外にありません。
海外FXで仮想通貨と言えば、FXGT(エフエックスジーティー)、Exness(エクスネス)の2社が有名ですが、取り扱い銘柄はFXGTが32種類、Exnessが35種類と、Focus Marketsの1/10ほどです。
また、Focus Marketsでは、ニューヨーク証券取引所や、ナスダック、ロンドン証券取引所、ドイツ取引所、オーストラリア証券取引所に上場している650種類以上の個別株式を取り扱っています。
仮想通貨や個別株式は他の銘柄と比べて高いリスクがあるものもありますが、同時に大幅な値上がりの可能性も秘めています。近年高い注目を集める仮想通貨・個別株式銘柄を豊富に扱うFocus Marketsは、現代的な取引ニーズを強く意識しているブローカーであると考えられるでしょう。
ThreeTraderは基本的な銘柄を取引可能
ThreeTrader(スリートレーダー)では、基本的なFX通貨ペアとCFDのみ取引可能です。
ThreeTraderは少数精鋭のチームでコストを徹底的に削減することを目的として、優良な取引環境を実現しています。銘柄に関しても品目点数を絞ることにより、顧客側にかかる経費であるスプレッドや取引手数料を低く抑えています。
FX通貨や貴金属、エネルギー、指数といった歴史ある安定した銘柄を、ThreeTraderの取引コストの優位性を活用して利益を狙いましょう。
なお、指数に関しては、Focus Marketsよりも多く取り扱っています。ThreeTraderでは、中国やインドネシア、香港の株価指数や、「恐怖指数」と呼ばれるVIX指数のような珍しい指数を取引できます。
【取引プラットフォーム】ThreeTraderはMT5の取扱い無し
取引プラットフォームは、Focus Markets(フォーカス マーケット)がMetaTrader4
(MT4)/MetaTrader5(MT5)が選択可能なのに対し、ThreeTrader(スリートレーダー)ではMT4のみに限られます。
MT5は動作速度や表示機能が優れており、近年では多くの海外FXブローカーがMT5の導入を行っていますので、物足りないと感じる方もいるでしょう。
ただ前述したように、ThreeTraderは極狭スプレッドを実現する代わりに、コストの削減を徹底しています。MT5の導入には大きなコストが掛かるため、現状では導入を見送っているのではないでしょうか。
MT4一本で勝負しているThreeTraderですが、それでもなお中上級者に人気なのは、取引環境の優秀さが本物であるという証でしょう。なお、FXplus独自でヒアリングを行ったところ、ユーザー数が増えて要望の声が大きくなれば、MT5の導入も実現されるかもしれないとのことでした。
ThreeTraderは日本市場に向けたサービスを発足する際、多くの現役トレーダーの意見によく耳を傾け、日本人好みの環境構築に尽力した経緯があります。MT5導入に向けて、ThreeTraderの更なる飛躍に期待しましょう。
【最大レバレッジ】有効証拠金100万円以上は共に最大500倍
Focus Markets(フォーカス マーケット)とThreeTrader(スリートレーダー)の最大レバレッジは以下の通りです。
2社の最大レバレッジ
Focus Markets | ThreeTrader |
最大1,000倍(※) | 最大500倍 |
有効証拠金100万円まで
最大レバレッジはFocus Marketsのほうが高いですが、有効証拠金が100万円以上になると両社のレバレッジは同じ500倍となります。
ここからは2社のレバレッジの詳細、CFD銘柄のレバレッジを深堀していきます。
Focus Marketsは100万円まで1,000倍
Focus Markets(フォーカス マーケット)では、口座残高100万円まで最大1,000倍のレバレッジを提供しています。
海外FXブローカーは、口座残高が一定数を超えた場合、レバレッジを大きく制限する業者が一般的です。
しかし、Focus Marketsは比較的緩めのレバレッジ制限となっており、口座残高が100万円を超えても500倍のレバレッジを維持しながらの取引が可能です。
ThreeTraderは一律500倍
ThreeTrader(スリートレーダー)では最大500倍のレバレッジを提供しています。
これには制限がなく、海外FXブローカーで多く導入されている証拠金残高に応じてレバレッジ制限が行われる、変動制レバレッジをThreeTraderでは導入しておりません。
証拠金残高によるレバレッジの制限は、時として発生している利益を最大限享受することができなくなります。
レバレッジ制限が適用されることにより、証拠金残高に応じて保持できるポジション数が制限され、結果的に現時点で所有しているポジションを決済するなどの処置が必要となるためです。
ThreeTraderでは常に最大500倍のレバレッジを利用出来るため、顧客はこのような心配をすることなくいつでも利益の最大化を目指すことができます。
CFDのレバレッジを比較
最大レバレッジは似た条件のFocus Markets(フォーカス マーケット)とThreeTrader(スリートレーダー)ですが、ここからは各CFD銘柄のレバレッジ比較していきます。
CFD銘柄のジャンル別レバレッジは以下の通りです。
2社のCFD銘柄のジャンル別レバレッジ
Focus Markets | ThreeTrader | |
貴金属 | 最大1,000倍 | 最大500倍 |
エネルギー | 最大1,000倍 | 最大100倍 |
株価指数 | 最大200倍 | 最大100倍 |
株式 | 最大5倍 | 取り扱い なし |
仮想通貨 | 最大100倍 | 最大20倍 |
Focus Markets | |
貴金属 | 最大1,000倍 |
エネルギー | 最大1,000倍 |
株価指数 | 最大200倍 |
株式 | 最大5倍 |
仮想通貨 | 最大100倍 |
ThreeTrader | |
貴金属 | 最大500倍 |
エネルギー | 最大100倍 |
株価指数 | 最大100倍 |
株式 | 取り扱いなし |
仮想通貨 | 最大20倍 |
全体的に、Focus MarketsのほうがThreeTraderよりもCFD銘柄に高いレバレッジをかけることが可能です。
なお、2社ともにゴールド(XAU/USD)に500倍以上というハイレバレッジをかけることができることは大きな利点です。貴金属レバレッジは通常100~200倍程度の制限を受けることが多いですが、500倍のレバレッジであればハイリターンを狙うことができます。
【スプレッド】代表的な取引銘柄でスプレッドを比較検証
Focus Markets(フォーカス マーケット)のRaw口座とThreeTrader(スリートレーダー)のRawゼロ口座から、それぞれ代表的な銘柄を選んでスプレッドを計測してみました。
両者ともにRaw口座を選んだ理由は、2社が提供している口座タイプの中で最もスプレッドが狭く、それぞれ主力とする口座タイプであると判断したためです。
両社のスプレッドを実際に測定してみると、取引手数料無料であるCFDの取引に関してはFocus Marketsが抜きん出て秀でていることがわかります。
しかし、FX通貨ペアにおいては取引手数料を含めて比較検討した場合、ThreeTraderのRaw口座がコスト面に優れています。
ThreeTraderの1ロット片道2ドルという破格の取引手数料が、いかに優れているか目に見えて分かる結果となりました。
取引手数料を含めた2社のスプレッド
Focus Markets Raw | ThreeTrader Rawゼロ | |
USDJPY | 0.8pips | 0.7pips |
EURUSD | 0.7pips | 0.4pips |
EURJPY | 0.8pips | 0.8pips |
GBPUSD | 0.8pips | 0.6pips |
GBPJPY | 1.4pips | 1.5pips |
AUDJPY | 1.1pips | 0.9pips |
AUDUSD | 0.8pips | 0.5pips |
USDCAD | 0.9pips | 0.7pips |
SP500 | 0.5USD | 0.5USD |
JPN225 | 5円 | 27円 |
US30 | 1.4USD | 4USD |
NAS100 | 1USD | 4USD |
XAUUSD | 0.1USD | 0.16USD |
BTCUSD | 14USD | 32USD |
Focus Markets Raw | |
USDJPY | 0.8pips |
EURUSD | 0.7pips |
EURJPY | 0.8pips |
GBPUSD | 0.8pips |
GBPJPY | 1.4pips |
AUDJPY | 1.1pips |
AUDUSD | 0.8pips |
USDCAD | 0.9pips |
SP500 | 0.5USD |
JPN225 | 5円 |
US30 | 1.4USD |
NAS100 | 1USD |
XAUUSD | 0.1USD |
BTCUSD | 14USD |
ThreeTrader Rawゼロ | |
USDJPY | 0.7pips |
EURUSD | 0.4pips |
EURJPY | 0.8pips |
GBPUSD | 0.6pips |
GBPJPY | 1.5pips |
AUDJPY | 0.9pips |
AUDUSD | 0.5pips |
USDCAD | 0.7pips |
SP500 | 0.5USD |
JPN225 | 27円 |
US30 | 4USD |
NAS100 | 4USD |
XAUUSD | 0.16USD |
BTCUSD | 32USD |
両社ともに得意とする分野が異なるため、FX通貨ペアを主に取引するのであればThreeTraderを、CFDを主に取引するのであればFocus Marketsを利用するといった選択ができます。
通貨ペアごとにあらかじめ設定されている為替レートの売値と買値の差をスプレッドと呼びます。
例えばスプレッドが0.5銭と設定されている場合、0.5銭は5円の1,000分の1となります。
これは単純に見れば非常に低い桁数です。
海外ではさまざまな通貨が存在し、それぞれに個別の表記があるため、基本的にはpipsで統一されています。
スプレッドは実質的な取引手数料といってもよいでしょう。
ドル/円のスプレッドが1pips変動したとき、最低取引単位を100,000通貨で設定しているFXブローカーの場合、実質的な取引手数料は100円かかる計算になります。
このように、pipsは隠れた取引手数料として認識しなければなりません。
【ボーナス】初回入金ボーナスが利用可能なFocus Markets
ボーナスは、口座残高を増加させて取引を有利にできるため、取引コストと並んで海外FXブローカーを選ぶ上で重要です。Focus Markets(フォーカス マーケット)とThreeTrader(スリートレーダー)の提供しているボーナスは以下の通りです。
2社のボーナス比較
Focus Markets | ThreeTrader |
初回入金ボーナス50% 初回入金ボーナス100%(期間限定) 5,000円新規開設ボーナス(期間限定) |
ポイントストア |
Focus Markets |
初回入金ボーナス50% 初回入金ボーナス100%(期間限定) 5,000円新規開設ボーナス(期間限定) |
ThreeTrader |
ポイントストア |
それぞれ詳細を見ていきましょう。
Focus Marketsは初回入金ボーナスを提供
Focus Markets(フォーカス マーケット)では、50%の初回入金ボーナスを常時提供しています。また、初回入金ボーナスの上限は20万円と高めです。初回にしっかりとした額を入金すれば、口座残高を大きく増やした有利な状態で取引を開始できます。
また、当サイト(FXplus)では、Focus Marketsの初回入金ボーナスが100%にアップしたり、5,000円の新規口座開設ボーナスが受け取れるキャンペーンを定期的に開催しています。ボーナスをより増やしたい方は、ぜひ当サイトのキャンペーンページを定期的にご確認ください。
なお、Focus Marketsのボーナスは、口座開設ボーナスが常設されていないなど、他社と比べてそれほど豪華ではありません。しかし、ボーナスをより多く提供するブローカーよりも取引環境が優れているため、総合的に見れば海外FXブローカーの中でもかなり高水準のサービスと言えます。
ThreeTraderはポイントストアが利用可能
ThreeTrader(スリートレーダー)では、海外FXブローカーとしてはユニークな「ポイントストア」をホームページに併設しています。ThreeTraderの取引量に応じてポイントが付与され、さまざまな商品をポイントで購入することが可能です。
ただし、ThreeTraderでは口座残高に付与されるような一般的なボーナスを提供していません。そのため、ThreeTraderの有利な取引条件を活用して、ご自身の資金のみで利益を上げる必要があります。
ちなみに、取引環境を優先するブローカーがボーナスを提供しないことは珍しくありません。日本でもトップクラスの人気を誇るExness(エクスネス)やTitan FX(タイタン FX)もボーナスの提供はありません。