FX取引をするなら知っておきたいリスク管理とアービトラージ取引とは?
FXに関する基礎知識
投資はリスクがつきものです。リスクを上手に管理してこそ、納得できるリターンがあると言っても過言ではありません。また、積極的に海外FXをやろうと考えている方の中には、アービトラージ取引について調べたことがある方もいるかもしれません。この取引手法を理解してうまく活用することは海外FX取引において重要です。そこで、今回はFX取引をする上でのリスク管理とアービトラージ取引について、また、しっかり利益を出すためのFXブローカー選びについてご説明します。
FXで取引する上でのリスク管理の重要性
投資にリスクはつきものですが、FX取引をする上で重要なリスク管理の方法とは、どのようなものがあるでしょうか。
FXでのリスク管理
FXでは様々なリスクが存在しますが、最も一般的なものはレバレッジに対するリスクでしょう。レバレッジを上げることは収益を大きく上げる方法のひとつですが、適正な水準を超えると一気にリスクが増大します。
例えば、レバレッジが10倍以下の状態で取引している時点では、精神状態にも比較的余裕があります。この精神状態は非常に大切で、冷静な投資判断をする上で無くてはならないものです。レバレッジを必要以上に上昇させると、その投資判断にも陰りが出ます。また含み損になってしまった時に、いわゆる「損切り」をためらってしまう傾向があります。最悪ロスカットで退場の憂き目を見ることになりかねません。
このようにレバレッジに対するリスク管理は、FXで取引をしていく上で非常に重要です。リスク管理とは、イコール精神状態の維持と資金管理であると言えるでしょう。
リスク管理さえ徹底できれば自由度の高さは魅力?
逆に言うと、FXにおいてはリスク管理さえしっかりと出来ていれば、より規制が少なく自由度が高いほうが効率的に収益をあげられます。
一回につきトレードにいくら資金を投下するか、損切りポイントはどこか、きちんと根拠をもってロットサイズを決めているかなどを厳格に取り決め、僅かでも基準から外れたら手仕舞いとするくらいの徹底が必要でしょう。これが出来ていれば、国内のFXブローカーよりも海外のFXブローカーのほうが、大きな収益をあげられる可能性が高いのです。
その理由は大きく二つあります。ひとつはレバレッジに対する規制の緩さ、もう一つはブローカー間のプラットフォームが共通していることで透明性が高いことです。
リスク管理が出来ていなければ、海外FXはハイリスクな投資法に見るかもしれませんが、それは結局国内FXでも同じことなのです。繰り返しますが、リスク管理とはご自身で定めた基準を徹底的に遵守することが最も大切。それがしっかりできているのなら、より大きなリターンを目指せる場所のほうが投資としては適していることになります。
FXのアービトラージ取引と組み合わせの多様性
FX取引に興味がある方の中には、アービトラージ取引について聞いたことがある方もいるでしょう。この取引手法をしっかり理解してうまく活用できれば、取引においてご自身の武器にできるかもしれません。
アービトラージ取引とは?
FX取引をやる上では、いろいろな取引手法を知っておくことが大切です。取引手法の一つにアービトラージと呼ばれるものがあります。アービトラージ取引を日本語に訳すと「裁定取引」となりますが、同じ価値の物の価格差を利用して利益を得る手法を指します。分かりやすく言うと、割安なものを買ってきて割高な物を売却することによって利鞘を稼ぐ手法です。
アービトラージ取引の対象は多様で、株や債券はもちろん、金利や商品まで含まれています。そして、その対象の一つとして通貨も入りますので、FXでこの取引を行うことも可能です。この取引によって利益が得られる条件は、同じ取引対象物について価格のずれが生じていることです。
ただし、参加者の多い市場であれば、発生した価格差は一瞬にして調整されることになるでしょう。割安な通貨を買って割高な通貨を売ることによって利益が発生するため、発生した価格差を利用して利益を得ようという人の需要が増えていき、やがて割安として買われたものも価格が上昇し、価格差はなくなっていくはずです。取引参加者が多い場合は、この価格差が生じている時間は短時間であることが一般的でしょう。
アービトラージ取引例と多彩な組み合わせ
アービトラージ取引については、取引例を見ると理解しやすいでしょう。例えば、資源国の通貨であるオーストラリアドルやカナダドル、ニュージーランドドルなどの通貨は、資源需要が高まると高くなりますが、この価格上昇過程で相対的に上昇幅が少ない通貨を買って、先行して割高になった通貨を売るのです。その後、資源需要に見合った価格に収れんされていくと、売り買い合計では利益が得られるはずです。
株式でこの取引をやっても利益を得ることは可能ですが、銘柄が多くなるとそれだけ価格のずれを見つけることが困難になります。その点、通貨の場合は限られた組み合わせに注目することで価格差を見つけやすいというメリットがあります。
また、通貨の組み合わせも、資源に着目するだけでなく経済圏や新興国といった組み合わせも考えられ、多彩です。ご自身の得意な組み合わせを見つけるといいでしょう。
アービトラージ取引をやりたいと思っても価格差をとらえるのは大変です。しかし、参加者の少ない為替市場であれば、価格差が維持される時間が少々長くなるため、取引を行うことができる可能性が広がります。そういった観点からも、国内FXより多様な市場に参加できる海外FXを活用する方が有利かもしれません。
FXで勝ち組になるための入門!ブローカー選びのイロハ!
FXで稼ぐために大切なのはブローカーの選び方です。FX取引を始めたけれど利益の出し方がわからないと悩んでいる人は、まずブローカー選びの基礎からやり直してみることをお勧めします。
FXブローカーを選ぶポイントはスプレッドの違いと約定力で判断する
FX投資で勝ち組になるためには、利益が出やすい環境を整える必要があります。ご自身の知識を増やしたり、経験を積んだりすることも大切ですが、どのFXブローカーで取引するかによっても環境は変わります。特に、スプレッドの違いの影響は大きいといえます。
初心者でも、FXブローカーを選ぶ時は、スプレッドの比較ぐらいはしているでしょう。しかし、どの通貨ペアのスプレッドを確認したのかが重要です。ドル円のスプレッドは取引量も多く、どなたでもチェックすることになるため、ブローカー間の競争も激しく、各社それほど大きな差がつきにくい状況です。
しかし、その他の通貨ペアについては、ブローカーによってスプレッドはかなり違ってきます。そのため、ご自身がどんな通貨ペアで取引するかをある程度把握した後で、その通貨ペアのスプレッドについてブローカー間比較をして、有利なFXブローカーに乗り換えてみるのも手です。それによって、勝ち組に一歩近づけるはずです。
また、約定力もブローカーによって違います。思っていた通りの為替レートで約定するのか、滑ってずれてしまうことが多いのかによって、取引を重ねると成果はずいぶん変わってくるはずです。約定力については調査がなかなか難しいですが、複数のブローカーをあえて自ら体験して比較する方法もあります。
もう一つのブローカー選びのポイントは取引画面の使いやすさ
勝ち組実現に向けた、ブローカー選びの3つ目のポイントは、オンライン取引画面の操作性です。実際に取引を行うにあたっては、素早くかつストレスなく使用できる取引画面で注文処理できる方が有利です。そのため、ブローカー選びを行う場合は、取引画面の操作性もじっくり検討する方がいいでしょう。
ただし、初心者にはなかなか判断が難しい面もあります。例えば、情報量が多い取引画面を採用しているブローカーの方が、シンプルな取引画面を提供しているブローカーよりも断然いいと最初は感じたとしても、FX投資に慣れ使い続けていくうちに、情報量の多さが気になって取引しにくく感じるようになることもあります。
取引画面の操作性も、最終的にはご自身で使って判断していくしかありませんが、利用者の評判がわかる口コミサイト等で情報を補助的に収集することも大切です。いいブローカーを選び、国内FXだけでなく海外FXにも挑戦しながら経験を積むことで、FX投資家として成長していけば最終的に勝ち組になれるでしょう。