裁定取引
2018.07.28
裁定取引(アービトラージ)とは、同一の性質を持つ商品において一時的な価格差(歪み)が生じた際に、割高なほうを売り、割安なほうを買い、その後、両者の価格差が縮小した時点でそれぞれの反対売買を行うことで利益を獲得しようとする取引のことをいいます。
主に、機関投資家などが、リスクを低くしながら利ざやを稼ぐ際に利用したり、株価指数等の現物価格と先物価格を利用したりする取引などが代表的です。
アービトラージ(裁定取引)は、株式市場の現物と先物だけでなく、為替、金利、商品(コモディティ)など、さまざまな市場で行われています。
また、内部留保に比して株価の低い企業に敵対的買収をかけ、買収後の資産処分等によって利益を得ようという行為をアービトラージと呼ぶこともあります。
裁定取引(アービトラージ)は、市場で取引される価格変動をする証券などに対して、先物と現物のように同一の性格を持つ商品間で割安であれば買い、割高であれば売りを行う取引手法です。商品間における価格差がなくなってきた時点で決済することで、理論上はノーリスクで収益を上げられます。
裁定取引(アービトラージ)には利益を上げる目的のほかに、商品間の取引価格における価格差を是正し、市場における正常な価格を維持する効果もあると言われています。
また、裁定取引(アービトラージ)はこれまで投資銀行などの自己勘定部門で行われることが多かったのですが、徐々にいわゆるヘッジファンドの投資手法の1つとして使われることが多くなっているのも特徴です。
読み方
サイテイトリヒキ・さいていとりひき