手仕舞い
2018.06.27
手仕舞いとは、株式や為替などの取引において、保有しているポジションを決済することにより、現金化することをいいます。手仕舞いという言葉には、単に反対売買をして決済するという意味だけでなく、仕方なく決済するというニュアンスが含まれています。
利益確定、損切りのほか、市場が閉じられている間に予期せぬ出来事が発生するイベントリスクを避けるために行う場合もあります。投資家がイベントリスクを避ける理由は、旅行などの個人的なイベントで市場の動向を見られない間や、長期休みの直後に価格の暴落が起こることがあるからです。
暴落時は損失を回避するのが難しいので、戦略の1つとしてそれが予想される時にポジションを持つことをあえて避けるのです。
そのため、週末やゴールデンウィークなどの長期休場前には、手仕舞い売りがかさんで株価下落の要因になることがあります。
また、保有しているポジションに含み損が出て塩漬けになっていて、損切りのために決済する時や、残った資金で他の対象に投資する目的で決済する時も「手仕舞う」という言い方をします。適切に手仕舞うことは、投資家としての大切なスキルと言えます。
読み方
テジマイ・てじまい