基本は0円!?FXでかかる手数料を徹底比較!
FX比較いろいろ
FXを始める時、気になるのが取引手数料です。FX会社によっては取引1件ごとに手数料がかかり、せっかく得た利益から差し引かれてしまうこともがあります。ひとつひとつの手数料は少額であっても、それが積み重なると最終的には大きな額になることもあるため、手数料が利益を上回ってしまうことも考えられます。
また、FX取引では基本的に売値と買値の価格差であるスプレッドの値を比較することでコストを把握します。今回は、スプレッドがどのようなものなのかに触れつつ、気になる取引手数料について説明していきます。
コストを抑えたいなら、スプレッドに注目!
スプレッドとは?その値を比較しよう
FXにおけるスプレッドとは、売値と買値の価格差のことです。取引では、売値・買値をBID(売値)・ASK(買値)と表記することも多く、特に海外FXの場合はこちらの言葉が使われることが多いので覚えておくと良いでしょう。では、スプレッドについて実例を用いて説明してきましょう。
米ドル/円の為替レートが、「Bid113.000・Ask113.800」と表示されていた場合、このレートの価格差(ASK-BID)がスプレッドの値になりますので、この例ではスプレッドは「0.800円」という事になります。しかし、日本には小数点以下の通貨単位が存在しないため、0.800円ではなく8銭が正しい表記となります。
また、基本的に為替レートはBIDよりASKのほうが高めに設定されています。つまり、通貨を誤って買ったとしても焦って直ちに売ってしまうと、基本的には損をしてしまうということです。このスプレッドの値が、実質的には売買の際の手数料に当たるということなのです。
取引手数料がかかる会社もある!
株式取引では株式取引手数料という形で1取引ごとに手数料が発生しますが、基本的にFXでは取引手数料は発生しません。しかし、中には取引手数料を徴収するブローカーもあります。
例えば、取引手数料を1取引あたり10円と設定しており、更に取引レートにスプレッドが反映されている場合、取引手数料+スプレッドが手数料という考え方になります。このように、二重に手数料が発生する場合もありますので、FX会社を選ぶ際には慎重に選ぶと良いでしょう。
取引方法は3つある!どれが初心者向き?
FXには取引方法が3つあり、一番シンプルな取引方法は「成行」というものです。「成行」は基本的な売買の方法で、表示されている為替レートの金額でそのまま売買する方法です。
2つ目は「指値」という取引方法で、この方法では自身で売買する際のレートを設定しておくことができます。
例えば、通貨を購入したい場合に、「1ドルが100円から110円の時に1,000円分決済する」という形で注文を行うことができるのです。注文後、為替レートが1ドルで105円になった場合、指定された100円から110円の範囲内になるため、自動的に決済が行われます。
しかし、1ドルが111円になって範囲内に収まらなかった場合には失注となり決済は行われません。「指値」は売る際にもレートを指定することができ、狙いを絞って購入することができる手法となっています。
最後が「逆指値」です。これは、「指値」とは逆の指定ができるもので、現在の為替レートよりもご自身にとって不利なレートになった際に自動的に売ることができる方法です。
例えば、1ドルが100円のとき、そのまま円安になると予想してドルを買ったのに、大きく円高に推移してしまうと損失がでます。そのようなときに、1ドルが100円に戻ったタイミングで決済するように「逆指値」注文をしておけば、損失を最小限に抑えることができます。
初心者はまずは基本的な「成行」注文をすることがおすすめです。しかし、「指値」と「逆指値」も合わせて注文しておくことで、より安心でスムーズな取引が行えるようになるのではないでしょうか。
初心者でも安心できるFX会社を選ぶには?
FX会社を選ぶなら
FX会社といっても、国内の会社と海外の会社では大きな違いがあります。その違いを踏まえて、FX会社を選ぶポイントについてお話します。
1つ目に注目したいポイントは「レバレッジ」です。「レバレッジ」はFX会社に預けていた証拠金の数倍から数百倍の金額を取引できる方法になります。例えば証拠金100万円をレバレッジ10倍に設定すれば、1,000万円分の取引を行うことができるのです。
国内FXの場合は日本の法律により、最大で25倍までしか倍率をかけることができません。しかし、海外FXであれば日本の規制が適用外なので、会社によっては25倍以上のレバレッジをかけることもできます。
2つ目のポイントは税制の違いです。FXなどで利益を出した場合、確定申告という方法で利益を申告し、税金を国に納めなければなりません。日本国内のFX会社の場合は一律20.315%の税金が課税されます。さらに国内FXは分離課税方式のため、どれほど年収が低かったとしてもFXで得た利益の分はしっかりと税金が徴収されます。
一方、海外FXの場合には総合課税となるので、年収を合わせた総合的な収入に応じて税率が決定されます。FXの確定申告は雑所得という区分で行い、利益が195万円までであれば税率が15%となり、国内FXよりも安く済ませることができます。
しかし、330万円を超えた場合には税率が30%となりますので、国内FXより税金が高くなってしまう恐れがあります。その回避策としては、海外FXの利益を330万円までに抑え、それ以上は国内FXに切り替えるようにすればよいでしょう。
ちなみに、FXによる損失の繰り越しは国内FXでしかできません。海外FXにはそういった特例控除が用意されていませんので注意が必要です。
FX会社を選ぶ際には、自身が「どれだけ稼ぎたいか」ということを判断材料にすると良いでしょう。また、自分が目標とする金額が決められないときには、取引手数料が安い会社という視点で選ぶこともできます。
手数料に注意!知らないうちにマイナスになるかも
FX取引にはスプレッドなどの様々な手数料がかかります。特に、先ほども説明したように、通貨を買った瞬間に売ってしまうと損をしますので注意が必要でしょう。
また、スワップ取引にも注意が必要です。スワップ取引では金利の高い通貨を保有することで得られる金利差で利益を出すことができますが、保有している間に通貨の金利が低下してしまうことがあるのです。
金利が大きく低下してしまい、元々の金利を大幅に下回ってしまうとFX会社に対して金利を支払わなければなくなります。金利の変化に気づかずに、知らないうちに資金が底をついていたというケースもあるのです。
他には自動売買ツールを使った場合やレートを予測するツールを使った場合には、その分の利用手数料が請求されるケースもあります。契約時に、どのような手数料がかかるかを必ず確認するようにしてください。
初心者の方は特に取引手数料には注意!
どのような取引にもいえることですが、FXにもある程度の手数料がかかります。代表的なスプレッドは、どなたにでも発生する手数料のようなものですが、1件ごとの取引手数料などはFX会社を変えることで無料にすることもできます。
また、税金関連にも注意が必要です。FXで利益を出した際には必ず申告するようにしてください。そして、国内FXよりも海外FXのほうが、税金が安い場合もあるため、税金の違いについては知っておいた方が良いでしょう。万が一、確定申告をせずに放置した場合には無申告加算税や追徴課税金などが請求され、金額によっては刑事告訴されることもあり得ます。
海外FXであればレバレッジも国内よりも多くかけられる傾向にありますので、少ない資金で大きな金額を手に入れることができることもあります。初心者でも海外FXは十分に始めることができます。日本語にも対応している会社で海外FXに投資してみてはいかがでしょうか。