逆指値
2018.11.05
現在の相場よりも低い金額で買い注文を出したり、高い金額で売り注文を出したりすることを「指値」と呼びますが、逆指値は現在の相場よりも「高い金額で買い注文を出したり、低い金額で売り注文を出したりすること」を指します。つまり逆指値とは、指値の逆に設定する注文をいいます。
指値はトレーダーにとって都合のいい条件に注文を入れておくことで利益確定を容易にしたものですが、逆指値はトレーダーにとって都合の悪い条件に注文を入れておくことによって損切りを容易にすることができます。
逆指値注文の目的は「買いそびれや売りそびれを防ぐ」などの損失を一定でとどめるために用います。通常の指値注文では、指定した金額を超えて価格が推移してしまうと買えませんし、指定した価格以下では売り注文が約定されることはありません。
しかし逆指値注文を用いると、上昇トレンドに乗りたいときに一定金額以上になったら「買い」で入ることができ、価格が一定以下になったら利益確定するという取引も可能です。指値と逆指値注文の両方を上手に使うことで、取引手法の幅を広げることができます。
逆指値の具体例として例えば、株価が最近の高値である800円になったときに買い付けたいので800円で逆指値注文をします。注文が成立した場合、損失をあらかじめ限定したいと思い、750円で逆指値注文を出します。
結果、その銘柄は終値で700円まで下がってしまいますが、750円で自動的に売り注文が出るように逆指値注文を出していたので、損失を限定することができます。このように、買い注文も売り注文も逆指値注文をした場合、自動的に取引が成立します。
読み方
ギャクサシネ・ぎゃくさしね
対義語