BID
2018.07.29
BID(ビッド)とは、ビッドレートの略称であり、買い手が提示する買値のことをいいます。「買値」、「買い気配」、「買い気配値」と呼ぶこともあり、売る側は提示されたその価格で売ることになります。
この反対語としてアスクレート(ASK)があります。これは、売り手である金融機関が為替や債券などで提示する売値です。
投資家の側からすると、BIDはFX会社が買ってくれる値段、つまり売り(ショート)の値段であり、ASKは、FX会社が売ってくれる値段、つまり買い(ロング)の値段ということになります。FXは、売値と買値が同時に示される2WAY方式であり、その差をスプレッドといいます。
スプレッドはFX会社の取引手数料に該当するもので、FX会社によってその広さはさまざまです。
たとえば、A社のスプレッドが3銭だったとします。買い手には為替レートに3銭のスプレッドを上乗せして売り、売り手からは為替レートのまま買うとすると、3銭の利益が生まれます。つまり、スプレッドがそのままA会社のもうけになるのです。
米ドル/円の取引で、スプレッドが3銭で取引数量が1万通貨なら、取引コストは0.03円×10,000=300円となります。ところが、同じ条件でスプレッドが0.5銭であれば、取引コストは0.005円×10,000=50円ですみます。すなわち、スプレッドが広いほど、取引にかかるコストが高いことになります。これがレバレッジになると、この何十倍、何百倍のコストが発生します。
読み方
ビッド・びっど
同意語