その他
Titan FX(タイタン FX)はスプレッドや約定力に評判があり、自動売買システム(EA)の利用制限もないのでスキャルピングEAも自由に運用できます。
Titan FXの取引サーバーはニューヨークに設置されているため、VPS(仮想専用サーバー)もニューヨークにサーバーが設置されているものを選ぶのがおすすめです。数は少ないですが、国内VPSサービスでもニューヨークにサーバーを設置している業者はあります。
この記事では、Titan FXで利用するのにおすすめのVPSサービスをレビューしていきます。
知りたい情報 TOP3(ここを読めば解る)
この記事の目次
自動売買トレードはVPSを利用しよう
Titan FXとスキャルピングEAは最高のコンビ
Titan FX(タイタンFX)は、ボーナスなどを提供しないかわりに、約定力やスプレッド、サポート体制など取引環境に力を入れている海外FX業者です。Titan FXは特に、スキャルピングをメインにするトレーダーから人気が高いですね。
自動売買トレーダーの中にも、スキャルピング系EAを利用したいと考えている人も多いでしょう。スキャルピングは短い時間で取引を完了するトレードスタイルで、トレードルールをしっかり守れば利益が徐々に積み上がっていくのが魅力ですね。
Titan FXはスプレッドも狭く約定力も定評があるので、VPSを利用すれば、最高のトレード環境でEAを稼働できます。もちろん、スキャルピング系EAでなくても自動売買トレードをするのであれば、VPSは欠かせないツールです。
VPSはなぜ重要?
VPSは、第一にEAを動かし続けるために必要です。MetaTrader4(MT4)/MetaTrader5(MT5)の仕様上、EAを稼働させ続けるためにはMT4/MT5も起動させていなければいけません。自宅のPCで相場が動いている間、PCの電源を付けたままにするのは、PCを消耗してしまいますし、安全面でも良くありません。
VPSサーバーであれば、余計な心配をせずにEAを稼働させられます。
さらに、海外FX業者の取引サーバーに地理的に近い場所に設置されたVPSを利用すれば、通信が速くなり、結果として約定力も向上させることができます。
自宅PCからNYのTitan FXのサーバーまでの距離は約1万1,000㎞あります。一方、NYに設置されているVPSサーバーをレンタルすれば、距離は圧倒的に短く、結果的に約定力も向上します。
VPS選びではサーバーの場所が重要
約定スピードに関係するため、VPSを選ぶ際に考えるべきポイントは、VPSサーバーがどこに設置されているかということです。海外FX業者の取引サーバーは、日本国外に設置されていることが多いです。
世界の金融の中心地であるニューヨークやロンドンに設置している場合が多いですが、約定力などアジアの顧客向けの取引環境に力を入れているFX業者であれば、アジアにも取引サーバーを設置していることもあります。
Titan FXの取引サーバーは、ニューヨークに設置されています。このため、VPSを選ぶ際には、ニューヨークに設置されているVPSを選ぶのがおすすめです。
MT4/MT5の場合、通信の速さは、画面右下の「接続状況」をクリックすると表示される「応答速度(Ping値)」で比較できます。
Ping値とは、簡単に言うと、自宅PCやVPSからTitan FXの取引サーバーとの通信の往復にかかる時間と考えてください。Ping値の単位の「ms(ミリセカンド)」は、1/1000秒を表します。
日本にある自宅PCからTitan FXの取引サーバーに接続する場合、Ping値は上記画像のように150ms程度になりますが、ニューヨークにあるVPSを利用すると、Ping値は概ね10ms以下になります。
秒で考えると、通信の速さに約1/6秒の違いが発生するということです。わずかな差と言えばそうですが、なるべくEAが注文を出した時点と同じレートで約定させるために、Ping値は小さい方がいいでしょう。
スプレッドも狭く、約定力も定評があるTitan FXでVPSを利用すれば、これこそ「鬼に金棒」で、最高のスキャルピングEAの取引環境が実現できます。
Titan FXが推奨しているVPSをレビューしてみた
Titan FX(タイタン FX)は、「お名前.com」と「使えるねっとVPS」の2つのVPS業者を推奨しています。まずこの2つの業者についてレビューしていきます。
お名前.com【非推奨】
「お名前.com」は、GMOグループの会社で、インターネット関連のサービスを展開している老舗企業です。
現在でもTitan FXの推奨VPSになっていますが、VPSサーバーが現在ニューヨークに設置されていないため、使うメリットは少なくなっています。以前は米国版サーバーも提供していたようですが、現在は新規受付を終了しています。
もちろん、サーバーの場所がどこであれ、MT4/MT5をずっと稼働できるというメリットはあるのですが、自動売買で約定力を考えているトレーダーは、やはり海外にサーバーを持っているVPS業者の方がおすすめです。
さらに、VPSでは、24時間EAを稼働し続けるため、サーバーが止まらないということも非常に重要です。突然サーバーが止まり、MT4/MT5も停止してしまうと、本来利益が得られたトレードが損失になってしまう事態も起こり得ます。その点、「お名前.com」では、2020年6月~7月に数日連続で大規模なサーバー障害が起きたため、現在ではあまりおすすめできるVPS業者ではありません。
ただ、日本のVPSサービスとしては低価格で、月額1,560円(1年契約)のプランもあります。本格的にEAを運用したい方にはおすすめできませんが、「試しにEAを運用してみようかな」と考えている人にはメリットがあるかもしれません。
お名前.comのスペックと料金をまとめてみました。
お名前.comの料金プラン(1年契約)
プラン | 月額料金 | スペック目安 |
---|---|---|
1.5GBプラン | 初回:1,230円 更新:1,560円 |
初心者向けプラン 目安:MT4稼働2つ |
2GBプラン | 初回:1,630円 更新:2,000円 |
中級者向けプラン 目安:MT4稼働3つ |
4GBプラン | 3,600円 | 上級者向けプラン 目安:MT4稼働4つ |
8GBプラン | 5,500円 | プロ運用プラン 目安:MT4稼働8つ |
VPSのスペックは、具体的には同時に稼働できるMT4やチャートの数に影響します。1台のMT4であまり多くのチャートを開いてEAを稼働させるとEAの処理に悪影響が出るため、チャート枚数が増えると複数のMT4をインストールして分散して稼働させる必要があるのですが、VPSのスペックによって、同時稼働できるMT4の数が異なります。
Titan FXの推奨VPSにはなっていますが、現在はニューヨークサーバーを使えないことを考えると、お名前.comの主なメリットは価格の安さになるでしょう。
お名前.comのメリットとデメリット
メリット | デメリット |
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使えるねっとVPS【ニューヨークサーバー】
「使えるねっとVPS」は、日本で最も早くFX専用VPSサービスを展開した会社で、実績は充実しています。日本語サポート、ホームページ、メンテナンス情報と英語が全くできなくても安心の国内VPSサービスです。
最大のメリットは、ニューヨークのウォール街から50km以内にサーバーを保有しており、国内VPSと同じ料金でニューヨークのVPSサーバーをレンタルできます。
国内VPS業者で海外のサーバーを保有している業者はほとんどないため、Titan FXで利用するVPS業者としては有力な候補になります。
使えるねっとの料金とスペック目安をまとめてみました。
使えるねっとの料金プラン(1年契約)
プラン | 月額料金 | スペック目安 |
---|---|---|
シルバー | 2,480円 | 初心者向けプラン 目安:MT4稼働1つ |
ゴールド | 5,280円 | 本格運用プラン 目安:MT4稼働3つ |
プラチナ | 6,880円 | エキスパートプラン 目安:MT4稼働5つ |
国内のVPS業者でニューヨークサーバーを提供しているのは、使えるねっと以外にはほとんどありません。
デメリットは、割高な価格設定と選択できるプランが少ない点です。
使えるねっとのメリットとデメリット
メリット | デメリット |
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「VPSって設定すれば、後は放置だから、英語でもいい」と考える人もいますが、個人的には日本語サービスは役に立つと思います。確かに、Windows OSを契約すれば、馴染みのある操作方法なのでそれほど戸惑うことはありません。
ただ、トラブルが起きたときはメールで問い合わせをする必要がありますので、日本語対応サービスがないと、かなり苦労します。また、週末のメンテナンス情報も日本語であれば、すぐに確認できますが、英語だと見逃してしまうことも・・・。メンテナンスをした後にVPSが再起動してしまうと、MT4/MT5の立ち上げをしなければEAは稼働しないため、稼働していると思っていたのに稼働していないという事態になりかねません。
国内のVPSサービスは比較的割高ですが、安心のために費用を払うという考えもあるでしょう。
海外VPSの選択肢も!おすすめVPSを紹介します
Titan FXの推奨VPSをレビューしてきましたが、VPSサーバーの場所をニューヨークにしようとすると使えるねっとしか選択肢がありませんね。そこで、ここからは他にニューヨークを選べる海外のVPSを紹介します。国内のVPS業者よりも海外のVPS業者の方が選択肢が豊富です。
Beeks社【おすすめ】
Beeks社は、海外VPSサービスで、FX自動売買トレード専門にサービスを提供している業者です。顧客は個人投資家、機関投資家などトレーダーばかりなので、カスタマーサポートスタッフもMT4/MT5に熟知しています。
FX自動売買トレードでは、サーバーの安定性が何よりも重要視されますが、サーバー稼働率も安定しています。
自動売買専用のVPSだけあって、ニューヨークの他にロンドンや東京など、FX業者が多く取引サーバーを設置している場所にサーバーを持っているため、Titan FX以外の海外FX業者でEAを運用させるトレーダーからも人気のVPS業者です。
Beeks社の料金とスペック目安についてまとめてみました。
Beeks社の料金プラン
プラン | 月額料金 | スペック目安 |
---|---|---|
ブロンズ | 4,750円 (年契約: 約3,958円) |
入門プラン 推奨:MT4は3つ、 チャートは9つまで |
シルバー | 8,550円 (年契約: 7,125円) |
本格運用プラン 推奨:MT4は6つ、 チャート18まで |
ゴールド | 15,200円 (年契約: 12,667円) |
エキスパートプラン 推奨:MT4は9つ、 チャート27まで |
Beeks社の評判は、「割高だけど品質はいい」というものです。自動売買専門の会社だけあって、EA稼働が止まらないということに重点を置いた運営を行っているため、サーバーの障害がほとんど発生しません。
また、Beeks社のVPSは、様々なFX業者の取引サーバーが集まり、Titan FXの取引サーバーも設置されている場所(エクイニクス社のデータセンター)内に設置されているため、一般のVPS業者よりも通信遅延の少ないトレードができます。
Beeks社のメリット・デメリット
メリット | デメリット |
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年契約(一括払い)にすると、2ヶ月分が無料となり、もっとお得な料金でVPSサービスが利用できます。Titan FXと相性が良く、おすすめのVPS業者です。
Vultr【英語上級者向け】
Vultrは、2014年に誕生した海外VPS業者です。日本語サービスを提供しておらず、公式ホームページやサポートは全て英語になっています。サーバーは、世界17ヶ所にあり、もちろん、ニューヨークやロンドン、東京も含まれていて、自由に選択できます。かなりの大手VPS業者です。
初心者の方にはハードルが高いかもしれませんが、料金が非常に安いというメリットがあります。
Titan FXの取引サーバーがあるニューヨーク、XMTrading(エックス エム)などの取引サーバーがあるロンドンのどちらにもVPSサーバーが設置されているため、日本人の利用者も多いです。
しかし、トラブルが発生したときやサーバーのメンテナンス情報も英語で対応しなければいけません。「VPSは使ったことがないけれど、スキャルピングEAを運用したい!」という人には、日本語に対応している使えるねっとやBeeks社から始めるのがおすすめです。
Titan FXのVPSを選ぶポイント、教えます!
ここまで4つのVPS業者について紹介しましたが、「結局、どこが自分に最適な業者なのか分からない」と感じる人もいると思います。
Titan FXのVPSサービスを選ぶポイントを図にまとめてみました。
具体的には、まず国内のVPSサービスか海外のVPSサービスのどちらにするかを選び、そこからVPS業者を選択するという流れがいいでしょう。
国内VPSサービスか海外VPSサービス、どっちを選ぶ?
日本語サポート、VPSサーバーの設置場所、ランニングコストの3点から、国内VPSサービスと海外VPSサービスを比較してみます。
国内VPSと海外VPSの比較
比較項目 | 国内VPS | 海外VPS |
---|---|---|
日本語サポート | 日本語サポート体制が整っている | 日本語サポートがあるかどうかを確かめる必要がある |
VPSサーバーの場所 | FX専用VPSを提供している業者でもニューヨークにサーバーを設置しているVPS業者は少数 | Beeks社もVultrもニューヨークにVPSサーバーを設置している |
ランニングコスト | 海外VPSより高め | Beeks社は割高。Vultrは格安だが、英語が得意な人向け |
ズバリ!選ぶポイント | VPSサーバーがニューヨークに設置されているか | 日本語ホームページ・サポートがあるかどうか |
国内VPSサービスの特長は、日本語サービスが整っていること。その代わり、Titan FXの取引サーバーがあるニューヨークにVPSサーバーを設置している業者は非常に少ないです。
Titan FXのVPSを選ぶときは、日本語サービスがあり、ニューヨークにサーバーがあるVPS業者が最適です。しかし、この2つの条件を満たすVPS業者は限られ、使えるねっとやBeeks社など割高な業者となるため、どちらかを諦めて割安な業者を利用するという選択肢もあります。
Windows OSを選択する
「お名前.com」や「使えるねっと」などVPSサービスを提供している業者の中には、ブログ用などのレンタルサーバーを提供している業者もあります。その時に確認したいのがOSの種類です。
MT4/MT5はWindows OS環境以外で動かすこともできますが、OSについてある程度の知識が必要です。よく分からない方は、必ず「Windows OS」が選択されているかを確認しましょう。ちなみに、ブログなどで利用されているWordPressを運用するVPSサーバーは「Linux OS」が主流です。WordPressを運用しているサーバーでMT4/MT5を運用することは、基本的にできないと考えてください。
VPSは投資と考える
VPSは自動売買トレーダーに必要不可欠のツールです。MT4/MT5でEAを稼働させて、売買をする瞬間、急激にCPU使用率やメモリ消費量が大幅にアップします。何個もEAをVPS内で稼働させておきながら、スペックに余裕のない状態だとフリーズしてしまう可能性もあります。
VPSは自動売買トレーダーにとっては、「投資」と考えましょう。ランニングコストはトレードで稼げばよいのです。避けたいのは、スペック不足によってVPSに思わぬトラブルが発生してしまうことです。とりわけ、スキャルピング系EAを利用する場合は、VPSに負荷がかかりやすくなるため、VPSのスペックに少し余裕を持たせましょう。
Titan FXは自動売買トレードに有利な環境
Titan FXはスプレッドも狭く、約定力にも定評がある海外FX業者です。特に、自動売買トレードで、スキャルピングEAを利用する人に有利な取引環境です。
海外FX業者にこだわるなら、VPSサービスにもこだわりたいところ。Titan FXの取引サーバーが設置されているニューヨークにVPSサーバーがある、「使えるねっと」や「Beeks」が私のおすすめです。VPSのランニングコストは少し割高とはなってしまいますが、取引環境がトレード成績を左右するかもしれません。
少しお得だからと飛びついて、トラブルが発生してしまっては、元も子もないですね。Vultrもお得で使いやすいと評判なのですが、全て英語でサービスが提供されます。
いずれにしても、自分に最適なVPSサービスを選んで自動売買トレードを楽しみましょう。当社では、最新の海外FX業者人気ランキングで主要海外FX業者7社の紹介・比較記事を公開していますので、そちらもぜひ参考にしてみてください。
編集部の
コメント
通信の速さを重視すべきかどうかは、利用するEAのタイプによっても異なります。スキャルピングやブレイクアウトのEAであれば、通信を速くしてなるべく狙い通りのレートで約定した方がいいですが、狙う利幅の大きいデイトレードやスイングのEAであれば、そこまで気にしなくていい場合もあります。コストやEAの種類などを総合してVPSを選択しましょう。