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2023年12月5日より、FXGT(エフエックスジーティー)の「ECN口座」と「PRO口座」におけるスワップフリーサービスの条件が一部変更されました。
これまで無期限でスワップフリーだった仮想通貨と、期間限定でスワップフリーだった日本円通貨ペア(クロス円通貨ペア)は、今後スワップフリーの対象外となります。ただし、その他FX通貨ペアやCFDなどは引き続きスワップフリーで取引可能です。
この記事では、FXGTのスワップフリー条件の変更内容とその背景、スワップフリー取引におすすめの海外FX業者について詳しく解説します。
FXGTが仮想通貨・日本円通貨ペアのスワップフリーを廃止
2023年12月5日より、FXGT(エフエックスジーティー)の「プロ口座」、「ECN口座」における仮想通貨と日本円通貨ペアのスワップフリーが廃止されました。日本円通貨ペアとはドル円(USDJPY)やユーロ円(USDJPY)などのことです。
スワップフリーサービスはブローカーの負担が大きく、近年では多くのブローカーが縮小しています。も過去数度スワップフリーの内容を変更してきました。
条件変更後のスワップフリー対象銘柄は以下のようになっています。
FXGTの条件変更後スワップフリー
PRO口座
- 一部FX通貨ペア(6日間)
- 株価指数(6日間)
- メタル(6日間)
- エネルギー(6日間)
ECN口座
- 株価指数(3日間)
- メタル(3日間)
- エネルギー(3日間)
スタンダード+口座
- シンセティック通貨ペア(完全スワップフリー)
この変更に対して、スワップフリーを活かして仮想通貨で中長期トレードを行っていたトレーダーから、多くの不満の声が上がりました。しかし、FXGTでは現在も多くの銘柄でスワップフリーを利用した取引が可能です。
プロ口座とECN口座のスワップフリー
FXGT(エフエックスジーティー)のPRO口座とECN口座では、特定の銘柄を期間限定でスワップフリー取引できます。どちらの口座タイプも、取引コストの低さや取扱い銘柄数の多さなどが魅力です。
スワップフリー期間は、プロ口座で6日間、ECN口座では3日間が設定されています。プロ口座はFXGTで唯一FX通貨ペアのスワップフリー取引が可能で、期間の長さも含めて最もスワップフリーが利用しやすい口座タイプと言えます。
FX通貨ペアのスワップフリー(プロ口座6日間)
EURUSD / GBPUSD / AUDUSD /USDCAD /EURGBP /EURCHF /NZDUSD / USDCHF / EURAUD / GBPAUD / EURCAD /GBPCAD / AUDCAD / NZDCAD / AUDCHF / NZDCHF / AUDNZD / EURNZD / GBPNZD / GBPCHF / CADCHF
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下記の銘柄については、どちらの口座タイプでもスワップフリーが利用できます。
株価指数のスワップフリー(プロ口座6日間・ECN口座3日間)
US30 / US100 / US500 / JP225 / UK100 / GER40 / FRA40 / AUD200
貴金属のスワップフリー(プロ口座6日間・ECN口座3日間)
XAUUSD / XAGUSD
エネルギーのスワップフリー(プロ口座6日間・ECN口座3日間)
USOil / UKOil / NGAS
FXGTのスワップフリー取引のメリットについては以下の記事をご覧ください。
スタンダード+口座のスワップフリー
FXGT(エフエックスジーティー)のスタンダード+口座では、「シンセティックペア」を期限なしの完全スワップフリーで取引できます。
シンセティックペアとは、FXGTが独自開発した合成ペアで、ビットコインと貴金属・原油・株価指数・株式などの他市場の金融商品が組み合わされている銘柄です。
米ドルなどとペアになっている仮想通貨のスワップフリーは廃止されましたが、シンセティックペアを取引することで、ビットコインは間接的にスワップフリーを利用できます。
ただし、FXGTの仮想通貨は最大レバレッジ1,000倍ですが、シンセティックペアの最大レバレッジは50倍の設定です。
FXGTでスワップフリー対象銘柄を確認する方法
FXGT(エフエックスジーティー)のスワップフリー対象銘柄は、以下の公式サイトで確認できます。
公式ページの上部の「取引」にて銘柄ジャンルをクリックすると、一覧が表示されます。表のスワップフリー日数に数字があれば、スワップフリーの対象であることとスワップフリー期間が分かります。
FXGTがスワップフリーサービスを変更した背景を考察
FXGT(エフエックスジーティー)は、2023年6月にミニ口座およびスタンダード+口座のスワップフリーを廃止しました。続いて、2023年11月にはエキゾチック通貨ペアのスワップフリーを廃止し、さらに今回仮想通貨と日本円通貨ペアのスワップフリーも廃止するなど、何度も変更を行っています。
このようなスワップフリーのサービス内容の変更がなぜ起こるのか、その要因について考察していきます。
スワップポイントによる収入の減少
海外FX業者は、マイナススワップを多く設定することでスワップポイントによる収益を得るのが基本です。スワップフリーの導入により、スワップポイントによる収入が減少し、マイナススワップを負担するコストが増加したことが、サービス縮小の主な要因と考えられます。
特に今回廃止された日本円との通貨ペアは、日本の金利が低いことでマイナススワップによる負担が大きかったことが推測できます。その他、スワップフリーの導入によりトレーダーはマイナススワップが生じる方向のポジションの保有や持越しする傾向が増えた可能性も考えられるでしょう。
XMTradingではマイナススワップの持越しを制限
MTrading (エックスエム)では、マイナススワップが発生する銘柄の持越しを目的とした取引を、スワップフリーの不適切な利用として禁止しています。発覚した場合、スワップフリー条件の取り消しや期間中のスワップの徴収などの措置が取られます。
長期取引の増加が取引量の減少に繋がる
FXGT(エフエックスジーティー)を含む海外FX業者の主な収入源はトレーダーの取引によるスプレッドや取引手数料です。つまり、トレーダーが取引すればするほど収益が大きくなる構造となっています。
スワップフリーでは、トレーダーはマイナススワップによる損失を心配せずに、ポジションを長期保有できます。このことで、トレーダーの取引数や取引量が減少し、収益が下がったという可能性も考えられます。
スワップフリー取引におすすめの海外FX業者
スワップフリーを縮小していく海外FX業者が多い中で、現在も幅広い銘柄をスワップフリーで取引できる業者もあります。今回は、スワップフリー取引におすすめの「Exness(エクスネス)」、「XMTrading (エックスエム)」、「Vantage(ヴァンテージ)」をご紹介していきます。
Exness(エクスネス)
無制限レバレッジなどで知られるExnessは、「スタンダードスワップフリー」と「優待スワップフリー」の2段階スワップフリーを提供しています。
スタンダードスワップフリーではCFD銘柄のみが対象ですが、優待スワップフリーになるとFX通貨ペアを含む幅広い銘柄をスワップフリーで取引可能です。スワップフリーの段階は、Exness独自のアルゴリズムによって取引量に応じて決まります。
優待スワップフリーは、海外FX業者の中でも最高レベルのスワップフリーサービスなので狙う価値があります。
XMTrading (エックスエム)
日本で最も人気の海外FX業者「XMTrading (エックスエム)」では、「KIWAMI極口座」にてスワップフリーサービスを提供しています。スワップフリーの対象となるのは、メジャー通貨ペア及びゴールド、シルバー等の厳選された銘柄です。
KIWAMI極口座を開設すれば、条件を満たさなくてもFX通貨ペアがスワップフリーで取引可能なことは大きなメリットです。特に、通常マイナススワップの高いドル円のショートをスワップフリーで取引できることがユーザーから好評を受けています。
ただし、マイナススワップを持ち越しすぎると、スワップフリーの不適切な利用として規約違反になる可能性があるためご注意ください。
Vantage(ヴァンテージ)
Vantage(ヴァンテージ)では、ゴールドと仮想通貨をスワップフリーで取引可能です。Vantageで取引可能な仮想通貨は40種類以上と、豊富な品揃えを誇ります。これまでFXGTで仮想通貨取引をしていたけど乗り換えたいという方にうってつけのブローカーです。
Vantageは世界的なブローカーであり、狭いスプレッドや高い約定力、魅力的な取引手数料といった優れた取引環境が特徴です。また、ボーナスや特殊な取引ツールなども利用可能で、日本で人気の海外FXブローカーに引けを取らないスペックを備えています。
多様なスワップフリー銘柄を継続
FXGT(エフエックスジーティー)は今回、仮想通貨と日本円通貨ペアにおけるスワップフリーを廃止しましたが、今後も多様な銘柄に対してスワップフリー取引の提供を継続します。
スワップフリーはブローカーの負担が大きいサービスなので、今後もサービス内容が変わる可能性がある点にはご注意ください。
しかし、FXGTはトレーダー目線に立った優位な改善を積極的に行ってきた実績があります。今回はスワップフリーを縮小しましたが、FXGTが今後どのようなサービスを展開していくのかに注目です。