AML
2018.07.30
AMLとは、アンチマネーロンダリング(Anti-Money Laundering)の略です。マネーロンダリングとは資金洗浄のことで、アンチマネーロンダリングは各金融機関が資金洗浄を防止し、対策することをいいます。
例えば、麻薬などの犯罪によって得た資金を、あたかも合法的に入手したかのようにみせかけるため、資金を転々と移動させて、もともとの出所を分からなくする手法を指します。
各金融機関は、犯罪行為に利用されないための対策とし、口座開設時の審査(本人確認、取引目的、入金予定額等)を厳重にし、さらに口座開設後の取引で不正な行為がおこなわれていないか確認、分析をおこないます。
テロなどの重大犯罪に対処するため、国際的にAMLを強化しようとする動きが高まっており、マネーロンダリングに関する政府間会合である金融活動作業部会(FATF、Financial Action Task Force on Money Laundering)は、日本にも迅速な法整備を求めています。これに伴い、口座開設時の本人確認が厳格化されるなど、体制づくりが進められているのです。
FXにおいてAMLが問題になるのは、出金のタイミングです。海外のFX取引所では、「入金したときと同じ方法でしか出金できない」のが常識となっており、これを知らないとマネーロンダリングを疑われてトラブルになる可能性があります。入金に使用したクレジットカードや口座をうっかり解約することがないよう注意が必要です。
読み方
えーえむえる・エーエムエル
同意語
対義語