ビッド
2018.07.05
ビッド(BID)とは、ビッドレートの略称であり、買い手が提示する買値のことをいいます。「買値」、「買い気配」、「買い気配値」と呼ぶこともあり、売る側は提示されたその価格で売ることになります。
この反対語としてアスクレート(ASK)があります。これは、売り手である金融機関が為替や債券などで提示する売値です。
買う側は提示されたその価格で買う事になり、為替取引ではこの買値と売値の価格差のことをスプレッドといいます。
スプレッドは、FX取引を行う場合には投資家の取引コストとなります。また、近年では手数料無料のFXブローカーも増えていますが、このスプレッドとは別に手数料がかかる場合があります。
なお、外国為替取引を行う際、ビッドの値は市場動向によって常に変動し続けるということを覚えておかなければなりません。さらにいえば、ビッドは常にアスクよりも低い値となっているのです。したがって、万が一買い注文を間違えたとき、各プライスの値が変化する前に瞬時に売却したとしてもスプレッド分の損益が生じます。
一般的には、スプレッドの幅は各ブローカーの持つ世間の信用力とされていることもありますが、市場の流動性も大きな影響を及ぼしています。流動性の少ない通貨ペアではスプレッドは広く、流動性がある場合はその逆となっている傾向です。
ちなみにビッドの語源は中世英語の「bidden(意味:乞う、要求する)」で、頭3文字の「bid」を取っています。
読み方
ビッド・びっど
同意語
対義語