キャップ
2018.06.21
キャップとは、為替相場が一定の水準を保って上昇と下降を繰り返しているとき、上限の水準をいいます。対象の金利が上限金利を超えた場合に、キャップの買い手が売り手から超過分の金利を受け取れる契約です。
金利キャップとも呼ばれ、デリバティブ取引において、将来の金利上昇リスクを回避するために利用されます。
キャップは主にオプション取引に利用され、この取引をキャップ取引といいます。キャップ取引では、対象の変動金利が上限金利を上回ると、キャップの買い手は売り手から変動金利と上限金利の差額を受け取ることができ、金利上昇リスクを回避できます。
ただし超過分の金利を受け取る際、キャップの買い手は売り手に対してオプション料を支払う必要があります。オプション料は、現資産価値や価格変動幅、権利行使期間、権利行使価格などにより変動します。
キャップは金利が上がるリスクある場合などに用いられるほか、契約期間時中に基準金利がストライクプライスを超えた場合に差額金利を受け取れる取引にも使用されます。最終的に金利が上昇していた場合でも、最初に定めた金利で資金調達できるのがキャップの特徴です。
読み方
キャップ・きゃっぷ