キャピタル・ロス
2018.06.21
キャピタル・ロスとは、保有している株や債券、投資信託などの価格が下落し、損失を出すことを指します。為替差損とも呼ばれます。
具体的には、株式・債券・投資信託などの有価証券の売却損、信用取引・外国為替証拠金取引・CFD取引・商品先物取引などの差金決済損、不動産(土地、建物)・ゴルフ会員権・絵画・骨董品・貴金属(金、プラチナ等)などの譲渡損などが挙げられます。
これに対して為替変動によって利益が生じることをキャピタル・ゲインといいます。
投資によってもたらされる利益には、売買価格の差益を狙う「キャピタル・ゲイン」と配当金や利子など所有しているだけで利益を得られる「インカム・ゲイン」の2つがあります。
キャピタル・ロスは株価などが購入時の価格よりも下がった状態で決済を行った結果、生じる損失ですが、長期間所有していたケースでは配当金などのインカム・ゲインによって多くの利益を得ており、トータルでみれば利益がでているということもあります。
一般にその損失は、投下資本が大きいほど、またレバレッジが高いほど大きくなります。このキャピタルロスについては、取引の対象によっては、税務面で損益通算ができたり、損失の繰越控除ができたりするので、万が一の損失が出た場合も考慮して、税制上の優遇面もチェックしておくことが必要です。
一年間の取引合計でキャピタル・ロスがでているケースでは確定申告をすることによって、損益通算や繰越控除を受けられることもあるのでよく確認しておくべきです。
読み方
キャピタルロス・きゃぴたるろす
対義語