中央銀行
2018.06.27
中央銀行とは、「銀行の銀行」とも呼ばれ、一国家や国家連合など同一の通貨地域において、金融組織の中核をなす銀行をいいます。
これは法定通貨の独占発券権を持ち(銀行券を発行し)、市中銀行に資金を供給し市場の通貨量の調整を行い、また国庫の支出・収納・保管など政府の銀行としての業務を行い、これらの機能を通じて金融政策の運営にあたっています。
また最後の貸し手としての金融統制機関の機能を持つと共に、外国為替の管理・決済の集中機関としての役割も持ち、国家間の金融協定では当事者となります。ちなみに各国の民間金融機関が為替取引を終えて決済する時にも本銀行を利用します。
一般に中央銀行は通貨価値(物価)の安定と金融システム(信用制度)の維持が重要な役割となります。
また、世界の主要な中央銀行としては、アジアを代表する日本の日本銀行。世界の為替市場を左右する、米国の連邦準備制度理事会(FRB)。ヨーロッパ経済の中心となる、ユーロ圏の欧州中央銀行(ECB)、英国のイングランド銀行(BOE)の他、スイスのスイス国立銀行、カナダのカナダ銀行、オーストラリアのオーストラリア準備銀行。
また、経済発展を続けるBRICs諸国には、中国の中国人民銀行、ロシアのロシア中央銀行、ブラジルのブラジル中央銀行、インドのインド準備銀行などがあります。
為替相場はその通貨を発行する中央銀行が金融政策を変更すると影響を受けますので、取引をする通貨ペアの為替相場を予測する上では、その動向を把握しておく必要があります。
また、アメリカの中央銀行であるFRB(連邦準備制度理事会)の政策は、世界の為替相場に対して影響があります。そのため、米ドルの取引をしていなくてもその動向には関心を持っておくべきです。
中央銀行の政策で特に影響が大きいのが政策金利の変更です。ただし、政策金利の引き上げや引き下げは、常に同じ方向への影響をもたらすわけではありません。政策金利の影響が為替相場に与える影響は、事前に投資家が持っていた見通しとどう違うかという点が関係してきますので、合わせて関心を持っておくことが大事です。
読み方
チュウオウギンコウ・ちゅうおうぎんこう
同意語