通貨当局
2018.07.02
通貨当局とは、各国の金融・財政・経済を担当する政府機関や中央銀行などをいいます。一般に各国により、金融政策と為替政策の担当が異なることがあります。
日本の主な通貨当局は、財務省と日本銀行(日銀)です。財務省と日銀では、それぞれ担当する政策が異なります。為替政策は財務省の決定により為替介入が行われ、金融政策は日本銀行の管理事項です。そのため、FXを行う人にとっては、財務省の政策に注目しておく必要があります。
一方の日銀が担当するのは金融政策で、金利を操作して市場へのお金の供給量を増減させる役割を担っています。金利はすべての投資に関係しているため、定期的に発表される日銀の金融政策を必ずチェックしておくことが大切です。
また、国際間の為替取引の基軸である米ドルの場合、金融政策はFRB(連邦制度理事会)が担当しますが為替政策(通貨政策)においては財務省が介入し、外国為替制度の運営が主な仕事です。米ドルは、すべてのFX取引に影響を与えるため、米国の為替相場を担当する米財務省の政策にも注意が必要です。
なお日本においては外国為替市場が極端な円高や円安になった場合に、マーケットでは「通貨当局がレートをチェックした」というニュースが流れ、介入の警戒感が高まることがあります。
読み方
ツウカトウキョク・つうかとうきょく