通貨先物取引
2018.07.02
通貨先物取引とは、一般に上場されている外国通貨の標準物を将来の一定時期に一定価格で売買することを、現時点で約定する取引所取引をいいます。例えば、FXなどで外国通貨を取引する際に、あらかじめ約束された日時と金額で売買することを指します。
これは、将来の取引を現時点で約定(売買成立)させる取引法のことで、決済は差金決済で行われます。差金決済というのは、現物(株式や債券など)の受渡しをせずに、売買代金の差額(反対売買)で行う決済のことです。差金決済は、FXだけでなく、国債や商品の先物取引でも使われています。
また、通貨先物取引は、レバレッジ(てこの作用)を効かせられる点が特徴です。ただし、レバレッジは利益が大きい分だけ損失も大きくなる可能性があります。そのため、通貨先物取引を行なう際には、リスクマネージメントをしっかりと行なうことが大切です。
通貨先物取引は、世界的には、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)の、国際通貨先物市場(IMM、International Monetary Market)が有名です。これは、3月・6月・9月・12月の各限月の第三水曜日に決済日が決まっているものを取引することです。
なお外国為替市場では、毎週公表される「IMMポジション」が注目されています。金曜日の取引終了後に火曜日時点の数値が発表される形式です。
これはIMMに上場されている通貨の建玉明細で、投機玉と商業玉に分かれ、特に市場参加者は投機玉の建玉明細(ポジション)に注目しています。
このポジションは「買いの建玉-売りの建玉」で計算され、プラスであればロング、マイナスであればショートとなり、これより投機筋の相場観が「強気」か「弱気」か「ニュートラル」かが推測できます。
読み方
ツウカサキモノトリヒキ・つうかさきものとりひき
同意語